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2009年11月21日
ポータブル2 体験版での感想
レビューというのか、感想というのか。思ったことを、つらつらと。
[よかった点]
・ストレスのないシステム
・バランス面の改善
・新規アクションの有用性
・オートワードをはじめとする「携帯機ならではの工夫」
[あと一歩な点]
・独自の世界感を理解するための専門用語の多さ
・ボタンのコンフィグ(カスタマイズ)
・オートセーブやログ・メール・パートナーカード関係
・(できれば)ステージ・モンスターのランダム化、モンスター3種類制限の撤廃
[総評]
いい意味で期待を裏切られた良作。一番うれしかった点は「ストレスのないシステムができあがっていた」=PSOに近いフィーリングへ回帰されたということ。
私として一番PSUで気になっているのは「PSOから変えようとがんばりすぎたあまり、枝葉末節が破綻している」ことを開発・運営サイドが黙認しているのか、未だに改善されない現状続いている運営版。
それに対し、ポータブル2はこれ1本で完結させないとならない(=ネットワークはおまけであり、お金は取らないシステムの)ため、「オフラインでも十分遊べるクオリティーになった」のが大きいです。
PSUにもオフラインはあるわけですが、「育てたデータをオンラインに持ち越せない」のが致命傷でストーリーモードそのものも今一歩の評価、遊ぶフィーリングとしてもいまいちだったetcetc...悪要素が重なりすぎました。
ところが本作は体験版のAct.1のみでもテンポの良さを感じ取ることができ、周回することの意義、楽しさをPSOへと戻してくれた点はいいと感じました。単純な目的だからこそ、それを多くこなす際にストレスを感じさせないようにしないとならないわけです。
無理に変えるのではなく、いい点は残して継承し、新規要素をうまく融合、既存システムの昇華・・・といった、続編に求められることを丁寧にこなした意欲作になっていると感じました。
・・・といった感じで、上は結論、要点ですね。細かくあげると本当にきりがないので、いちPSUプレイヤーとして申し伝えたいこと、端的に記しますね。
⊿キャラクリの楽しみが広がっている
これは一番大きいと思います。前作はちょっと世代の古さを感じる部分もありましたけど、今回のキャラクターデザインはデフォルトのままでもかっこいい、かわいい雰囲気が伝わり、クリエイト時も豊富なパーツ類で創る喜びを味わえることでしょう。
また、プレイヤーの意見を反映させたものもいくつか取り入れられていたり、ユーザーに近寄った印象があるのはとてもいいことだと思います。コラボレーションも多数あるみたいで、遊んでいくうちにいろいろな驚きが待っているのかもしれないですね。
⊿新アクションの楽しさとそれを支える戦闘面の改良
いうまでもなく、レンジャー・フォース向けのアクション面の改善が大きく、そしてそれを皆でつなげる「チェイン」の要素はとてもすばらしいと思いました。運営版で一番使っていないベルさん(レンジャー)は、やはりボタンをただひたすら連打するだけで、操る楽しみにかけるのがありました。そのため使用率が低いです(別の理由もありますけど)。
今回はチャージショットの使いどころを考えさせられたり、各武器の思い切った仕様変更などにより、よりうまく撃つ楽しみが表現されています。フォースも今はまだ弱い存在ですが、きっと大器晩成することでしょう。遊んでいて、それが伝わってくるんです。
各々は弱くても、みんなでつないでつないで、好きな人でフィニッシュを決める。お互いの阿吽の呼吸を感じ取れることでしょう。PBの概念を戦闘面に織り込んできたわけですね。(PB=フォトンブラスト、PSOでのシステムの1つ)
緊急回避、ジャストガードといった防御面にもアナログ的な要素を取り入れてきたり、それができなくても片手武器2つにしてうまくチェインをつなぐフォローを組み入れたりなど、プレイヤー面でいろいろ工夫できる要素が増えたことは歓迎すべきでしょう。そこまでしなくても、遊ぶお友達さんさえいれば可能性は無限大。
遊んだ人ならきっと感じることでしょう。「これはいい意味で進化したシステム」であると。
⊿いろんな面での「ランダム化」が遊び込み度を増幅
これはどういうことかというと、いろんなところに「遊ぶ度に変わる」要素が入ってきたということです。それができればステージやモンスターにも及べば最高といえたでしょうけど、さすがにそれは難しいでしょう(運営版でさえできていないため)。
アイテムがほぼ現物で落ちるようになり、属性やその値もすべてランダムとなっているため、何度も回っていいものがほしいという欲求に応えてくれますし、ショップに並ぶアイテムも訪れる時間により内容が変わっています。序盤のうちはきっとショップ巡りも楽しみの一つとなることでしょう。
武器強化もメセタで確実に強くできるようになり、PSUはなぜあんなにストレスたまることを強いられるのだろう・・・と感じるはずです。ましてやそれを有料でするわけですからね。ここに遊び慣れたら、運営版、余計敬遠されそうですね・・・。
⊿ストレスを感じない構成
体験版はすべてメモリの中(メモリースティック)に入っているため、UMD版では若干のローディングが入るでしょうけど、それを差し引いても待たされている感が少なく、運営版はPS2だと武器チェンジだけでもストレスを覚えるらしいのですが、こちらではそれがありません。
フィールドの広さも、モンスターさんも、ダメージ量もだいたい7割程度にとどめているといった感じでしょうか。そのため1周20分前後とさくさく回れるフィーリングになっています。テンポよく遊べるのはいいことですね。これはかなりのテストプレイと調整を重ねていると思います。
運営版で弱いとされた弓矢やカードも命中力・法撃力に依存する仕組みとなり、よりキャラクタの個性を引き出せる仕様に変わっていますし、「かゆいところに手が届く」作りをしているのはにくいですね。このあたりはPSOに近いフィーリングとなっており、旧作を遊んだ人なら納得の作り、新規の人も重たい感じを覚えることなく、さくさくなじんでいけると思います。
⊿コラボレーションをはじめとする、施策に対する熱意
公式ブログを見ればおわかりの通り、毎日更新をしています。これはすばらしいでしょう。運営版は重苦しい雰囲気の中、失言も相次いで炎上したりなど、いい思い出がほとんど残っていないことに対し、酒井さんをはじめとする今の新メンバーさんは、楽しんで作っている感じが伝わってきます。
コラボレーションは昔は禁忌だったと思いますが、時代の流れとともにそれも許容される時代となった今、これだけ多数の媒体を巻き込んで、それを形としてまとめ上げてきたのは評価できましょう。テレビコマーシャルはみていなかったりしますが(あわわ・・・)、ネットでの動画の配信も活発で、「元気あるな」というのが誰でもわかるのは大きいです。その勢いが絶えることなく、発売まで続いていけそうですしね。
□結論:「超」進化といえるかはわからないにしても、着実にステップアップした、みんなが待ち望んでいたPSUの正当後継作に仕上がっているソフトといえます!
・・・ふう~。本体が販売されて、遊び込んでいったらどんな感想文になるのかは知るよしもないですが(汗笑)、体験版といえどここまでのボリューム、内容、完成度を誇っており、本気で「PSUをよくしたいんだ!」という思いが伝わってきました。
携帯機だからといってぬかりなく、むしろ据え置き機よりハードルは多少下がったと思われるため、その狭まった容量を前に、どこをよくしてどこを捨てるべきかをよく考えてきたかなと感じました。
というよりは、もう。「このバランスを壊さないで、『そのまま』運営版に持ってきてください!」といいたいです(汗笑)。これでGCというシステムも崩壊するので・・・。むしろそうした方が人増えますよ、絶対に@@
でも、これは布石だと思うんですよね。「本命」に対する。まだ実現できなかったこと、はきっとあると思います。上にあげた重箱の隅をつつくような「あと一歩」ですが、私が望むのはあとはそのあたりですね。敵さんが3種類という縛りからはまだ抜け出せていないので、
ここをぜひ据え置き機で展開できる場合は、5種類6種類と、幅をきかせてほしいですね。そうすることで思わぬ楽しみができることは、夏の氷華イベントで「拷問部屋」と呼ばれた組み合わせが評価を集めていましたし。
あとはできれば、遊ぶ度に敵さんの配置くらいはランダムにできるといいかなと感じます。マップは難しいものがあるかもしれませんけど、その分敵さんだけでも毎回変わるようになれば、それだけでもわくわくした気持ちを持って遊ぶことができます。
合成面が後退していますが、これでいいと思うんですよね。なぜなら、誰も素材集めなんかを楽しんでする人はいないと思うためです。現物探しをメインにし、それで集まらない分素材がちょこちょことたまり、その分で合成にトライするの方がいいわけです。現物でいいものが出たら、誰も合成なんてしないでしょうしね。
PSUの最大の失敗は、この合成面に難ありだからだと思っています。GCが導入されてからはもはや、41%以上を基板で作成できなければ、「unicroと称されても仕方がない」=誰でも持てる、状況ですしね。これではアイテムを大切にする人からは評価されなくなってしまいます。左のリンクにある、「武器よさらば」のように・・・。
PSUが好きでお友達さんがいるから、何とか残っているといった感じになっちゃっていると思います。それは、今の人数を見て危機感として受け止めているでしょうしね。
閑話休題
ポータブル2ですが、出れば間違いなく今年最後の話題作になっていると思います。確かにFF13なり他の作品なり控えていますが、PSPというハードに絞ったときでは(そうでなくても)いい作品に仕上がっているのではと。冗談ではなくて、本当に感じましたので。
私はどうしても携帯機は集中して遊ぶ気になれないのと、10月の新型インフルエンザにかかってからは、長時間向き合って遊ぶのが少々苦手になってしまいました。そんな状況だからこそ、ポータブル2のテンポの良さには感心したものです。
ニコニコ動画などで宣伝もしていたりして、私としても盛り上げたい、という思いがあったので、時間がないなりに、がんばってああいったものを作ったり、参加したりもしましたし。周りもGo!な状況になってきちゃっていますし(汗笑)、こんな紫使いのらべですが、見かけた際は声かけてやってくださいね。
(ちなみに周りのお友達さん、すでにプレイ時間が50時間以上になっている人もちらほらいるみたいです。つまり、それだけ遊べる要素が整っているということの表れです。私は「これ、遊べる人なら100時間いっちゃうかも」と伝えましたけど、本当にその通りになりそうですね
(あう・・・記すのに90分かかってしまいました・・・(''
From : Lavendy | 23:15
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コメント
お久しぶりです^^
私はもう課金が切れてしまいました(´Д`)
あまりのも暇なのでブログをはじめました(*゚∀゚*)
時間があったら見にきてくださいね(´∀`*)
From : フェニア | 2009年11月22日 15:33
あまり会えないまま姿を消されているから あれれ? と思っちゃっていましたよ(汗笑)。イベント終わった今はもぬけの殻になっているんですけどね・・・。
今日遊んでいたら、同じことを誰かさんもおっしゃってましたね・・・>超暇
うらやましすぎます・・・
にはは。わかりました。あとで伺いますね。
From : らべ | 2009年11月22日 22:59
お久しぶりです。
こちらもトライアル1発目で受かり、光鎖さんたちとバトルやっていたりします^^
確かにシステム、フィーリングはPSOへの回帰が良く見られますよね。これはわざと回帰を狙って成功したPSZが土台にあるような気がします。
本当に楽しくて、いずれこのシステムが据え置きに展開されるのを本当に期待していますが。。
ただ個人的な意見ですが、本命に対する布石なんかではなく、本当はPSUでやろうとしてできなかったことを、違う形で実現したのがPSPo2なんじゃないかとも思うんですよね^^
というのも、大型アップデートではPS2に対した「差別」をわざと導入し、静かにPC移行を促してましたね。
コレの目的、将来のシステム改良のため、障壁となるPS2ユーザーの根絶を狙ったという見方もあります。
PS2ユーザーがほぼ居なくなったのをみてPS2を切る。そしてPCだけになったところで、再度大型アップデートをし、悪いところを全部直そうという腹だったんでしょう・・・
ところがアップデート前7割は居たと言うPS2ユーザーは移行するどころかゲームをやめていってしまった。
ユーザー流出を防ぐため、PS2をフォローする更新ばかり続けていたら、今度は代わり映えのないシステムに飽きたPCユーザーまでも逃げてしまったと。。。
枝葉末節が破綻したシステムが直せないのもPS2フォローが原因の一端でしょうね^^
なんで、PSPo2は開発がファンに見せた「最後の夢」なんだと思うのですよ。
現状GCに頼り、予定していたデザインコンテスト服も無期限延期にしなきゃならないほど、厳しい運営状況(PS2を切れなかった自業自得ですが。。。)では、さすがに続編、新作のGOサインはでないでしょうね。。
From : アメミヤ(玖遠 流) | 2009年11月23日 21:42
ご無沙汰しています。ちょうど話題を書き上げたらのっていたのでびっくりでした@@
あはは、そうですね。私はゼロを遊んだことがないのでそのあたりはコメントできないのですが、いつも思っているのは「PSUはいつ完成形になるのだろう」。別の形で表現、は確かに同感です。奇しくもPS2と能力的に五分といわれるPSPでのリリースですから。
運営側の力が要求されるのはどんなゲームも同じなのですが、PSUはお世辞抜いてゲーム性では一歩劣るものがあったため、最終的な部分はチャット面、アバター要素などになり、追加アップデートで導入したGC関係でとどめを刺してしまって。最終的にはPS2/PCユーザー両方のそっぽを向かれたのは何ともいえないですね。
一番疑問だったのはPSU発売のパッケージの中に「イルミナスの野望 制作決定」というビラが入っていたということ。あの時点で間に合っていないことが浮き彫りで、そのあとは皆さんなら推して知るべし。オンラインの参加率にも表れていますしね。
私は他のゲームと掛け持ちというのはできないのでこれ一筋で遊んでいますけど、最後の夢になるのかどうかは、今回の活動力に現れると思っています。私としては成功してほしいですし、据え置き機でも出してほしいところですし。でも、それがかなわなかったとしてもPSUに対する評価が落ちるわけでもありません。
つまらなくても、人がいなくても。私がこの世界で楽しませてもらった事実で、思い出ができて心に刻まれるものがあったことは永久不変ですから。たかがネットゲームと思われたらそれまでですけど、関わり方も人それぞれですしね(この言葉自体嫌いなんです)。続編があるのなら・・・おそらく、一人のんびり遊ぶと思います。もう、誰にも迷惑はかけたくないですし。
今も残る人は、きっと成功してほしいと思っているはず。私は携帯機、そんなに遊べませんけど(15時間にも到達していません)、アメミヤさんをはじめ、熱心なプレイヤーさんは何のかんので長いつきあいになっているはずですしね。温かい目で見守りたいものです。
光鎖さんたちもお元気そうで何よりです。インフルエンザの後遺症というわけではないですが、最近は帰ってきたら体が疲れ切っていて(たいしたことはしていないのですが、かなりブランクが空いての復帰なので、体がついてこないのです)あまりつなげなくなってしまいましたけど、同じ世界を共有する人同士、楽しく、元気に過ごせたらいいのです('-'*)
From : らべ | 2009年11月23日 22:25