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2013年10月22日

GeForce 331.58 WHQL Driverの動作確認 ほか(追記あり)

NVIDIA社のいくらかの新情報もまとめておきますね。


331.58 WHQLGeForce 331.58 WHQL Drivers Released

公式最新版ドライバ「GeForce 331.58 Driver」リリース。「BF4」と「Batman:AO」への最適化が図られる

前回の327.23 WHQLから1ヶ月で次なるWHQL版を公開してきました。間隔が短くなっていない? と思われてしまいそうですが、その主たる理由はいうまでなかれ、Windows 8.1が正式に公開となったため、そちらに正式対応をうたうバージョンとなるわけです。私のところでも動作確認はすでにすんでおり、実際この文章もその環境下から記しているものです、あ、そうそう。DSP版にについて追記しておきましたので、興味のある方はそちらからご覧ください。

常々記していますが、WHQL版というのはWindowsの製造元である、Micorosoft社の認定試験に合格、パスしたものに付与される特別なドライバー・・・制御ソフトとなります。ゆえ、問題がなければ導入しても差し支えのないものとなっており、基本的にはトラブルがほとんどないものとされています。もちろん、みなさまの環境がすべて等しいという保証はどこにもありませんから、必ずしもWHQL版で無問題か? ・・・といわれたら、そうとも言い切れないのは事実ですが。


私なりに調べたところでは、安定した動作がそのWindows 8.1 Pro(64bit)上で確認できており、前回の331.40 Betaでコメントしておいた不具合の「CSM無効による完全UEFI(VBIOS含む)環境での動作不能(起動時ドライバーハングアップ)」についてのバグも修正されていました。スピード・動作も良好で、安心して更新できるドライバーだと思います。

ブランチはR331世代本家のドキュメント文を参照すると、複数のSLIプロファイルに手が加わっているようで、アンビエントオクルージョン(AO)についてもいくらか更新がかかっているようです。既存パラメーターも含めて現在動作確認中ですけど、特に表示上の問題などは見受けられません。ただし、一部の方にとっての悲報?としては、例のミラーズエッジによる「濃い影」の再現がもうなくなっていますので、私としてはこの方が好ましいのですが(好きな方にはすみませんなのです(@_@))、方向性はこれで正しいものになったのかなと感じています。いくらリアルになるからとはいえ、あの影は違和感しか覚えないものなので・・・。

ちなみに、サンプルはここにも置いてあります。上側がAOなし、下側がありの図です。建造物のちょうど境目にあたる部分に影が自然と落ちている様子がうかがえるでしょう。

Enabling Ambient Occlusion in Games / Mirror's Edge | GeForce


では、残る裏話をちょこっとだけ。

4Gamerさんをごらんになっている方なら、すでに上がっている情報ですけど、「GeForce GTX 780 Ti」「GameWorks」「Shadow Play」「G-SYNC」という4つのキーワードが最近並びました。いずれもホットなものです。


NVIDIA,GPU新製品「GeForce GTX 780 Ti」の登場を予告

海外サイトにも「噂」として上がっている情報でしたが、位置づけとして現在の780とTITANの間を埋めるものとして注目されています。予想スペックとしては780がCUDA Core(演算器)の数が2304器・・・192Cuda CoreをひとまとめでSMXと呼んでいますが、そちらが12器分搭載されている格好になります。TITANが14器の14SMX/2688Cuda Core。このあたりは780の紹介記事が一目瞭然かと。

で、その間を埋めるモデルになるでしょうから、おそらく13SMX/2496Cuda Coreにまとめてくるのでは、と噂されますが、スーパーコンピューターグレードと称されるTITANに、対抗馬となるAMD社Radeonの最新鋭モデル、R9 290Xの性能が互角相当とされるため(さらには価格が$699とも)、そちらにカウンターを当ててくるそうですが、価格は実質引き下げられると思います。

実際、現実問題としてGTX780が先月比最大2万円近く値下がりしていますので、その兆候はあるものと思われます。これが「年末年始に向けて一波乱ある」といっていた内容です。790の情報はよくわかりませんけど、私としてはここで動じるよりも、来年のコードネームMaxwell・・・GTX800番台を待つ方が賢明かなとは感じますね。

もちろん、現在パワー不足を覚える方には幸せになれるモデルですので、検討の価値は十分あると思いますよ。年末商戦に乞うご期待!・・・なのです。

らべのおすすめとしては、このあたりでしょうか。価格帯性能比優先の場合、ですけど。ZOTAC社の製品がお買い得感は高いでしょうね。もちろん、定番のASUS社やMSI社、GIGABYTE社あたりの製品もおすすめですが。マニアな方はEVGA社などもありますけどね。760はGIGABYTEさんのを取り上げています。3連ファンの静粛性(特にアイドル時/800rpm程度なのです)、冷却性能はお墨付きなのです。

ZOTAC GeForce GTX 780 グラフィックスボード 日本正規代理店品 VD5041 ZTGTX780-3GD5R01/ZT-70202-10P

ZOTAC GeForce GTX 770 グラフィックスボード デュアルファン搭載 日本正規代理店品 VD5042 ZTGTX770-2GD5R01

GIGABYTE グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX760 2GB OC Hawkenチケット同梱 GV-N760OC-2GD/HW


NVIDIA,ゲーム開発者のための開発技術支援ブランド「GameWorks」を発表

端的に記すと「AMD Radeonが次世代機をすべて制覇しているが、我々はPCでの開発者のチャレンジ精神に応えていく」といったような内容になるのでしょうね。今までに発表されてきたよりリアリスティックに3D映像を表現するための新たな枠組み、を再定義したものとなっています。

AOを含め、より広義的にとらえた「GI(Global Illumination/大局照明技術)」に向けた取り組みといえるのでしょうね。実は我らが?セガさんも、(マイナーとは思わないのですが)4年前のタイトルとなるソニック ワールドアドベンチャーでも擬似的に実践されていたりするのです。すごく細かいお題なので、AOやGIに興味のある方は是非ご一読を。読まれるとむしろ「ソニックWAのスタッフを招聘しろ!」なんてことになりかねないかも(汗笑)。

PSO2スタッフさんの中にもこちらで経験を積まれた方がいらっしゃるのであれば・・・今後のアップデートに期待したいものですけど、さすがにこれだけ多人数のオンラインRPGですし、実現は難しいのかもしれませんね。でも、こういった世界も身近なものになりつつある・・・といった方向性は知っておけるといいのかもしれません。パソコンゲームの一番の特権ですからね。

でも、その前に・・・とりあえずバグを減らす努力から始めましょうなのです(@_@)


Keplerの眠れる機能が真価を発揮? NVIDIA,ゲームストリーミング機能「GameStream」とプレイ動画録画機能「ShadowPlay」を披露

そして、こちらも以前ちょこっと取り上げていたShadow Playという機能ですが紆余曲折を経て、GeForce Experienceという付随ソフトの中にようやく収録されるようです。28日頃にベータ版として配信されるようで、これさえ手にすれば私が公開しているような動画、プレイムービーをGeForceユーザーなら簡単に作れてしまうという、魔法のようなソフトになります。

が、現状サポートするのはKeplerアーキテクチャとなるGTX 600番台以降のカード、かつデスクトップ版のみとなります。基本性能がある程度要求される機能である、という点は押さえておきたいものですね。

何より、15分間タイムシフトできるのは大きいと思います。たとえば、誰かと一緒に冒険をしつつ、あ、これいい内容かも。後で許諾を取って公開できるかな~、なんて時に願ったりかなったりの機能となるのでありますd('-'*)

・・・私は事前に一応確認取るようにしてはいますけどね(@_@)

NVIDIA,Vsync有効でも無効でもない第3のディスプレイ同期技術「G-SYNC」発表。その正体と狙いを明らかにする

NVIDIA、ティアリングやカクつきから完全解放する「G-SYNC」を発表

そして、どうやらこの話題はかなり人気をさらったようで、いかにGeForceのカードがゲーマーさんに支持されているかがうかがえるものですけど、両誌ともかなりのツイート数をさらうあたり、みなさま興味津々のテクノロジーなのでしょうね。上記ムービーはG-SYNCに対するお偉方の感想です。

本サイトでもかなりアクセスを集めるティアリングのお話・・・西川さんは「テアリング」と記していますので、私も今後はテアリングで記そうと思いますけど・・・G-SYNCとは何か。「GPU SYNC」の略みたいです。

画面のちらつき、カク付きなどから完全解放するこの技術、端的にいえば「モニター側に専用の制御チップを埋め込み、対象となるPC側にGeForceのカードを検出できた際、ディスプレイ側のフレームレートを可変にしてしまう」という画期的な技術です。

つまり、「60fpsに満たなくなった際、垂直同期=Vsync Onの場合カク付きを覚える」ような症状と、「最大フレームレートを無制限にすると、時折画面が引き裂かれたような、ちらついた現象が起きる=テアリング」の2つの事象を、まとめて解決するものとなります。現在提供されている「Adaptive V-Sync」とは別の問題解決策になります。


このような事態が起きる理由として、「グラフィックスカード側の表示処理と、モニター側の表示処理とが同期しない」コトが大きな原因なのですが、そもそもモニター側が「伝統的に60Hz=fpsを貫き通しているのが問題だ」、と着目し。その専用処理回路=チップをモニター側に埋め込んで、カード側主体でモニターと表示を連携させるようにしようという逆転の発想なのですよね。

これによりたとえフレームレートが低下したとしても、その落ちたフレームも適切に見極めて処理/表示されるため、ちらつき、カク付き、テアリングから完全解放できるというものなのです。ゆえ、「VsyncがOnでもOffでもない」という形容になるものかなと感じました。

実際に搭載されるのは来年以降のPC向けディスプレイということですが、こうなってくると余計にプログラマーさんたちが大変なことになりそうですね(汗笑)。特にPSO2においてはバグが山積していますから・・・。このあたりはいずれまた、ちょこっと取り上げられればと思います。記す気はあまりないのですけどね(@_@)

このテクノロジーは本気でパソコンゲームの革命点になると考えられ、Radeonを選ぶ理由を削るのに十分すぎるお題になっているのかな、と感じました。でも、こうなってくるとRadeon側でも同様の取り組みを提案してきそうで・・・どうなることやら、なのです。

私は液晶テレビをモニターがわりにしているので、あまり縁のない話となりそうですけど。できればやっぱり、垂直同期オンの方がフレーム落ちしているかどうかもすぐにわかりますからね。安定したパフォーマンスで遊ぶ、という点ではまだまだオンが安泰かとは思います。


・・・といった感じで、長くなりましたけど今回のWHQL版はパフォーマンスもより改善しており、現時点の定番といえると思います。ただし毎度のお約束ごとですが、ドライバーの導入は「自己責任」でお願いしますね。こうして「安全に動いていますよ」、という記事にはしていますので・・・ご参考までに。

導入後は、カスタムアンチエイリアシングカスタム解像度の設定がすべてクリアされますので、利用者は再設定をお忘れのないように。

アンビエントオクルージョンも今のところ、表示異常などはなく適切に動作していると思います。いくつかパラメーターが増えたようですが、いつもの 0x000C0002 をテスト中です。下記3点ほどサンプルで取り上げてみますが・・・微妙な階調差が出るかどうかなので、なかなか細かく見るのは難しいところなのですけどね。

HBAO+がすごいんだぞぅっ!(byクラリスクレイスさん) といわれても・・・なかなか、こう。比較しないと気づかないことも・・・(汗笑)。あ、でもでも。もちろんあるのとないのとでは結構な違いになりますので(特に惑星リリーパ)、入れられる方は入れるとリッチな映像体験ができると思いますよ('-'*)

階段の影が自然なのですクラスカウンター前にてショップエリア中央より

最新版が必要な方は下記からどうぞ。

☆Windows Vista/7/8/8.1 - 32bit版 / 64bit版
★Windows XP - 32bit版 / 64bit版

ノートPC向け(XP/Vista向けには提供されません)
☆Windows 7/8/8.1 - 32bit版 / 64bit版


なお、本ドライバー以外におすすめできるものは・・・となりますと、そのAOで濃い影を落としたい方なら 314.22 WHQL320.49 WHQL をお試しください。


(10/25 16:30 追記分)

ハロウィンアップデートにともない映像周りがまた何かしら更新されたのかは不明ですが、アンビエントオクルージョンの効果が認められない部分があるようです。そのためパラメーターを一部変更してありますので、ご利用の方はこちらのファイルをお試しください。動作確認済ドライバーバージョンは、上記の 331.58 WHQL となります。

pso2_nvaa.zip(.nip) 2013/10/25時点の最新版。ウイルススキャン済。解凍してご利用ください


あと・・・よく検索語句に「331.58 不具合」といったような不具合の文字を入れられる方、いらっしゃるようですけど。それを検索するくらいでしたら、まずはご自身で試されてみてはいかがでしょう。

不具合が全くないバージョンなんて、皆無だからといってしまいます。なぜなら、そう。人によって環境は千差万別のため、「クリーンな状態で使えば全く問題ないものの、込み入った環境で使うと不具合が発生する」ことは十分考えられるため、です。それをわきまえないで 不具合だ~ と海外NVIDIAフォーラムには多数投稿されていたりもしますが(汗笑)。

もちろんその程度の差こそはあれ、アップデートを意識されるということはリテラシーはおありのはずですよね。不具合を恐れていては、永久(とわ)に更新できませんよ?

リスクを取らず安全ばかりを追い求めていては、結果を得ることはかなわないと、私は考えます。でしたら、

いつやるか? ・・・今でしょ!


『PHANTASY STAR ONLINE 2』公式サイト
http://pso2.jp/

From : lavendy | 16:57

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コメント

ソニックWAのGIやAO実装した方は今はスクエニに居てClystalEngineの開発をしてるので…

From : | 2013年10月29日 00:45

匿名さんへ

ええ、以前にも取り上げましたがAgni's Philosophy - FINAL FANTASY REALTIME TECH DEMOを作られたことでも有名ですよね。

どうしてもセガさんから有能な方が抜けてしまうことが多く、社内環境はいったいどうなっているのだろう・・・と思ったり思わなかったり。その方と一緒に携わった方が、DNAを受け継いでいればいいのですけどね。

何より、リーダーは泥まみれになる覚悟をもて!橋本善久氏のプロマネ講座は社会に出た人なら一読する価値はあると思いますので。

これだけの人を失ってしまったことは残念ですが、その分FFシリーズでご活躍されることを切に願っています。ソニックWAは本当に 綺麗 なゲームでした。

From : らべ | 2013年10月29日 20:03

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