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2013年04月21日

PSO2がなめらかに動かない・カクつく症状について FPS設定 ex.NVIDIA Inspector 1.9.7.1

いわば垂直同期(Vsync)とティアリングのお話ですが・・・。


ええと・・・きっと「結論を先に知りたい」と思われるでしょうが、今回のお話は「ちゃんと理屈を知っていないと、適切な設定が行えない」内容となるため、タイトル通り「カクつきをなくしてなめらか映像を見たい」とお考えの方は、じっくりご覧いただければと思います。読み終わる頃にはきっと「貴方の環境における正しいセッティング」が、適用できることでしょう。

すでにご存じの方はご覧いただく必要はありませんの・・・です? 物好きな方だけ(汗笑)、文末の補足部分でもお読みください(SLI AFR向けSmooth VsyncとAdaptive Vsyncについて)。


海外のWikipediaにはScreen tearingとしてしっかり記載されている本話題。国内版にはないのですよね・・・。でも、初めてパソコンゲームなどに触れる方にとっては「なぜ」となる疑問点なので、簡単に記しておきますね。

先日匿名さんから「僕のパソコンはなめらかに動かせるだけの性能があるハズだのに、(私の作成した)ここに置いてあるムービーのようにスムーズに映らない」とのコメントをいただきました。本当は、こんな話題ができるようなクライアントをPSO2の開発チームが作らなければ(できのいいものにすれば)、良かったわけですが・・・。

そもそも、前作PSUでさえ、この問題を回避できる唯一のオプション、初期から実装していましたしね。・・・そう、「Vsync」と呼ばれる機能です。


PSO2で遊ばれている方の中に、「映像が割となめらかに動いてはいるけど、一瞬だけ画面の上下の部分が途切れたり、波打ったり乱れたりして、あたかもちらついたような見栄えになる」ような現象に遭遇された方、いらっしゃいますか? きっといらっしゃるとは思うのですけどね。

この「映像が一瞬途切れて見える」ような現象のことをティアリング、と呼んでいます。英語では Tearing ・・・引き裂く、といった意味合いになります。実際、その現象に遭遇した一瞬を切り出した画像が、上記海外のWikipediaの中にありますので、興味のある方は確認されるといいでしょう。

難しい部分ですが、このティアリングが起きる理由は「テレビ/モニタの画面の表示(=書き換え)速度」と、「PSO2クライアントで処理・表示する速度」とで『一致しない』ことが大きな原因となります。匿名さんが私のムービーでチラツキがない、と話されていますけど、これは言い換えれば「動画再生のソフト」が「モニタの書き換え速度」と『一致する』から、なめらかに見えるのですよね。

(もちろん、そのような違和感を与えないために、ぱそ子さんの性能であったり、キャプチャー時の工夫ですとか、いろいろすべきところはありますけどね)

いうなれば、そう。ちらつき=ティアリングを発生させないためには『モニタの表示速度』と『PSO2の表示速度』を「等しくする」ことができれば、原理的には発生しないことになります。このことを「同期をとる」と呼んでいます。


では、同期をとるためにはどうしたらいいのか・・・となりますけど、ここで使われる概念が「Vsync」という言葉。略語となっていて、正式名称は「Vertical synchronization」。日本語に訳すると「垂直同期」。

そして、ぱそ子さんとモニターとがお互いにやりとりする信号ということで「垂直同期信号」なんていわれることもあります。いずれにせよ、この信号でお互いに綺麗に表示し合えるようになるということです。

ティアリングが起きてしまう理由は、ぱそ子さんなりがモニター側で「ちゃんと1コマ1コマ表示し切れているかを確認しないまま」、「次の信号を送ります」と、スピーディーに流し続けようとするため、モニター側では表示されないまま次のを受け取り・・・それが積み重なるといったイメージです。

ゆえ、モニターの表示スピードよりもぱそ子さんが速いときに起きやすい現象です。よくモニター側の表示速度=リフレッシュレート(単位はHz(ヘルツ))と呼んでいますが、液晶モニタやテレビなど、普通は「60Hz」を基準にしています。これがよく言われるぬるぬる映像=60フレーム/秒といわれるものです。1秒間に最大60コマ、表示できますよということです。

フレームレートに関する話題はこちらでも確認してみてください。参考になるはずです。

その様子は・・・携帯電話やスマートフォンをお持ちの方なら、そのカメラ機能を用いて。モニターやテレビに向かってカメラを向けると・・・その携帯電話やスマートフォンに映るテレビやモニターの画面は、上下に細かく点滅している様子が確認できるでしょう。これが「1秒間に何コマ表示しているか」の実態です。


で、PSO2クライアントの難点は「Vsyncの仕組みを実装していない」ため、「ソフト側で意図的にフレームレートを制限してしまおう」という、「FPS制限」なる仕組みを用意しました。元々、これさえ用意しておらず、「常にフルパワーで動かす仕様」だったわけですから、どれだけ・・・となるわけです。エルダーさんの言う「無能浅薄脆弱ぶり、弁えよ!」状態でしょうか(汗笑)。PSUでさえ、ちゃんと持っている項目だったのですけどね・・・。

ここで注意しておきたいのは「モニターは60Hz=1秒間60コマ」が基本で、「PSO2クライアント側でも60fpsにセット」すれば、値は一緒でなめらかになる・・・と思いますよね。でも、それは正しい設定とはいえないのです。

先ほど記した「同期」をとっていないため、「微細なわずかなフレームレートの違いが積み重なる」ことで、ティアリングが発生してしまうのです。なぜなら、そう。モニターによっては60Hzきっちりではなく、微妙に下がった58Hzや59Hzの時もあるからです。ゆえ、きちんと垂直同期の周波数に、一致させる必要があるわけですね。

これが、匿名さんが疑問に思っている「性能は足りているのに、カクついてコマ落ちしたかのようなイメージになってしまう」原因です。ゆえ、厳しい物言いとなりますが「クライアントにまだまだ欠陥といえるような実装しかできていないため、なめらかに動かすことはほぼ不可能」といってしまいます。


もしもこの現象を「極力」減らしたい場合は、FPS制限を「無制限」にするのが正解です。こうすることでグラフィックスカードは常時最大性能で描画しますので、「処理がうまいこといけばティアリングが一番発生しにくい」状態になります。もちろん、FPSを高めることも有効で、90や120を選ぶ意味もありましょう。

ですが、そうしてしまうとそれだけ「パワーを無駄に消費する」状態となるため、静かに、涼しくぱそ子さんを運用したいという方にはおすすめできません。そこで考えなくてはならないのが「VsyncをどうやったらOnにできるのだろう?」。

それに対する答えが・・・そう。アンチエイリアシングでもお世話になっている「NVIDIA Inspector」なのです。あるいは・・・そうですね。今回の件だけならそのソフトを使わなくても、純正ドライバーの「NVIDIA コントロールパネル」内からも設定可能です。ただ、後者は言い換えればNVIDIA Inspectorの中の設定値にもちゃんとありますので、今回はこのツールで必要事項を押さえていただきたいかなと考えています。


・・・といった感じで、では、ここから実際の作業例を記しますね。ここまでご一読いただければ「Vsyncを有効にする方法」を解説するだけで、いい、ということになりますよね。実はこの設定、以前から提供しているアンチエイリアシング用のプロファイル中に「すでに設定済み」だったりします。

ゆえ、フルスクリーンで遊んでいる人はきっとそれを適用するだけで「綺麗になるだけでなく、ティアリングさえも防ぐことができ、かつグラフィックスカードに負担をかけずにすむため(上限がモニターのリフレッシュレート(基本は60Hz=コマ/秒)に制限されるため)、いいことづくめのプロファイル」と感じていただけているものとは思っています。中にはウィンドウモードでないとイヤダ、という方もいらっしゃるでしょうけど・・・。

私はパソコンでゲームって元々考えていない人だったものですから、その名残みたいなもので「ゲームはゲームに専念したい、没頭したい」と思うので、フルスクリーンモードはある意味必然なのですよね。ウィンドウモードに比べて別のウィンドウを描画・管理しなくていい分、パソコンに対する負担も下がりますしね。パソコンの性能が非力な人ほど、フルスクリーンモードは必携といえるでしょう。

(そのため、仮想フルスクリーンモードなんてばかげたものを入れた理由は、一体何のため・・・と思ってしまうのでした。きっと、ゲームしながらなになに、のためなのでしょうけどね>それならAlt+Tabキーでウィンドウを切り替えられますし)


では、アンチエイリアシングは適用しなくていいから、Vsyncだけ設定したい、という方のために。こちらもすでに用意しているファイルがありまして・・・そう、FPS制限のお題で配布しているpso2cc.zip(.nip)ファイルだったりします。

Vsync=Onあの当時からご覧いただいている方は周知のことかもしれませんけど、今回は改めて仕組みを取り上げるということで、詳し目に記しておきました。読み終えた後、上記リンクへ移動して、後はその文章通りに設定してみてください。問題が解消されるはずです。

このファイルはNVIDIAドライバーに対して「フルスクリーンモード時はVsyncを有効に、ウィンドウモード時はNVIDIAドライバー側で60fpsにセット」しますよというものです。お話ししましたように、PSO2クライアントには残念ながらVsyncは実装されていません。そして、NVIDIAドライバー側でVsyncを強制On(Force On)のパラメーターを与えたとしても、ウィンドウモード時には何故か無効・・・。

このあたりが、アンチエイリアシングでもたびたび記している「トリッキーな実装」=まともな設計になっていないのでは、と勘ぐってしまう部分です。なぜ前作PSUでは問題ない部分でしたのに(フルスクリーン/ウィンドウモード問わずちゃんと同期がとれていたのです)、PSO2になって変なことになってしまったのか・・・。当時の技術者さん、もうおられないのでしょうか。


ゆえ、一般的な液晶モニターのお方でしたら60fpsで問題はないでしょうけど、もしもハイ・リフレッシュレートモニター(120Hz/144Hz)をお持ちの方は、ご自身でFPS制限の値を上位のものに打ち替えてしまうといいでしょう。そうすることでより高いリフレッシュレートで安定して動かせますので、動体視力のいい方なら違いがわかることでしょう。

よくいわれる「倍速液晶」ですとか「4倍速液晶」や、今の「120Hz対応モニター」って、とても誤解を招きやすいのですよね。気をつけていただきたいのは「x倍速液晶」はあくまで、「内部で擬似的にコマを複製・生成し、なめらかにつなぐことで自然な動きを目指す」方式なだけであって、「元々何倍速分のデータをきちんと用意して処理している」わけではありませんのでご注意ください。

言い換えれば、補完データの生成は各テレビメーカーによって癖があり、その補完の仕方でミスなどが続くと本来ない微細な振動などを知覚できる場合があり、必ずしも万全ではありません。SONYさんが一歩上手とはいわれますけど、あくまで「補完技術」ですので、「元々持っていないデータを創り出している=擬似的な動作にとどまる」点は押さえておきましょう。


上記に対し「xHz対応モニター」は文字通り、「1秒間にxコマ描画しきります」という性質のもののため、「偽りのないなめらかさ」はもちろんこちらとなります。パソコンの特徴としてグラフィックスカードの性能が許せばFPSは4桁でも目指すことは可能ですから、動体視力のいい人ほどハイリフレッシュレートモニターをご覧になると、なめらかな映像を体感できるはずです。混同しやすいところですので、ここで整理しておくといいでしょう。

(なお、将来的にはSHV・・・スーパーハイビジョンなる規格が実現すれば、8K UHDとも呼ばれる途方もないスペックがあなたを包み込むことでしょう。7680x4320/120fps、画素数3300万オーバーというすさまじさです)

そのため、マニアックなゲーマーさんはこぞって「120Hz/144Hz対応モニター」を指名買いするわけなのでした。もちろん、ぱそ子さんの基本性能も高度に要求されますので、出費が大変なことになりやすいですけどね。いわば平均フレームレートが60fpsではなく、120fpsがターゲットになるわけですから・・・。性能を2倍要求されるのは想像以上に大変なものなのです。

(ハイリフレッシュレートモニターをお持ちで、処理落ちは避けたいですからね・・・)


・・・といった感じで、Vsyncとティアリングの関係をざっくばらんにではありますが、記しておきました。よく検索語句で「pso2 FPS制限 おすすめ」なんてありますけど、このことが物語っているのですよね。「開発さん、しっかり作ってください!」と。Vsyncを実装すれば終わることですのに、なぜそれができないのか。αテスト時からずっと警鐘は鳴らしてきたのですが・・・。

まとめとして「なめらかにみせるためにはモニター側に処理を合わせる=VsyncをOnにする」ことが必要で、「PSO2クライアントにはその機能がない」ため、

「PSO2クライアント側のランチャーにあるFPS制限は『無制限』とし」、「NVIDIA Inspector側にてVsyncをForce On(強制有効化)」することで、「フルスクリーンモード時」限定で、最大限なめらかにできますよ、と。

原理的にはクライアント側での制限でもなめらかにできるはずなのですけど・・・匿名さんのように「環境によっては、だめ」となることから(この時点でおかしいわけですが(汗笑))、ドライバー側の制御ということで、私はNVIDIA Inspector側での適用を、強くおすすめするのでした。こちらならほぼ、間違いないですしね。


また、ウィンドウモード時はNVIDIA Inspector側のFPS制限であれば同様になめらかにできますので、そちらでお好みのフレームレートに制限をかけてしまうのがおすすめです。もしも60fpsでうまく同期がとれたように感じられない場合、59fpsや58fpsを選択することで、改善できるかもしれません。いくつか試してみましょう。

同ページにあるコメントで、みんとさんの書き込みが大変参考になるヒントだと思いますので、じっくりご参照いただければと思います。この方の場合は「ブラウン管ディスプレイ」のため、75Hzで視聴中。ゆえ、「FPS制限を75とする」ことで、きわめてなめらかになったとのことでした。PSO2クライアントにはこんな設定、ありませんからね(ニヤリ)。数値で何とかしようとするからこうなるわけです。


130421_2.png追記:パワーユーザー向けの情報として、313.95ドライバから用意された「垂直同期(スムーズ)」ですが、これはSLIユーザーの一部の環境においては、複数枚のカード間でうまく同期をとれないケースがある模様で、その事象に当てはまる人が選ぶと改善できるといった内容です。

英文では「often perceived as stutter」とあることから、意訳すると「しばしば認知する震え(微細な振動)」を抑制するための、バリエーションの一つとしているみたいです。なお、こちらをOnにした際は、Adaptive VsyncをStandardにしておくのがポイントになります。この組み合わせでしかSLI AFR構成でスムーズに描画されませんのでお気をつけくださいね。むろん、言うまでもなくフルスクリーン時のみ有効の設定ですので・・・。

私の環境では選ぶとかえって一部シーンでフレームレートが半分となる30fpsまで落ち込みますので、きっと2枚のカードを装着し、問題が起きている方向けのオプションなのでしょう。デュアルGPU搭載モデルの方はあまり選ぶ意味はなさそうです。その際はこちらの画像のように設定してみてください。なめらかになるといいのですけど。


・・・はあ。本当、セガさんがちゃんと作ってくだされば、こんなに長い文章を記すまでもないのですけど。読む方もきっと疲れてしまうと思うのです。外部ツールに頼らないとまともに動かせない現状というのは、いかがなものかなと感じてしまうのでした。


追記:インタラクティブムービー中にカクついたりするのは、単純にセガさんのプログラムミスでしょう。ここが直せないでどうするの・・・と思ってはしまいますけどね。PSUではほとんど見られなかっただけに、残念です(Vsyncがないからしょうがないのでしょう)。

From : lavendy | 07:13

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コメント

らべ様

先日からPSO2ブログの1つとして拝見させていただいています。

今回の垂直同期の記事を読んで、今までテレビのせい? と思って納得していた症状の理由がわかりました。ありがとうございます。

今まで使っていたノートPCやPC用ディスプレイでは生じなかった(と思う)症状だったので、PCの設定で治るとは思いませんでした。

From : 眠り猫 | 2013年04月21日 14:20

眠り猫さんへ

はじめましてなのです('-'*) なんだかごひいきされているみたいで恐縮です。様付けまでされるほどの人ではありませんのですすよ(@_@)

パソコンゲームはこのあたりが難しい点となり、家庭用ゲーム機=コンシューマー向けの機械はVsyncを搭載しないことがあり得ませんので(もちろん、例外もなきにしもあらずですが)、あれだけなめらかに、破綻なく動くわけですね。

そのような点を「意識させることなく、ゲーム内推奨設定で簡潔に完結させる」ことがまず必要でしょうに、PSO2においては明らかに熟成不足ですね。この点(本話題)においてはPSU未満といってしまっても・・・。


ティアリングは設定さえ適切に行えれば未然に防げる好例で、いわば「セッティングの意味をわきまえている人」なら快適に遊べる内容ともなります。NVIDIA社はそれらを自動設定してくれる「GeForce Experience」なるソフトも用意してはいますが・・・もちろんPSO2が対応するわけもなく(汗笑)。

同社ロゴを冠するくらいなら、真剣に最適化に取り組んでいただきたいものですけど。おそらくその部分まで修正できるリソースがない、またはもはや修正不可能なレベルになってきているのかもしれません。


このあたりはEpisode 2に期待するとしましょうか。にはは。

From : らべ | 2013年04月21日 23:26

らべさん、たびたびの解説、とてもためになっております。

今回はコメント返しからの引用ですが…

>このあたりはEpisode 2に期待するとしましょうか。

言われて初めて、その可能性に思い当りました。
長期に維持管理をしていくには、いろいろと場当たり的な印象のある現クライアントソフトですが、確かにEP2発表のタイミングであれば、一新することも可能でしょうね。

以前らべさんご自身も触れておられたミクダヨーのマグの一件も、クライアント一新となれば実装は比較的容易になるような…?
そう考えると、実はほかの部分でも裏で対策中の課題点やら、現クライアントを実験に用いている部分もあるような気がしてきます。
まあ、一般のユーザーの立場からは、想像する以上のことはかないませんが。

新規のクライアントで動いている人員が相当数いらっしゃるとしたら、開発陣はさぞ忙しい状況でしょうね。
しかし方法はどうあれ、こういった細かい(?)課題を確実にクリアしていかなければ先は細くなる一方ですから、頑張っていただきたいものです。


別件ですが、クリーンインストール後は問題なく動作しておりますよ。
以前のコメントでお伝えできていなかったので、改めて。
(本来はこの一言が書きたかっただけなのですが、なにやらズレた内容の長文コメントが出来上がってしましました。失礼しました)

From : 未瑞鳩 | 2013年04月22日 00:11

未瑞鳩さんへ

そうですね(@_@) なんとな~くなのですが、「とっておいてある感」はあるような感じで、現行版はまだいろいろと調整を重ねている・・・ような印象は受けます。PSUがイルミナスの野望で結構遊べる内容に変化した(というよりもようやくスタートラインにたっただけですが・・・)実績もあることから、PSO2も細かい部分のブラッシュアップは今後していけるのかな、とは思っています。

酒井さんははじめ「今のところはコストに見合ったクオリティーということで、今の仕様が理にかなっている」と話されていましたけど、それと同時に「もしも軌道に乗るのなら、(高画質テクスチャなどを含めた美麗画面への)要望に応えられたらいいですね」ともお話はされていましたので・・・。

現状、スクラッチメインの展開になっていることもありますから(汗笑)、それならもう、とことんその分野は他社を寄せ付けないくらいに「皆に好まれる」仕様に仕立て上げていってもらいたいな、とは思います。単純な綺麗さなら他社さんが上回るはずですが、「プレイヤーにあったキャラクリ」という点においては、PSO2が今のところ国内の最高レベルにあるとは思いますしね(だから人がいるのだと感じますし)。

いろんな人にお読みいただいているアンチエイリアシングの件も含め、リソースが厳しい現状はあるかもしれませんけど、ぜひセガさんたちでもよりよい環境作りには邁進していってほしいなと思います。


ほっ。それはよかったのです('-'*) クリーンインストールは難儀かもしれませんけど、回復までに時間をかけるよりはこちらから再構築するのが結果的には早いはずなので。まずは立て直しの様子をイメージすることから始めたらいいのかもしれません。

アンチエイリアシングは余裕があったら試していただければと思います。にはは。

From : らべ | 2013年04月23日 01:11

確かに「無制限」と「Vsync」でティアリングは解消されますが現在その点で大きなバグがあることはご存知でしょうか

現状上記2つの設定をした場合に高さによるダメージ判定が異なる特性を持つPA・スキルにおいてZ軸補正が「0」で計算されてしまうバグがあるのでむやみにティアリングを消去するとゲームプレイにおいて決定的な差が出ます

もし設定するにしても職業によっては残念なことになるので設定してみたあと受け入れられるか、もしくは気づかない(ちょっと悪い表現ですがfpsやらない人は結構鈍感なので)を検証したほうがいいかもですね

一番分かりやすいのは
ゾンデ・アディションバレット当りでしょうか

*ゾンデは、修正でダメージが軽減されましたが無制限やVsyncオンの情況ではさらに下がります(公式いわく修正したバグですがずっと残っています、つまりダメージ修正前もずっと存在するバグ)
*アディションバレットは、90fps以下ではZ軸の調整が出来ずに3HITしやすい
それを越えたあたりからZ軸調整が可能になりHIT数が減る現象など

From : ふぉーすさま | 2013年04月23日 12:01

ふぉーすさまさまへ

非常に詳しい部分のご紹介、ありがとうございます。おっしゃるとおり、私が認知しているのはゾンデのみとなりますが(というよりも、そのスキル、まだお目にかけたことがないのです・・・)、事実となるわけで、大変ですね。気づけるふぉーすさまさまが羨ましいのです。

このたび、そこまで触れていない件については「知らぬが仏」の心があるためです。というよりも、そこまで気づける人はご自身でも記されているように、FPS系タイトルなどの「コンマ1秒の読み合い」「1ピクセル単位での精確な操作」「高ポーリングレート対応マウスやマザーボード」「120Hz以上対応モニターの所持」etcetc...、いってしまえばプロゲーマーさんに近い領域へ迫っていくと思うのですよね。


私があくまで今回伝えたかったことは「このような症状に見舞われ、『視覚的な面において快適にPSO2が楽しめない人』への処方箋」として記したまでであり、その弊害については(私ではゾンデくらいしか認知していないこともあり)スルーしているというのが本音です。もちろん、いつも運営さんのあら探しをしたがる?人ではありますから、今回の件も記せたら良かったのかもしれませんが・・・。

それでも、きっとそこまで記して把握できる人って、「1%のうちのさらに1%」・・・いってしまえば全プレイヤーが9万人いるとすれば、90人もいるかいないかの領域だと思うのです。言い換えれば、ふぉーすさまさまのような方が、アークスグランプリへと赴き、優勝を勝ち取ってこられるのでしょうね。

ゆえ、今回はあくまで「原理を説明し、対処方法をお伝えするだけ」にとどめています。むしろ「この設定で(ふぉーすさまさまのいう)挙動が変わったように感じる」ような方でいらっしゃいましたら、それこそ「ご自身でいろいろと設定をし、理想のプレイ環境を構築していただきたいな」と考えます。

あくまで私は「大半の方が全く見向きもしない話題」に少し光を当て、「その入り口までお連れしますよ」といった内容でしかまとめていません。もちろん、私の知りうる情報をすべて列挙するとなると・・・どんなお話にできるか、わかりません。国語力もありませんしね。


そのような現象が起きる理由はきっと、前から記している「力押しのプログラミング」「数値に頼った調整」しかできない、開発陣の力不足によるものだと思います。今回の件でいってしまえば「モーションキャプチャー時の基準フレームレートは一体何fpsなのか」という疑問さえつきまといます。

単純に公式掲示板などの意見で「120fpsモニターがあるんだから、対応してよ」くらいの調整しか、できていないような印象を受けます。これ、本当に対応させるなら相当入念な調整が必要になると思われますからね。

確か「最大フレームレートを120FPSに設定にするとアディションバレットが当たらなくなる」といった不具合があったと思いますけど、これはむしろ「そのような細かさで作っていなかった」というのが正しいでしょう。他のは何とか着手したものの、こちらだけ忘れてしまっていた・・・のではないでしょうか。


120fpsということは倍の精度にしなくてはならないわけですし。60/90/120とおおざっぱにしていますけど、挙動が異なるのはもはや致し方ないとしかいえないと思います。そもそも、20/60fpsの違いさえ「わからない」ような方も数多くいらっしゃる現状、60fps以上を見極められる人はごく少数だと思っています。

動きを追加するのは削ることよりも大変なものです。ゆえ、そういったバグが山積しているということは、言い換えれば「彼ら自身で120fpsを体感し、入念に調整できるような方が、きっと現場におられない・・・ないし皆無に近いのでは」、と思います。

そういった「フレームレート一つにしても、あらゆる要素から見つめられている」ことを把握できていない現状では、この部分に抜本的な改善を求めることは難しいかもしれません。何せ、ランダムフィールドさえ「仕様です」で逃げてしまうようでは・・・。それに伴い本来理想的な姿であったPAでさえ、改変してしまうくらいですし。お察しの通りなわけです。


PSUから長々みてきていますので、このあたりはもう、「そのような仕様を踏まえ、どのように遊べばよりよいプレイフィールが得られるのか」に考えをシフトした方が建設的だと思います。

「その道のプロ」からみたら、もはやPSO2は「最低限の部分を何とか満たしている」だけにしか、見えないのでしょう。「究極の~」は装飾(かざり)でしかないですし。

ゆえに私は「運営さん、まずは遊びましょう」と、記しているわけです。遊びもしないのに、何が問題になるのかなんてわかるわけもないのですから。


セガさんはこのご意見を、どう見つめるのか。アーケードゲームの覇者として君臨していた時代もあっただけに、意地を見せてほしいところではあります。

(それこそ、バーチャファイターなどのタイトルを作った人たちが総結集するくらいのレベルでないと、対処できない問題ともいえるのでしょうね)

From : らべ | 2013年04月23日 23:10

こんばんは。とてもよく読ませて頂いております。
以下、長文失礼します。

私自身が最近色々な他ゲーを行ったり来たりするようになり、そして感じるのがラグです。酷いです。
PSO2をメインでやっていた時は我慢で済んでいましたが、耐え切れなくなり色々弄りだしました。
しかし一向に解決しません。
むしろ、JoyTokeyで割り振っているボタンを押すと黒のフレームが1コマ入ってしまい、ガクッとなってしまいます。
そして今日、なぜか使えなくなりました。

やったこととしては垂直同期はNVIDIAでオンにしました。
勿論、フルスクリーンで無制限です。
Inspector等で60fpsに制限すると59fpsしか出てないです。
この1フレームのズレが原因なのでしょうか。
それなら垂直同期はできていないと言うことですよね。(この当たりは曖昧です)

スペックはGTX660、i7-3770K、メモリは32G積んでいますのでスペック不足ではないと思います。
設定5でもロビーで300fps付近出てます。

お時間がある時にでも、助言して頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します。

From : K | 2015年02月07日 06:00

Kさんへ

おはようございます。お返事が遅くなってしまい、すみませんなのです(@_@)

ほかのゲームも遊ばれていて、ですか。う~ん・・・。確かにフルスクリーンモードで垂直同期Onであれば、普通問題になることはないと思われます。そしてJoyToKeyも使われているのですね。最近こちらに関する検索も増えているようなのですが、ふむぅ・・・。このソフトもどちらかというと上級者向けだとは思います。

すでにご存じでしたらすみませんが、JoyToKeyは初期設定の場合ですと「30fps」での入力=受付=応答時間になるのですよね。ゆえ、60fpsのゲームと一致させるのであれば最低でも「2倍速」モードにしておかないとならないのです。

詳細はメニューバーから設定を選び、右側にある「特殊な設定-内部処理速度」のパラメーターから選びます。記載されてはいませんけど、下記のように処理されているようですね。


通常速度=30fps(=33.3ms)
処理速度2倍速=60fps(=16.6ms)
処理速度4倍速=120fps(=8.3ms)
処理速度8倍速=240fps(=4.2ms)
処理速度16倍速=480fps/Hz(=2.1ms)


画像はこちらを参考にしていただければと思いますが、お使いのスペックであればひとまずいけそうな気はしますが・・・。前提はもちろん「映像が処理落ちすることなく表示されている」ことですけどね。

こちらはソフトウェア処理となるため、レートを上げればあげるほど、CPUへの負担は増大することになります。ですが、Core i7のシリーズともなれば性能不足は考えにくいところです。

タイトルによってはマクロ処理などを受け付けない、受けたときに描画が乱れる場合もあるかもしれませんし(「通常」なら起こりえないことなのですが)、この部分の難しい問題は「お使いのパソコンで、1000Hz相当の入力に対応したUSBポートをお持ちかどうか」にもかかってきます。


自作パソコンなどではマザーボードによっては「マウス/キーボード専用のUSBポート」を設けているものもあり、そのような機器では最大1000Hzでの入力を受け付けられるように遅延を削減しているものもあります。そうでなければ通常はおおよそ125Hzでのやりとりとなります。これはLow Speed(12Mbps=USB1.1の初期規格)に由来するものとなりますが、普通はこの状態で何ら問題ありません。

(最近のゲーミンググレード品が、一般人から見た場合「特殊すぎる」だけですので(@_@)>誰も1000Hzの優位性なんてわからないはずで・・・>「感覚的」に感じ取れる領域なのでしょうね)


そうなってまいりますと、USBポートそのものが高速レートに対応していないということにもなりかねませんし、Windows側での処理がどうなっているのか、USBポートのドライバーが古いものになっていないかどうかなど、細かい部分まで調べなくてはなりません。

そのあたりを一元管理しているのが、ゲーム向けの製品(独自のユーティリティーにドライバーも組み合わせて、意識することなく利用できるようになっている)でもあるワケなのですけどね。このあたりを紹介するとまるまる一つの記事ができるくらいで、かつ、プロゲーマーさんたちの領域に迫ることになると思います。

マンマシンインターフェースのお題でも取り上げましたが、こちらのページでも参考にしてみてはいかがでしょうか。その道の方が編纂しているような印象は受けますので。

MOUSE TIPS - forPCActionGamer Wiki*


以上が入力部分での見直しとなりますが、映像部分については300fpsも表示できているということで、(現在設定されている表示内容において)性能面では何ら問題はないはずです。

垂直同期Onで59fpsの表示になるということですが、これは厳密にいうと「59.94Hz」のフィールド周波数の少数以下を切り捨てて、59と表示しているにしか過ぎませんので、特に問題にはならないはずです。もちろん「60Hz」表示もありますよ。

消去法で考えていけば・・・となると、あとは何が問題なのか? 「ディスプレイ設定にグラフィックスカード側を合わせきられていない」ことが原因なのかな、と。

この問題はPCゲームというよりも「PCそのものの構造的な問題」となるため、だからこそ最近G-SYNCなりFreeSync/Adaptive Syncなりが話題に上るわけですが、『モニター/ディスプレイの表示速度に同期させられていない』ことが問題になっているわけです。民生用のTVと同じ概念を持ち込まないで、といいたいワケなのですよね。

ゆえ、私からあと見直せる部分を提案できるとすれば、「GeForce側の表示周波数を変えてみる」くらいしかないのかな、と。通常はモニター側で自動的に汲み取り、表示できる部分もあるはずなのですが。ものによってはうまく連動しない可能性もあるかもしれませんしね。

そんなときはNVIDIA コントロール パネルから設定してみましょう。こちらの画像を参考にしてみてください。


この手の検索、問い合わせが本当に多いようなので、どうしようものか迷うところですね。もう一本記事にしないといけないでしょうか。ほむむ。

言い換えればどれだけ家庭用ゲーム機が、楽に、そしてゲーム体験としていいものを作り出してくれているか、も感じさせられることでしょう。PCはこのあたりがやっかいなのですよね。

とりあえず見直せる部分は以上となります。がんばってみてくださいね。

From : らべ | 2015年02月16日 11:07

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