グルーポンさんのおせち問題

あのホリエモンさんがコメントされていますね。


ホリエモンがおせち問題に言及「自殺者が出るまで執拗に追求は続く」


私も思うところは同じで、非難することは簡単ですが実際にその現場に身を置くともう十分なのでは・・・とは思います。最近勢いのあるグルーポン社の広告については、皆さんもきっと目にとまっているでしょう。「最大97%OFF!」と書いてあったりで、おいしそうなハンバーガーの絵がちょこんと描いてあったり。


でも、必ずどこかしらに 落とし穴 はあるわけで、うまくカムフラージュしているのが原因なのかもしれません。そもそもおせち料理を半値で売ること自体前代未聞ですし、それをかなりの数受注するともなるとどれだけの人員を確保し、フル稼働させないとならないのか・・・そう、採算がとれるとは思わないのです。


私もお正月返上で出社しているわけですが、特に手当などが付くわけでもありません。唯一お弁当が支給されていたみたいですが、休みがちな私はとてもではありませんがいただくなどおこがましいですので・・・外で軽食なりで済ませています。そんな人もいるわけです。サービスに見合う対価、って本当に重要になると思います。今回製造を担当した方も大変な思いをしたのではないでしょうか。


注文する人はちゃんと品が届かない、ということでクレームを出すことは容易です。しかしながら、正月返上でがんばる人たちもそこには介在するわけです。おせち料理を自前で作るという労力をお金で買うわけですね。確かに約束を果たせていないので非難されても仕方はありませんけど、徹底的に追い詰めても誰も得をするとは思わないのです。



ここで考えてほしいのは「たたくだけたたいて、結局得をするのは誰なのか」ということ。会社も信頼を落としたでしょうし、年の瀬をそれですごそうとした人にとっては気の毒でしょうけど、全額返金に商品券までつけ添えて補填するわけです。一人だけならまだしも、対象者全員に対して、です。1つの事案にそれだけするって、今までのもうけをすべて吹き飛ばすような事態にもなりかねません。


(大半の場合、一つそのような対応をするだけで数千万~億円は簡単に飛んでしまうものです)


そうなると、羽田空港で日本航空の整理解雇された社員さんたちが必死に運動していることだって、とても他人事のようには思えなくなってくるはずです。みんな食べるために必死になるわけですからね。私もしかりでゆとりはほとんどありません@@ 今回の出来事は「急成長する会社の見えざる歪み」ということで、記憶にとどめておくといいかもしれません。


また、これを機に何でもお金で手に入れるのではなく、日本古来からの伝統であるおせち料理。時間があるのでしたら自分たちで作ってみる、のも楽しいかもしれません。通信販売の利用はまだまだ難しいことを感じさせられる一コマです。


おいしい話には必ず「裏」があるものと思っておいた方がいいでしょうね。


2011年01月05日 23:59 | 投稿者:lavendy

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