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2009年10月10日
PSUでアンチエイリアシング
nHancerと呼ばれるソフトを使えば、画面をきれいにさせることができるかも。
なお、最新の256ドライバ対応の記事はこちらとなります。
前に記した アンチエイリアシング(アンチエイリアス・・・略してAA)。ぎざぎざをぼかすことできれいな画面を作り出すというものですが、非常に負荷がかかり、映像を表示する装置=グラフィックカード(ビデオカードとも)の性能が乏しいと、プレイに耐えられなくなる状況となります。
しかしながら、最近は高性能なビデオカードも安価になり、AAをかけることはそれほど敷居が高いものではなくなりました。とはいえ、画質を追い求めると相変わらずお金がかかることは変わらないですけどね(汗笑)。
役立つサイトはすでに数多くあると思いますが、私なりにまとめておくページがこちらとなります。海外製のソフトを使う必要もあるため、設定の敷居は高めです。それでも、画面を追いかけながら設定できるようには配慮してみましたので、トライしてみたい方は読んでみてくださいね。
一点お断りをしておきますが、この操作を行ってWindowsの動作が不安定になってしまった、他のゲームが重たくなってしまった、ということになりましてもらべは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
まず最高のAAがかかるとどのような画面になるのか・・・というのでもみてみましょう。
ごらんいただければわかると思いますが、ぎざぎざ、がほとんど見えないと思います、興味ある方は画像を拡大してみるといいでしょう。Internet Explorerの7以降であれば、右下の拡大率で大きくできますよ。
こんな画面で遊べたら気分的にとてもいいですよね。スクリーンショットもきれいにとれますし、ここではわかりにくいでしょうが、実際に動く画面もちらつきがかなり抑制されて見やすくなるメリットがあります。
こういうことを聞いちゃうと試してみたくなりますよね。にはは。
PSUにAAをかけるのに必要なものは以下の3つとなります。
・NVIDIA社製グラフィックカード(GeForce 8以降)
・同社製グラフィックドライバ(バージョン 191.07 WHQL)
・支援ソフト nHancer(バージョン 2.5.7)
詳しい解説は、たくさんのサイトで紹介されていますので割愛しますね。あくまで、私のページでは「どうしたら適用できるのか、またその効果のほどは」のみに絞りたいと思います。
まずは1点目のNVIDIA社製グラフィックカード・・・ですが、具体的には「GeForce 8800/9800/GTX250以降」というカードが必要になります。数字はこれより小さいものはアウトなので、、、
たとえば9500や8600、(世代そのものが前となる)7900ですとか、そういうのはだめになってしまいます。仮に無理矢理動作させたとしても、満足いく表示や速度にならないので、カードの選定でかなり絞り込まれてしまいますね。また、8800GTですとか9800GTといった、末尾にある英文字は気にしなくて問題ありません。
カードが条件に合っていれば、ドライバをダウンロードしましょう。ご利用のWindowsのバージョンによって3種類あります。おそらく「64bit版」を使われている方は、ご自身で把握できているリテラシーのある方と思われますので、ここも詳細は割愛しますね。普通の方は上二つのいずれかを選べば問題ありません。XPか、Vista/Windows7かを間違えないようにしましょう。
GeForce/ION Driver Release 191.07 WHQL Windows XP
GeForce/ION Driver Release 191.07 WHQL Windows Vista/7
GeForce/ION Driver Release 191.07 WHQL Windows Vista/7 64bit版
(注意:記載時点で出回っているWindows 7では32bit版での動作が確認できていないみたいです。らべが動作させているのも64bit版となりますので、あらかじめご了承ください)
デスクトップにドライバを保存し、ファイルをダブルクリック、あとは画面の指示に従って 次へ、を適宜押して、インストールを完了させてパソコンを再起動しましょう。
そうしましたら、再起動後にいよいよAAを設定させるための「nHancer」(エヌハンサー)というソフトを導入し、設定を行います。以下にはその使い方、をのせますね。
設定項目の意味など詳細を記載すると大変長くなりますので、要点のみに絞って以下の2つに分けてみました。導入方法、設定方法いずれも記載していますので、多少長いですが参考にしていただければと思います。
nHancer 2.5.7 32bit版 ダウンロード
nHancer 2.5.7 64bit版 ダウンロード
こちらもデスクトップにダウンロードをしておきましょう。後は以下のインストール方法から導入をし、その後設定例を参考に、設定してみてください。
設定例はステップが50以上にわたる長いものになっていますが、あくまで1クリック1クリックの動作をすべて記載しているため長いだけなのです。するすると画面を追うことは可能だと思います。別画面で開くなりして、以下を読み進めてくださいね。
その中で、アンチエイリアスを実際に確かめるステップは「23~25、42・43」となります。23~25は「強制的にAAをかけちゃう」設定となり、ここには「0x88000243(32bit版のOS)」または「0x40000243(64bit版のOS)」と半角英数字で入力します。入力後は続けて下の画面へとクリックすれば大丈夫です。
42・43が「23~25で強制的に有効化したAAを、どの程度の効き具合に設定するのか」というものです。ここも難しい部分になりますが、項目として「マルチサンプリング」「スーパーサンプリング」「コンバイン」の3つが要となります。負荷の度合いとしては(おおざっぱになりますが)後者になるほど重たくなります。
ちなみに、ここでAAのモードを変更した場合は、その都度最後にある「51~53」のステップを行ってくださいね。そうしないと、せっかく設定したPSUの内容が正しく反映されないのです。
では、画像も踏まえながら記してみますね。まずはこちらが一般的な画面となる「AAなし」の画像。謎の女の子さんですけど、お顔や帽子、髪の毛や服の輪郭あたりに注目してみてくださいね。(いつかは紹介ができるといいのですが・・・)
基本はマルチサンプリング方式(Multi Sampling Anti Aliasing=MSAA)を選びます。これは「輪郭を自動検出し、そこにAAをかける」設定となり、負荷が軽い割には効果が大きいというものです。ただしキャラクタなどのモデル(ポリゴン)には効果があっても、服の柄(テクスチャ)などには効果がありません。
効き具合は2x、4x・・・と数字があがるほど細かい補正をかけますので、お好みで重たくならない範囲を探してみてください。おすすめは4xあたりですね。Xbox360のタイトルできれいなものは、軒並み4xの処理をかけていたりします。左が2x、右が4xです。
スーパーサンプリング方式(Super Sampling Anti Aliasing=SSAA)は画面全体をx倍の密度で計算し、それを再度画面サイズに戻すという手間のかかるもので、最高の4x4というものはつまり縦横4倍で計算するため、16倍もの内部演算を行う力業となります。
そのため画面品質はすばらしいものの、処理速度が極端に低下するデメリットがあります。こちらも左が2x2、右が4x4です。
コンバインというものは、MSAAとSSAAを併用するというもので、多彩な柔軟性を持ち合わせたモードになります。その中でも最高となる 32xS は「SSAAの4x4が実用にならないため、MSAAを組み込んで擬似的に4x4相当の映像を作ろう」という内容になるみたいです。こちらも難しいですが、、、
基本的な考え方はいずれのモードも
「数字が大きいほどきれいになるけど、その分重たくなる」
という事実を押さえておけば大丈夫なのです。そのため、ビデオカードによっておすすめの値は異なりますが、まず試してもらいたいのは「マルチサンプリングの4x」ですね。これが一番コストに見合う、おすすめのモードだと感じます。
こちらの比較画像を見ても、どのあたりなら我慢できるかな、というのが一目でわかると思います。元画像を160*160pxで切り抜き、2倍に拡大したものです。欲を出せる人ならコンバインの8xSあたりになるでしょうか。らべが使っているモードはこちらになりますが、GTX260以上のカード用になると思います。
価格にして・・・2万円クラス以上、ですね。そのためカードが限られてしまいますが、効果は絶大といっていいでしょう。文字がちらつかないで動くのは感動の一言なのです。PSUが出た当初はまずこのような画面が得られませんでしたし、かつ7万円あまりを出してもここまではできなかったもので・・・。半導体の進化の度合いというのはすごいものを感じます。
残念ながらコンバインの8xSQ以上やスーパーサンプリングの2x2以上は、どれも動きが崩れてしまうため実用にはならないと思います。そのあたりは次に出るといわれるGeForce 300世代でどうなるのかな、といったところみたいですね。
でもそれ以前に、PSUがしっかりと3Dエンジンを組み立て直してくれれば、ここまで重たくなることもないように感じますので、次回作があれば、ぜひがんばっていただきたいものです。まずはソフト側でちゃんとAAをかけられたり、他のオプション、画面表示のバグを直さないと・・・なのです。
From : Lavendy | 02:33
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コメント
Good Job! w
From : Solaris | 2009年10月13日 10:28
いえいえ(^^; あまりテクノロジーを書いてもしょうがないので、AA使えばきれいになれる!くらいの紹介なのでした。
From : らべ | 2009年10月20日 22:04
でも、ラヴェンディさんのPCすごいですね^^
From : Solaris | 2009年10月29日 15:20
いえいえ@@
お仕事で使ったりする場合もあるので。
あとはビデオカードって、今はゲームだけでなく、いろいろ利用用途が増えているので、ゲームするための周辺機器、とは言い難いのですよ。「GPGPU」っていう言葉で、検索してみるといいかもしれませんね。
From : らべ | 2009年10月30日 17:03