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2012年07月18日

PSO2 アンチエイリアシングの比較

これでアンチエイリアスの良さが伝わるといいのですが・・・。


こちらは過去の記事になります。最新版はこちらをどうぞ。
パソコンの世界は日進月歩、秒進分歩なのです。


美麗画面を追い求めておそらくハイエンド・グラフィックスカードをお持ちの方と思われるのですが、よく検索されているのが、こちらの「アンチエイリアス」こと「アンチエイリアシング」技法のお題。PSO2のブログを動かされている方でしたら知っておくとより魅力的なスクリーンショットを載せられるわけで、損をすることはないと思います。

PSO2付属のアンチエイリアシング機能は結論から申し上げますと「その機能を必要とする方の役に立たない」効果にとどまっており、後で比較画像もあげますが「これを用いるくらいなら、自分で好みのものを探し出す方がいい」というできばえにとどまっています。

それはなぜか、となりますと「要らないところまで下手にぼかしてしまい、必要なところでは十分な効果が得られていない」精度となるためです。


そもそもアンチエイリアシングとは「ジャギーを打ち消す機能」なワケで、効果が十分に得られなければ「下手にぼかすだけで処理を余計に増やす=動作を重たくする機能」に成り下がってしまう恐れがあるため、「使用者が意図するレベルまで低減できなくては意味がない」のです。この意味を、しっかりと押さえておかないとなりません。

そこで登場するのがNVIDIA社のグラフィックスカードを制御するドライバーソフト、さらにはその細かい挙動(=隠しパラメーター)を決められるユーティリティーソフト「NVIDIA Inspector」。なれた人は本ソフトをいろいろいじり倒していくことでしょう。

化けることもしかしながら、PSUでは既存ソフトのパラメーターを適用するだけで(0x00000240 (Assassin's Creed(DX9), Assassin's Creed, Prince of Persia 4))うまくいったものの、PSO2にはなかなか近い他社製ソフトのプリセットが見当たらず。

唯一近いとすれば「Diablo III(0x004412C1)」あたりですが、キャラクリ時に一部がうまく表現されなかったり(しかし識者さんではPSO2側の半透明指定が誤っている可能性があるのだとか)、完全な値はまだ探せていないような印象です。値の指定を誤ってしまうとご覧のような画像になってしまったり、適切な値を探し出すのはなかなか大変です。


0x004D12C5、ですいろいろ錯誤した結果、とりあえずSSAAを含めた一定の解として、そちらに近い「0x004D12C5」という値ならそれなりに使えるのかな、と。ちゃんとした値であるとは言い切れませんが、とりあえず普段のスクリーンショットを収める分には問題ない値にはなっています。SSAA時は影品質を3以下にセットして起動してくださいね。そうしないと光源/メモリ不足に陥ります・・・。

あれだけアンチエイリアシングオプションは豊富に・・・と要望を送っておいたのですが、実現できませんでしたね。残念です。というよりは、用意したらほぼ「パフォーマンスが著しく低下する」ことを懸念されたのでしょう。

なぜなら、PSUでも高画質向けオプションとして用意した「異方性フィルタリングの精度」はかなり悪く、かえってOffにした方が綺麗になるという本末転倒ぶり。さらにはキャラクターに表示されるフォントもちらつきが激しく、かすれてうまく読めないこともザラで。よく検索されていたものです。つまるところ、元から画質には期待できないのです・・・。

PSO2 AA OffPSO2 AA On比較画像 その1

それを裏付けるのがこちらの画像。PSO2にあるアンチエイリアシング品質はあまりよいものとはいえず、キャラクリ体験版以前のような「スクリーンショットには適用されなかった」ものではなくなりましたけど(FXAAだったのかは不明ですが)、いかがでしょうか。背景がぼけてしまうのですよね。

一番わかりやすかったのがこちらの「大型モニターに映し出されるグラフィックス」。どうにも、こちらに表示される文字にも作用しているみたいで。インタラプトランキングの文字のところがにじんでしまっていることがご覧いただけるでしょう。つまりFXAAに似たような、画面全体に効果を及ぼすものになっているみたいです。

実際ナベリウスの木々などはぼかし気味になり、とはいえ全くかけていないときよりはだいぶよくなりますけど・・・こと静止画においては褒められたものではない品質にとどまってしまう、というわけです。

またPSUでも特定の武器(例としてダークメテオあたり)や、ボスさんの特殊なエフェクト(ダルク・ファキスさんやマザー・ブレインさんの押し戻す波動あたりですね)だけ極端に処理落ちしたり・・・どうにもきちんとしたエンジンを組み立てられていないような印象を受けるのでした。


海外他社さんは遙かに上をいく品質を、処理落ちなしで実現させてしまうわけですから・・・残念ではあります。国内のゲーム業界がいわゆる 使い捨て 時代に入ってしまったのが原因なのかもしれませんが、実際はどうなのやら・・・。

以前私は「とあるタイトルに期待している」と記しましたが、それはこちらの 初音ミク さんだったりします。そう、週刊ディーヴァ・ステーションにこれほど詳しい技術紹介をされているコーナーもあったりするのです。pdj技術部さんが紹介するページですが、GTX570でこのクオリティーを十分チューニングできるそうで。なぜ同じセガさんでも、これだけ力の差が出るのでしょうね・・・。もちろんオンラインRPGですから、同列に比較はできませんけど。世界のミクさんですから、手抜きできない以前に「情熱そのもの」が違うのでしょうね。

「pjd技術部」タグ誕生! :第一回「アンチエイリアシング」
pjd技術部:第三回「初音ミク Project DIVA Arcadeとミクの日感謝祭とVirtua Fighter 5」

細かい部分まで丁寧に記されており、公式掲示板でほにゃららさんが語っていた「なぜキャラクリ時の画面と実際のプレイ時の画面があまりにも異なるのか」の詳細が、端的にまとめられているのです。見栄えをする映像を創り上げるためには、このあたりまで今のご時世、踏み込まなくてはならないということなのでしょう。

etcetc...。PSUから通して、私が「セガさんのエンジンには期待できない」とする理由です。ゆえ、自分でアンチエイリアシングの方法を編み出す方が「よりゲームを楽しめる」、としているわけですね。そんな方々からPSUのページはいろいろと参考にされたそうな。

でも、一番乗りはぶりちゃんさんがアンチエイリアシング技法を発見して、独自のソフト「PSUOBBAATool PSU/PSOBB Profile Tool for GeForce」を開発されているのが大きいです。私は単に汎用ツールであるnHancerやNVIDIA Inspectorの使い方を記す意味で、紹介したまでですので。


NoAAPSO2AA

さて、以上のような前提からPSO2AAは原則使わない方向で模索していきます。とはいえ、まずは初期値を見ておきたいところではありますから、こちらの2枚「アンチエイリアシング:なし」と「PSO2側のアンチエイリアシング On」を取り上げておきます。まずはこの2枚の品質を頭の中に入れておきましょう。

画面解像度は1920*1080のフルハイビジョン、簡易描画設定は5としています。異方性フィルタリングはx16としていますが、そのあたりは先日公開のプロファイルのままセットすれば問題ありません。

PSO2側のアンチエイリアシングはいわば「品質と動作速度のバランスをとった」ものといえそうで、品質は今ひとつではありますけど、見合うパフォーマンスは引きだせているわけで、ハイエンド・グラフィックスカード以外の人なら十分選択肢に入るものと思われます。

4xMSAA+2xSSAA4xMSAA+2xSSAA+PSO2AA

こちらの2枚が、今回の0x004D12C5を用いた際の「4xMSAA+2xSSAA」なるパラメーター。これを用いることで先ほどの「シティーの大型モニターなどの画面部分に影響を与えることなく、アンチエイリアシングを適用できる」手法となっており、比較的シャープなアンチエイリアシングを実現できます。文字のぼけもなくなりますしね。私はこちらを用いています。

もう1枚はそちらにPSO2側のアンチエイリアシングを重ねがけしたものですが・・・う~ん。無理にかける必要はないような気もします(汗笑)。とはいえ、このあたりはお好みで選べたらいいのではないでしょうか。

FXAAFXAA+PSO2AA

お次の2枚はいわゆるNVIDIAさん側の新アンチエイリアシングメソッドとなる「FXAA」。負担を極力かけずにアンチエイリアシングを適用できる優れものですが、確かに実際に映る画面は綺麗なものの、静止画ではご覧のように効果が現れていません。また画面全体に適用するタイプなので文字がややぼけてしまう印象です。

その上にPSO2のアンチエイリアシングを重ねると・・・結局静止画で得られる品質は普通にアンチエイリアシングをオンにしただけのものと変わりません。ゆえにスクリーンショット撮影を前提に考えた場合、FXAAを選ぶメリットはないかもしれません。

4xMSAA+2xSGSSAA4xMSAA+2xSGSSAA+PSO2AA

この2枚が、前回「とにかくジャギーを打ち消したい方」向けに紹介した、SGSSAAオプション。強力に取り除く代わり、ぼけ味が強く出てしまいますので・・・こちらも好みに応じて、といったところでしょうか。テクスチャにまで影響が及びますので、フォントなどのシャープさを優先する方にはおすすめできません。

その上にPSO2アンチエイリアシングを重ねがけすると、かなりのぼけぼけ具合となってしまい(汗笑)、使い手を選ぶ内容になってしまっているのかな、と・・・。

16xS(2x2SSAA+4xMSAA)

そして・・・私が以前から暖めていた、一番紹介したかったアンチエイリアスオプションとなるのがこちらの16xS Combinedモード。内訳は「2x2SSAA + 4xMSAA」の複合型ですが、お話ししたように通常描画の3倍近くもGPUパワーを消費しますので、生半可なパソコンでは太刀打ちできず、挑戦することもかなわない至高のオプション。あらゆる部分を見渡しても、欠点皆無といえるでしょう。テクスチャの継ぎ目なども要チェック。静止画でこのクオリティーですから、動画になるとより美麗に感じ取れる部分も現れてくるのです。

解像度がせいぜい標準ハイビジョンとなる1280*720の方であれば、そちらを縦横2倍にする・・・と、2560*1440pxとなり、これなら何とか1枚で収めることはできると思います。が、年末登場予定とされるKepler II以降でないと満足なフレームレートは得られなさそうです。何せ、半透明処理を適用するだけでパフォーマンスが一気に落ちますからね・・・。

比較画像 その2比較用として用意したこちらの画像が「アンチエイリアシングなし、PSO2 AA、16xS」を3枚、拡大分のみを並べてみましたが・・・いかがでしょうか。最高峰のアンチエイリアシングはジャギーだけに効果的に作用し、テクスチャーなどの質感を損ねないように、それでいてそちらまでジャギーを消しにいくというメリットが。特にお顔の周り・・・髪の毛~耳のあたりが一目瞭然。フィーリングローブの質感もSGSSAAみたいにぼけて損なわれないのがVery Goodでしょう。

その分演算処理は半端のないくらい増大してしまい、正直パフォーマンスに見合った画質が得られるかどうかはその人による部分があると思います。静止画は確かに16xSと比較したら今ひとつな部分もできるでしょうけど、ぱっと見だけでしたら最初に取り上げた4xMSAA+2xSSAAで十分な品質はあると感じますし、後はご自身でどの程度のクオリティーを目指していけるかにかかってくるはずです。


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こんな感じで、私なりのまとめとして「PSO2にあるアンチエイリアシングは(その機能を必要とする人の目にかなうような品質を有していないため)、役に立たない」としておきます。レビューでも画質面での賛否が分かれているあたり、プレイヤーの目も肥えてきたということなのでしょう。

私としては今のでも別に問題ありませんが、それならやっぱりせっかく用意したオプションで、ジャギーはしっかり取り除いてもらいたいところでした。これが消えるだけで、全然印象が変わるものなのですよ、本当に。ドリーミーシアターを遊んでいても感じますしね。

かといって、NVIDIA Inspectorでパラメーターを細かくセッティングすることを推奨するものでもありません。あくまで「標準では満足できず、より高品位なセッティングを」という方向けに送る話題であり、普通の方ならここまで神経質になる必要はありません。

同じゲームを遊んでいても「こんな画面にもできるんだ」という点さえ実感できれば、もしもあなたがPSO2にはまったとき、「今度買い換えるときはこんな感じのものにしたいなあ・・・」という目標ができればいいのかな、と思っています('-'*)


追記:こんな部分に気づくのも、「大画面テレビだと小さいパソコンモニターでは見えなかった『粗』が見えてくる」がためなのです。それでいながら、私は視力、よくないものなので・・・。よい方ならどのように見えるのか、気になる部分です。ゆえに、今後のタイトルはパソコンソフトとはいえど、丁寧に作っておいて損はないはずです。


(7/26 9:00 追記分)

もう一つの方法となる「CSAA」モードを記しておきましたので、興味のある方はご覧ください。

PSO2 CSAAでのアンチエイリアシング


(8/1 20:00 追記分)
現時点でのアンチエイリアシングのまとめをしておきましたので、興味ある方はご覧ください。

PSO2 手動(カスタム)アンチエイリアシングのまとめ ex.NVIDIA Inspector 1.9.6.6


『PHANTASY STAR ONLINE 2』公式サイト
http://pso2.jp/

From : lavendy | 15:00