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2014年10月20日

GeForce GTX 980 vs 690 - PSO2においてはどちらが有利? ~ カスタムアンチエイリアシングプロファイル更新

結果やいかに・・・?


GTX 980 - ところどころ引っかかりが・・・(advanced_lightプロファイル)(外部再生はこちら)

結論:やはりデュアルGPU=SLI構成が高負荷には強かったのですd('-'*)
つまり、GTX 690が体感上では性能上回っていました


最近出てきて、その圧倒的な性能と評されるコードネーム・MaxwellチップことGTX 980/970。先日速報としてお伝えしましたけど、今年いっぱいは更新がないということから、再度手にして検証をいろいろしてみました。

結果的には各種ベンチマークプログラム上において、「単体の計算装置上で、効率のよい計算が行えている」であろうがため、「ベンチマークスコアではGTX 980が総じて上回る」ような状況でした。が、一部タイトルではGTX 690が上回ることもあり、演算性能としては拮抗しているようです。

ですが、私が遊び比べた結果での「体感性能」とでもいうべき点は、やっぱり「数値には表れない、心地よさの点ではかなりの差がある」と結論づけさせてもらいますね。つまり、そう。「GTX 690は今をもってなお、トップの座に君臨するパフォーマンスを有している」ということを。

(ちなみにPSO2ベンチVer.2上では1920*1080px 簡易描画設定:5において、980:15万前後に対し690:11万少々、といったところです。数値上では完敗です)

GTX 690 - 通信遅延以外はほぼ完璧(advanced_lightプロファイル)(外部再生はこちら)

具体的にどんな点で劣るのか、という部分については動画をご覧いただければと思いますが、難敵となるブリュー・リンガーダさん・・・それも侵食核付きのものが出てきたのですが、おあつらえ向きということで撮影してきました。

ところどころ引っかかる様子があると思いますけど、いつもと同じ指摘になりますが「テクニックエフェクトが多く重なるとき」にパフォーマンスダウンが見られます。特に私の場合は接近視点で遊んでいますので、それだけ大きく描画されることになり、負荷も増大しがちです。

本当であればPSO2クラスのタイトル、これほどのカードなら処理落ちなしでいたいところでもあるのですが・・・。最適化がまだ足りていないのか、一部表現では速度低下が顕著に認められます。そのひとつが、プレイヤーで発生させられるエフェクト類ということで。


GTX 690のムービーは今までの数々をごらんになってきていると思いますので述べるまでもないと思いますけど、ほとんどのシーンで処理落ちらしき速度低下は起きておらず、「二つのGPUがうまく分担作業をできれば、数値以上の体感性能をもたらしてくれる」ことが、今回改めてわかりました。

その様子は地形が複雑なハルコタンでの戦闘を描いた、GTX 690で目立った処理落ちが認められないあたりで物語っていることでしょう。やはりSLI構成・・・シングルカードの場合はデュアルGPUカードが、数値以上の快適性をもたらしてくれているということなのでした。

GTX 690を購入された方は、本当によいお買い物ができたと思いますね。2年半も前からこの性能を楽しめてきたわけですので。次はGTX 990でも出たら検討できるといいのかもしれません。TITAN Zは・・・ブルジョワな人が買うカードということで_〆(. .*


映像を出力する要の部分・ROP(Rendering Output Pipeline)の数が重要ですよと前々から記していますが、GTX 980ではついに64基になりました。これは前モデルとなるGTX 780/680の32基から倍増となっており、かなりのパワーアップにつながっています。

また、その数だけでなく、映像データをやりとりするメモリを利用する部分にも、DCC(Delta Color Compression)の第3世代版が搭載されているとされ、効率的にメモリを使えるよう、近似色を圧縮する機能の最新版が有効に作用しているとされます。いわゆる「実効メモリ帯域の拡大」につとめていると。

GTX 690とほぼ互角に渡り合えるのは、このDCCの効果が覿面(てきめん)だということがいえるでしょう。実際、半透明色が多いようなシーンでもGTX 980はシングルGPUとは思えないスムーズな描画を果たしてくれますので、それだけでも感動するはずなのです。

こちらのスクリーンショットはそのまま、GTX 980の4K出力を撮影したものですが・・・いかがでしょうか。きれいですよね。にはは。MSAAを2xのレベルでかけていますが、これだけきれいになるのです。

イオさんの弓矢となるエーデル・イーオーのテクスチャがぼやけて見えるのは・・・そう、これが「テクスチャの解像度=情報量=容量の不足」となるわけです。4Kは容赦なく、アラをも描き出すのです。ゆえ、デザイナーさんにとっては頭の痛い問題となるはずですし、芸能人さんたちは今まで以上に戦慄を覚えることでしょうね・・・。

PSO2 4kテスト映像PSO2 4kテスト映像PSO2 4kテスト映像

そうなってくると「GTX 980と、近いとされるGTX 780/Ti/TITAN、そしてGTX 690のどれがベストなの?」という疑問に突き当たると思うのですが、昨年3月に似たようなお題はすでにまとめていますよね。そう、GTX TITAN vs 690なるもので。そちらでも「2GPUの協調動作の効果」として結論は出していますけど、

SLIのパラメーターもあのときよりは吟味したものになってはいますし、やはり「一つよりは二つがいい」という、力押しにはなってしまいますけどGPUにおいては「一つに全部を集約させるよりは、二つに機能を分散させ、それを可能な限り効率よく動かすことができれば、一番理想的な結果が得られるでしょう」、と。

ですので、この三つを並べたとしましても、シングルカードでの最速はPSO2において、GTX 690がベストと記しておきますね。よくオークションなどでGTX 690が放出されているようですけど、それが5万円以内なら見方によってはお買い得ですよ、本当に。

もちろん消費電力の面では不利になるかもしれませんけど、本カードを狙うくらいの方であれば、そこそこのぱそ子さんをお持ちだと思いますしね。それなら、「引っかかりを覚えないカード」を使える方が、幸せになれるはずですから。

目に見えない、このような些細な部分を紹介できるページ、あまりないかもしれませんけど。こんなお題をちょこちょこまとめられたらいいかな、と思っています。

(目に見えない部分というのは言うなれば、ROP自体はGPU1基で64個 対 GPU1基あたり32個が2基で64個と同じなわけですけど、その接続しているメモリとの幅が、前者は256bit、後者は256bitが各々に接続、となるため、その分通り道が広いとなるわけです(512bit相当)。ここで差が生まれるわけですね)


理想はもちろん、そんなGTX 980をSLIにすること・・・になるのでしょうけど、現状980はスクロール時にカクッと引っかかりを覚えるようなことがあったり、SLI構築時にはHDMI2.0出力が正常に行われなかったり、ところどころノイズがかったような映像になってしまったりetcetc...。ドライバーの完成度が低い印象です。

また、擬似的に高解像度化=画面をきれいにするDSR(Dynamic Super Resolution)ですけど、こちらも選べない症状についてようやく原因が突き止められ、「NVIDIAコントロールパネルでDSRを切り替えようと思っても、メニューが現れない」件は、バグといえるようなものでした(汗笑)。

ポインターを自動的に規定のボタン上に移動する(U)解決方法はちょっと特殊で、ハードウェアのマウスのプロパティ(設定)で、「ポインター オプション タブ>動作 項目内『ポインターを自動的に規定のボタン上に移動する(U)』」にチェックを入れてしまうと、DSRのメニューを開いても空欄になってしまう・・・という、バグと呼べるような状態です(@_@) この項目のチェックを外せば、きっとこちらのような画面が現れるはずですので、困っている方は参考にしてみてください。

ね・・・? 「バグがないドライバーなんてあり得ませんよ」、ということが判明したでしょう(汗笑)。これも知らぬが仏だった、というだけの話です。そして4K解像度=モニターをお持ちの方は、このDSRでの4Kを実行しようとしても、「元々表示できる4Kネイティブが優先されてしまう」ような状態のため、

現状のPSO2においては「4Kモニター上で、2K>4KDSR変換をして、あえて2K表示で見る」といった指定もできないようですので、注意しておく必要がありそうです。もちろん、4Kモニターであれば4Kネイティブ=そのまま見るのが一番美しいわけですけど。

DSR - コントロールパネルDSR - Factors/解像度の選択DSR - Smoothness/滑らかさ

DSRの設定画面はこのようになっており、NVIDIA コントロールパネルのグローバル設定から行えるようになっています。「DSR - Factors」が解像度の選択、「DSR - Smoothness」がなめらかさを指定するようになっています。

たとえばPSO2の解像度を「1920*1080px」とした際、こちらのFactorsで1.20xを選んだ場合、DSRで描画される解像度は各々1.2倍した「2304*1296px」となります(ただし画面の表示は元々の1920*1080px)。あくまでも内部で計算される解像度が増加する機能、ととらえましょうね。後はこの値を、user.pso2のあの場所に書き込む、といった感じです。カスタム解像度のお題を参考にしてみてください。

(言い換えるのなら、以前まではカスタム解像度の欄に自分で使いたい解像度を仮に作っていた作業が、DSRでは不要になる・・・そういうことなのでしょう)


こうすることで「より高い解像度の映像を、いつも見ている画面に映し出す」効果が得られ、画面がきれいに見える・・・という仕組みがDSRです。ベストは、この標準ともいえるようになった1920*1080の2倍となる3840*2160px、そう、4K。ですがかなりGPUパワーを消費しますので、使用する際は発熱面などを考慮しておきましょう。

GTX 980のパワーはすさまじいもので、4K解像度、きついのでは・・・と思っていましたけど、意外や意外、そこそこ動くようになっています。きっとPSO2の映像が、DCCでうまく最適化されて動かせていることの表れなのでしょうね。そのおかげで、980を手にされた方であれば4Kモニターでそのまま遊ぶことも可能になっています。

それに合わせたプロファイルを、例の裏面フォルダの中に「4k_maxwell.nip」として、4k_testプロファイルを改め収録しておきましたので、早速手にされて試してみたい!という方は使ってみるといいでしょう。今はまだ有効になっていない?MFAAも同時に設定していますので、解禁された際にはよりきれいに見えるようになればいいのですけどね。


DSRについては現状、4Kモニター所有者にとっては意味のない項目となってしまいますので、活用される際は利用者各位でいろいろと調べていただけたらなと。今のままではどうにも、DSRの有無とPSO2との設定の仕方が、うまく紐付けられないものですので。

ただ、使うくらいなら本当に4Kモニターを検討できるといいと思いますけどね。かなり美麗で、びっくりします。ビデオメモリもそのDCCの効果で、2GBにも達しませんので、安心して使えます。

DSRを使うと負荷はそれだけかかっていますので、音もうるさく、発熱も高止まりになってしまいます・・・。なかなかレビューに書かれていないようですが、4Kはあくまでも「動かせるレベル」なだけであって、「快適に、余裕綽々(しゃくしゃく)」ではありませんので、お気をつけて。

そのレベルにするのがSLI・・・並びにデュアルGPU構成となりそうな感じですけどね。ゆえ、プロファイルもまだまだ、活用できるはずですから。


もちろん、980は最新技術が数多く投入されており、ShadowPlayによる4K60fps録画(試したことがないのですが)、改良版のNVENCによるH.265デコード(次世代の動画圧縮コーデックをGPU上で処理できるので高速)、HDMI2.0 LEVEL A(18Gbps PHY(物理層))での出力による4Kテレビへの完全対応(東芝レグザ・58Z9Xでは動作確認済ということになりますね)etcetc...。新機能が満載ですので、今後を見据える方には強い味方となることでしょう。

西川善司の3DGE:GeForce GTX 980に搭載された新機能「DSR」「MFAA」とは何か

「GeForce GTX 980」のSLI動作を3-wayと2-wayで試す。これは確かに「4K解像度用」だ

NVIDIA GeForce GTX 980 4GB Video Cards in SLI & Overclocked - Benchmarks - Unigine Heaven & Phantasy Star Online 2


そして、そのプロファイルについてですけど実は先週あたりにこっそりと更新してあります。12日付のものが最新版となっていますので、前のものがほしいという方はこちらのリンクから取り寄せてくださいね。

並びに、この980/970に対応させるべく、NVIDIA Inspectorも1.9.7.3へとバージョンが上がっています。・・・覚え書きも若干修正が出そうですが(@_@) ただ、総項目自体は変わっていませんので、そのあたりは後日修正しておきますね。

プロファイルはもちろん、この1.9.7.3に対応していますのでご安心ください。


pso2_nvaa.zip(.nip) 最新版。ウイルススキャン済。解凍してご利用ください

pso2_nvaa_1409.zip(.nip) 2014年9月時点の前バージョン。ウイルススキャン済。解凍してご利用ください


追記:エピソード3前までは苦しかったブリュー・リンガーダさんでしたが、今回は侵食核付きでも撃退することができました。テクターさんの担当者さんは本当にいいバランス感覚で仕上げてくれていますね、と感心するのでした('-'*)

昨日のガンナーさんの件ですけど、これが私なりの近~中距離での戦い方、と思っています。ハルコタンは中~遠距離ですね。・・・とはいえ、メギドの使い方ムービーみたいな感じですが(後日記します)。


『PHANTASY STAR ONLINE 2』公式サイト
http://pso2.jp/

From : lavendy | 23:59

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コメント

今回もためになるお話ありがとうございます。

だがしかし、うむ、わからん(w

でもなるべく読むようにしています。
理解しようとすることが理解できる事への第一歩だと思ってますので。

とりあえずぷろふぁいるとそふとは新しくなってるよ、
ぐらぼは690がいいよぉ、やすくでたらかっとけぇ

くらいは理解できました。
詳しい読者さんに石なげられそうだ(;´Д`)

ガンナーさんですがレベル弱いころはめっちゃ楽しい、
強くなり技駆使となるととたんに使えない状態。
なのでフォース系しか私はできませぬ。
でもまぁすっごくがんばらないといけないモンハン、
なんかうじゃうじゃしてるDQやFFよりPSO2すきです。
ぬるくて遊びやすいんですよねぇ、こいつ。
なのでもうちょっと温いゲーマに救いの手をと思う今日この頃でした(w

From : しんちゃ | 2014年10月23日 18:25

> DSRの設定
揚げ足を取る様で申し訳ありませんが、一つ補足を。
最新版の344.48whqlにてFermiやKeplerでもDSRが使える様になったので検証してみましたが、
Factorsに於ける倍率はあくまで総ピクセル数(=面積)に掛かる物なので最終的には倍率の
平方根が縦と横のサイズにそれぞれ掛かる事となります。
(DSRを設定してから解像度のプロパティを見た所其方の説明と違った値がDSRの解像度と
して設定されてたので『もしや…?』と思ったら案の定でした)

今回は用件のみにて。
それにしても割と早い段階で対応させて来たなと思った次第であります。

From : 水渚 翔樹 | 2014年10月23日 23:04

※ 補足の補足

”user.pso2”の解像度設定ですが、奇数を入力しても有効とはならず近似値の偶数に
切り上げられるみたいです。(例:2103 → 2104)
ですので、PSO2にてDSRを適用する際使える倍率は極一部に限られます。

# UHD(1920×1080)だと1.78,2.25,4.00の3種類のみ

GPU性能もさる事ながらVRAM容量も或る程度(最低でも3GBは)要求されそうですね。

From : 水渚 翔樹 | 2014年10月24日 02:11

グラボをSLIしてもメモリ容量はグラボ1枚分しかつかえないみたいらしいですね。

シングルで性能追求なら2枚分のメモリが使えるデュアルカードがベストなのがわかりますね。

でもTITAN Zどうしてこんなに高いのかな@@?

From : | 2014年10月24日 19:17

お三方さまへ
お返事が一月あまりも滞ってしまい、本当にすみません(@_@)
補足は後ほど記しておきます。


しんちゃさんへ

はじめまして、こんばんは。いろいろ難解な部分をお読みいただき、恐縮です(@_@) 本当、文才のある人に書いていただきたいものですが・・・。なかなか、このような話題は伝わりづらいところがあるのですよね。

要は「PSO2が大好き」で、「マイキャラさんに愛情をたくさん注いでいる」方、そして「お友達さんと気長に遊び続けられる」ような方であれば、本作はなかなかのポジションにあるとは思うのですよね。競合するものがないといいましょうか。

同時に歯がゆく思う部分もいろいろとあり・・・、そのうちの一つが中核をなす、そう、グラフィックス周り。このあたりは結構数多く、まとめているところではあると思ってはいますけど・・・。あまり多すぎるのも問題なのかなと(@_@)


そうですね、690・・・はいいかえれば「デュアルGPUカード」と呼ばれるものですので、もしも予算が確保できるのであれば、「2枚同じカードを買う」方法もとれますけど、「1枚で、GPUが2個ついたものであれば、設置周りなどの環境面ですっきりできますよ」、というのが趣旨となります。

・・・本サイトをご覧の方々は、何気なしにSLI構成なり、上位カードなりを普通にお持ちですから(汗笑)。釈迦に説法となってしまうのが何とも言いがたい部分となりますけどね。

ですので、この記事を見据えていえることは、「今はGTX 980/970がトップランクを走ってはいるけど、もしも990みたいな、2つのGPUが載ったカードが出た場合は、要チェックですよ_〆(. .*」、ととらえていただければ幸いです。

PSO2はなんと、GPUが複数あっても動作するようになっていますからね。このことをSLIと呼んでいるわけですけど、並列動作させると「エフェクトが重なり合った瞬間」などにも強くなるメリットができるのですよね。

それが本話題で書いている「性能的には互角でも、体感差としては複数のGPUで分担させる方が強かった」、という結論になっています。・・・で、伝わるといいのですけどね(@_@)


補足となりますが、始めたばかりの人にも「これは楽しい、おもしろい」と思えるような内容にも、力を注いでほしいなと思います。ここさえしっかりできれば、自然とついて行きますからね。プレイヤーさんは。

できるだけ平易な表現で記していけるよう善処しますので、今後ともよろしくお願いいたします('-'*)


水渚 翔樹さんへ

こんばんは、鋭いご指摘をありがとうございました。ええ、あのときはまさに「カードを身内の方に急遽渡すことになって」しまったため、検証もろくにできないまま記事を書くことになってしまい、不足した部分があること、お詫び申し上げます。

おっしゃるとおりです。こちらでも現行ドライバーで使えるようになりましたので、試していますけど、その結論に至ります。そのあたりは数日後には記しておきますね。

そうですね、VRAMはまさしく「GTX 980/970に搭載されたテクスチャ可逆圧縮機能(DCC)の最新版」が効を奏する形となっていて、4K解像度で4xMSAAをかけても、2GBにも達しませんでした。

ところがGTX 690では平気で2GBを超してしまっていて・・・(@_@) ですので、あくまでも4K解像度はMaxwell以降、ないしGTX 780以上(VRAM3GB以上搭載)に限られる感じですね。外部インターフェースにしても、難しい部分がありますので。

ちなみに、4Kディスプレイを前にすると・・・本当に恐ろしいことに、「8K」の道が切り開けるようになっていますね。そのあたりも踏まえ、まとめておきます。重ねて、詳解をどうもありがとうございました。


匿名さんへ

こんばんは。お世話になります。

そうですね、考え方としては「GPUが複数ある場合、『各々のGPUにVRAMが接続されている』」とイメージできればわかりやすいかもしれません。ですのでカード単体となるシングル構成であっても、デュアルGPUカード(690やTITAN Z)は結局「合計メモリの半分しか、実際に使える量はない」のでした。

(690は4096MBとありますけど、これは2048*2MBといった書き方がされていて、結局2GBしか使えないのですよね。あくまでも「1GPUあたり、2GB」でしかありませんので。

ただし、その通り道は2GPUということで2本あるわけですので、メモリバス幅は256bit*2相当として計算できるため、より高速にデータが処理できるのです(実効性能としてはオーバーヘッドなどもありますから、純粋に512bitとはいえないわけですけどね>なので「相当」といった表現になってしまいます。実効性能は7割もいけばいい方でしょう))


つまるところ、「2つのGPUで、メモリを共有できている」わけではない、ということを。いずれ、そのように進化していくかは不明ですけど、研究は続いているようです。そのひとつの解が、最近発表された、次世代のVolta/Pascalで採用される「NVLink」になるようですので。

これはVRAMではなくGPU同士の高速接続技術のようで、より演算データのやりとりがスムーズになるようです。残念ながらIntelさんのCPUでは対応予定がないようですが(Xeon Phiの兼ね合いがあるのでしょうね)、

SLiでも恩恵は少なからず受けられるようになるとのことですので、GTX 980/970を見送られる方にとっては、待つ楽しみとなるところではないでしょうか。


TITAN Zは名前からお察しの通り、「GeForce GTX TITAN」のGPUとなる GK110 チップを2基搭載したものとなります。このGK110なるものは倍精度浮動小数点演算器がリッチなものになっており・・・

詳細は割愛しますけど、「ゲームだけでなく、科学技術計算などにも応用できる、業務向けに適したカード」となっていて、その分価格が高くなっているのですよね。TITANシリーズは1枚で10万円超えてしまいますので・・・。

そんなGK110チップを2基搭載したTITAN Zはどうしても、カード1枚15万、それが2枚で30万・・・、で3000ドルとしたそうですけど、国内流通価格はお察しの通り、40万円前後と跳ね上げすぎです。


・・・ですが、強気すぎたNVIDIAさんは、各所から「TITAN Zは買う価値にも値しない」と烙印を押され、対抗馬のRadeon R9 295X2にゲーム用途で完敗してしまいました。ゲームには倍精度浮動小数点演算器はほとんど必要ないのですよね。

重要なのは単精度浮動小数点演算能力となっており、その部分にフォーカスしてあるのが600シリーズであったり、900シリーズとなるのでした。700シリーズは記しましたように、780/TITANシリーズが「高性能版」として君臨しています。

その「高性能版のデュアルGPUカード」としてしまったため、どうしても価格が高くならざるを得ないのでした。ただ、わかる人から見たら、このカードは相当な破格品でもあったりするのですよね。そのような、業種の方から見たら。

でも、このカードは「ゲーム向け」として訴求していますので、ミスマッチに終わってしまったわけなのです。その結果、3ヶ月後にはDellさん向けに大幅にプライスカット($2999>1899)、そしてその価格がつい最近、全リセラー向けに通達されました。

国内でも今はその価格が波及しており、20万少々まで下がっています。全部お店の負担ということで、在庫を持っていたところは相当な赤字になってしまったことでしょうけど、・・・こうなることは予見されていましたからね。なむなむなのです・・・。


ですので、 GTX 980/970にこだわらなければ、業務用途にも使えるTITAN Z、狙ってみるのもいいかもしれませんね。15万円を切るようであれば、十分お値打ち品になるのではないでしょうか。静音性や性能は申し分ないみたいですし。

・・・で、気になるのが、980を2基搭載した990が出てこないかな、と(汗笑)。なので、TITAN Zを買いたい人は「6GBもの大容量ビデオメモリ」「高速な倍精度浮動小数点演算器(=CUDA機能を高速に処理できる)」、この2点にかかっているといえるのでしょうね。

HDMI2.0搭載テレビに対しては、近いうち「DisplayPort1.2-HDMI2.0変換コネクタ/ケーブル」がでるようですので。それに期待したいですね。


・・・と長くなりましたけど、ご納得いただけましたでしょうか。にはは。

From : らべ | 2014年11月19日 21:16

GTX690を2枚さしてQuadSLIで運用してます。
こうして数値を見るとまだまだ690でいいやと思えますが
4k映像や省エネを考えるとDVIとmini displayのみの690より980欲しくなるのも現実なんですよねw

BF4で最高設定150~170fpsくらい出るので超快適ですが
QuadSLIは対応してるゲームが少なかったり安定性の面が不安要素ですねー
PSO2はベンチだとQuadSLI効かせてるとバグるけど本編はいけるのかな?

AVアンプや4k対応テレビ買ったのでHDMI出力がある980にすごく惹かれてきてますw

From : 悩ましや | 2014年12月17日 18:10

悩ましやさんへ

こんばんはなのです('-')/

そうですね、あはは(@_@) TITAN vs 690のお題で注目度は上がったようですが、意外とデュアルGPUは注目されないのが残念なところです。けれどそのお題とこちらとで、少しは見る目が変わってくれたかな、と思ってはいます。国内でやっているページ、ほぼないみたいですしね・・・。

ですです(汗笑)。数値は問題ないのさ~!体感もばっちりなのさ~!とはいえ、もう基本設計が2年以上前のカードとなってしまい、特に今年はおっしゃる4K対応が飛躍的に進んだ年だと認識していますので、HDMI2.0出力はほしいところです。

確かAMDさんのとある方が、サードパーティー製のHDMI2.0-DisplayPort1.2a変換ケーブル/コネクタを販売するとか何とかおっしゃってましたけど・・・。それさえ出れば、690でもHDMI2.0、いけるようになるかもしれませんね。

とはいえ言い訳っぽくも聞こえてしまい、このあたりで販売機会を損失しているのが勿体ないところですよね。年明けにHBM搭載の300シリーズが出るのだとかで、VSRなどをひっさげ、巻き返しなるのでしょうか。ビデオ再生周りはATIさんの頃から好きだったのですよ。特にキャプチャー面ではNVIDIAさん、全く及ばずでしたので。


980は使えばわかるのですが、とにかくかゆいところに手が届く立派なカードだと思います。一部のコンピューティング処理も高速化しており、金曜日に発売されるTMPGEnc Video Mastering Works 6では効果絶大になるのだとか。NVENCの力を使うそうですので。

Quad SLIはどうにも、NVIDIAさん自体でも検証不足なのだそうで、特に普通の構成=2スロットカードを3Way SLIでも大半のマザーボードはめいっぱいになってしまいますしね。後はなんといってもレーン数不足に陥りがちという点が大きいのでしょう。それだけオーバーヘッドなども大きくなるわけで、費用対効果を求めるなら2Way、コストを惜しまず性能追求なら3Wayが上限とよく言われてはいます。

Quad SLIは690のような「デュアルGPUカードをSLI構成で」が理想となりますので、現状ではTITAN Z SLIが至高のパフォーマンスをもたらしてくれると思います。これならおっしゃるBattleField4にて、4K 4xMSAAで60fps以上をたたき出しているようですね。690は本当、VRAMがネックで・・・。4Kに対し。これさえ何とかなれば・・・と思わずにはいられません。

わあ、そうなのですか。4K機器が増えてくるとニヤリとしてしまいますよね。にはは。ぜひぜひ、ご検討を('-'*)

(990はでないものでしょうか・・・。なお、本編のQuad SLIはヅネさんが試されたようですけど、安定しなかったようです>3Wayと変わらないのだとか)

From : らべ | 2014年12月17日 23:45

お久しぶりです。このたびついに980STRIXに手を出してしまいました。690 2枚はそのうち中古で手放すつもりです。
さっそくFFベンチ最高品質まわしてみました。
GTX690QuadSLI:23773 GTX980:17340
以前まわしたときはQuadでも17900程度だったのですがドライバの関係でしょうかねこれ・・・自分でも驚いてます。
平均FPSやスコアはだいぶ離されましたが、体感では980に軍配です。
690だとスコアやFPSに出ない引っかかりのようなものをちょくちょく感じました。それに対して980ではほぼ感じませんでした。これはVRAMの影響でしょうか?

Quadも捨てがたいですが、ゲームやマザボの対応状況や消費電力から見ても換装してよかったかなと思います。4k表示もできますしこれでようやく4kテレビが活かせそうです。
ゆくゆくはSLI構成ですね(ぁ

From : 悩ましや | 2015年05月06日 21:22

悩ましやさんへ

こんにちは。お世話になります。コメントありがとうございます('-'*)

なるほどなのです。いいカードみたいですよね。値段もこなれているようで、同社のマザーボードをお使いの方であれば安心感も得られると思います。

690はどうしても、VRAMがネックになってしまいますからね。4GB*2で積んであれば、まだ寿命が変わったかもしれませんけど・・・。


ただMaxwellチップの改善点はかなり多いですので、乗り換える価値は十分ありますよね。今月下旬に本当に980Tiが出るのかはいざ知らずですが、980SLIでも十分な成果は上げられると思います。

そうですね、推測にはなりますけどL2キャッシュの大幅増が効いているのだと思います。690に載せられているGK104チップはL2が512KB(ホワイトペーパー 6ページ目を参照)であるのに対し、GM104チップは4倍の2MBですから。

L1キャッシュも96KBとGK世代から1.5倍と多め。それだけスムーズに演算し、ビデオメモリ上に展開できるようになったのでしょう。あとは単機であることも大きいはずです。SLIは協調動作が適切に行われなければ、マイクロスタッター=引っかかりが発生する、といわれてはいますので。

引っかかりの 度合い について、こればかりは複数のぱそ子さんを手元に置いて、いろいろ検証しないとならないことでしょうけどね(@_@) 先日のお題でもいろいろ考えさせられる部分があるだけに、一番は「プログラム部分、もっと完成度を高めてください!」としか、注文できないわけですけどね。にはは。


ええ。4Kテレビ、存分に活用しましょうd('-'*)

From : らべ | 2015年05月08日 12:44

いつもこちらのサイトを見て勉強させていただいております。

ひとつ質問なのですが、GTX980でAOの濃い影設定(0x000C000F)などはできないのでしょうか?

いろいろな方のブログを見ているとGTX970で濃い影を使われている方はいらっしゃるのですが・・・


当方のグラフィックドライバが最新のものなので、こちらを古いものにすれば使えるのでしょうか。質問ばかりで申し訳ありません

PC音痴が手を出すべき内容ではないのですが・・・画質をどうしてもと思ってこちらで勉強しております(´;ω;`)よろしければお返事いただけるとうれしいです

From : モモンガ | 2015年05月28日 09:55

モモンガさんへ

はじめまして、おはようございます。勉強だなんて恐れ多いのです(@_@)

970で濃い影・・・ですか。う~ん、ここは何ともいえないのですが、2つの可能性があります。

一つはその970・・・Maxwell系のチップではアンビエントオクルージョンの働き・振る舞いが異なってて、私の記したビット表通りの挙動にはならないということ。つまり別のビットを使われている可能性があげられます。私のスクリーンショットは末尾0Eですけどね。髪の毛に線が入るので、工夫(髪の色を暗く)することで対処してはいますが。

何だか聞いたところでは、Mirror's Edgeの末尾02が使えたという言葉もありますので、総当たりは大変でしょうけど、末尾をいろいろ変えて試してみるというのはありそうです。


といいますのも、濃い影とみなさんが形容しているものは、900番台以前のカード・・・つまるところ700/600番台以前のカードに使える、314.22 WHQLドライバーを用いている可能性が高いと思うのですよね。私が知る限りでは、そのドライバーくらいしか濃い影を満たせるものはないと思っています。説明書通りですが、970には使えません。

ドライバーはバージョンが256と、330で大きく世代が変わってしまっており、それより前のものは互換性がないといってもいいくらいなのですよね。なので970で濃いとなると、ドライバーの差異ではないような気がします。では後は何があるのか?


・・・知る人ぞ知るツールになりそうですけど、「SweetFX」なるユーティリティーがあります。たまに書き込みに来られる、海外のSizustarさんなどが使われているあれなのですが、簡単に言ってしまえば「ドライバー設定の後に配する=処理されるソフトで、かなり自在な色調整(光源や陰影)が可能になる」ものです。そちらを用いることで、薄かった影を補正し、濃くしている可能性はあるでしょう。

ですが、これははっきり言ってしまうとPSO2の利用規約に抵触しかねない、グレーなツールということもあって、私は紹介していません。

あと一つはモモンガさんは気になさらないでいてほしいのですが、先日のコメントでも「画質ばかり追求する人たちの影響で、それをしない人がさげすんだ目で見られる状況で哀しい」というお言葉も頂戴しておりますので、近いうち、そのあたりは明確にしておこうと考えているところです。


ですので、もしも970で濃い影を実現できているというのであれば、いろんなビット(末尾2桁のみでかまいませんので、00~34/最新は36まで)を試してみてどうか。私のカードは690ですので、世代が古く、使えるビットが異なっている可能性もあります。

打ち替えても実現できないようなら、おそらくSweetFXを用いている可能性が高いものと考えられます。後はそういった人たちが手を染めやすい?レタッチソフト。Photoshopといったような画像加工ソフトですね。そちらで調整している可能性はあると思います。


いずれにせよ、できることは「総当たりでビットを試していけば、いつかは濃いものに巡り会えるかもしれない」という、力押し作業だったりしますので、お時間があるときにでもトライしていただければと思います。・・・あの表を作るだけでも丸1日はかかりましたけどね(汗笑)。

チェックされていく際は、ぜひスクリーンショットも同時に収め、比較していくことをおすすめしますね。中には「見る分には問題ないけど、撮影すると影がない」ビットもありますので。


何かあればコメントしていただければ、可能な範囲でお答えしますので。

From : らべ | 2015年05月31日 08:21

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