« フレームスキップの細かい違い(比較) | メイン | 異方性フィルタリングとMIPMAPについて »
2009年3月14日
グラフィック・オプション
こちらは項目が結構多いのです。
項目でみるとグラフィックだけはたくさん用意されているように思いますが、実際はそれほどの数はありません。このページを斜め読みでもしていただければ、ああ、こんな感じなのね、というのがわかると思います。
設定内容はたくさんあっても、内容を把握すれば実際に 絵のきれいさ に関する項目はほとんどないようなものです。
では上から順に説明していきますね('-'*)
エフェクト・・・これはフォトンアーツにおけるエフェクトの細やかさ、という意味みたいですが、私がいろいろ確認した限りでは、テクニックエフェクトの差が大きいように思われます。武器固有のエフェクトや、フォトンアーツの色の軌跡などもあると思いますが、ほとんど差異がわかりませんでした・・・。
媛さんのギ・バータLv50でのスクリーンショットですが、高い設定(右側)の方がより細かい氷霧で描かれていることがわかると思います。テクニックレベルが高いほど派手なエフェクトがありますので、マスターフォースさんはぜひ 高 にセットしておきたいですね。負荷としては中程度の重さになります。
こちらはクリッピング、といって・・・3D用語でいうところの Zバッファ というものに当たります。Z軸・・・つまり立体における奥行き方向を意味するものですが、奥行きの表示範囲をプレイヤーから遠ざけるか、近づけるかという意味です。写真はこちら3枚が 近い 場合のものです。左のはみてわかると思いますが、不自然ですよね。森が切れてしまっています(汗笑)。では、中央と右側の比較を下に出しますね。
こちらは 遠い 設定のものです。レーダーなども参考になると思いますが、より遠いところからでも奥の様子がわかるというものです。岩や木のわきたつ場所も、こちらがより遠いところで表示できていますよね。奥の森が決定的かと思います(近いでは表示できていない)。人によっては気にならないという方もいるでしょうけど、近づくたびに背景がぽこぽこ沸き立つのは不自然でもありますしね。
昔は性能面で及ばなかったからわざと霧をかけたりしてごまかす手法もありましたが、今はすべてリアルな方向に向かっているので、あまり歓迎はされないでしょうね。また、遠くのものが見渡せるということはそれだけ事前に敵さんの移動範囲を予測しやすいので、こちらもできれば遠い側にセットしておきたいものです。個別にセットする必要はなく、すべて遠いか、近いか、で判断してみてはいかがでしょうか。負荷としては大きい部類に入ると思います。
Level Of Detail・・・レベルオブディティール:本来の意味では オブジェクトの細かさを距離に応じて適切に処理する といった内容で、言葉悪くいえば手抜き処理の度合いみたいなものでもあります。
遠くにいるキャラクタさんのお顔などははっきり見えないため、そういったオブジェクト(キャラクタやカウンター、など)は処理を簡略化して、負担を軽くしようというものですね。
PSUではキャラクタ表示数の設定値となっています。きっと、ロビーはMMORPGのように多数の方が集まられることを想定して、そのためにハイモデル(普通のきれいなキャラ表示)とローモデル(ローディングが完全に終わっていない、泥人形のような簡単な絵)の設定値を自由に決められるようになっていると思います。通常は32もあれば問題ないでしょうが、ロビーなどで人が多く、重たい場合は16などに減らしてみるといいでしょうね。
ちなみにモデル表示バッファというものは実際にストックしておけるキャラの上限数、を意味すると思いますので、実質ここが32までしか設定できないのならハイモデルだけを64にする意味はないと思います・・・。一応64にはセットしているんですけどね。このスクリーンショットを見る限りでは32程度のように思います。
ロビーなどで表示が重たい場合はこちらを下げてみましょう。ただし下げすぎると自分以外のキャラクタが正しく表示されない、動かない可能性があると思います。
テクスチャ圧縮・・・テクスチャというのは3Dモデルの上に貼り付けてある布地=柄を意味します。衣装などが細かく描き込まれているのもテクスチャをきれいに使っているからということになります。こちらが圧縮されているとどうなるのか。
・・・正直、PSUではほとんど関係ないみたいです(汗笑)。写真はニューデイズの文字の部分です。この写真で違いがわからないようなら、圧縮でもいいかもしれません。
ほかにも敵さんの細かい部分などが劣って見えるようにも感じますが、動いていたら気にならないレベルですね。なので、ここは通常、圧縮、どちらでもいいと思います。処理的にはそれほど重たくないと思いますので、通常、で問題ないと思います。解像度を高めに設定していて落ちる場合は、圧縮もそれなりに効果はあるかもしれません。
ポストエフェクト・・・フォトンの発光などを司る項目、となっていますが・・・。これはオンにしておかないと寂しいですよね。みての通り、媛さんのサイコウォンドがのっぺりとした白色でしか表現されていません・・・。これでは何の属性かもわからないですし、まさに無頓着な人向けの設定と思います(汗)。
また、みての通りでロビーやフィールド、いろんなところで太陽が照りつけている部分があると思いますけど、そういったところで逆光をちゃんとつけてくれるので、できればオンにしておきたいものですね。ちなみにXbox版ではこのあたり、すべて理想的な値で設定されています。
シャドウマップ・・・影の表現ですね。従来では円形の表現のみなのですが、こちらを自分のみですとか、パーティーなどに設定すれば、そのまま細かく表現してくれるというものです。理想はエネミー、にセットできれば、すべてのキャラさんに細かい影が現れるようになります。
でも、写真を見てもらえたらわかると思うのですが、敵さんの持つ武器などが正しく表現できていなかったり、一部できていても透明なような影にしか見えないだとか、バグがいくらか散見されるようです。また、ドレスなどの衣装を着ても影は一つしか用意していないのでしょうか。同じものを使い回しているので、せっかくの臨場感も台無しです(汗笑)。
負荷的にはかなり重たい部類に入りますので、必要なければなしで十分だと思います。
・・・といった感じで長々解説しましたけど、こんな内容になります。紹介できなかった2項目「異方性フィルタ」「MIPMAP」「モーション計算」ならびに 設定のポイント については明日まとめますね。
From : Lavendy | 21:50
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://lavendy.net/mt/mt-tb.cgi/1154