七つの海

Release 300世代初の公式統合型ドライバ「GeForce 301.42 Driver」登場。GeForce 6～600シリーズ向けの性能最適化とバグ修正がトピック

今まではPSU側で紹介していたお話ですが、今後はこちらでまとめていきますね。この話題だけは、PSO2に限らずいろんなところから参照されるみたいなので・・・。

あちらはPS2版もあったため、今ほどの騒ぎ・・・もとい興味を持たれることもあまりなかった部分ではあります。

パソコン版では「映像を制御するソフト（＝グラフィックスドライバー）」がゲームを動かすために介在しており、いやでも気にする部分となっています。このドライバーはだいたい1.5～3ヶ月に1度あたりのペースで更新されています。

定期的に更新される理由として、パソコンゲームは家庭用ゲーム機とは異なり、いろいろなタイトルで「グラフィックスカードのどの部分をよく使うか」が違うのが要因です。

「以前のドライバーではあまり性能が引き上げられなかったけど、新しいもので最大限に引き出せるようになる」のが多いですが、場合によっては「新しいものでかえって下がってしまった」という事態も引き起こしかねないため（極力そうならないようにするわけですけど）、常に数多のタイトルでできる限りのパフォーマンスが引き出せるよう、日夜チューニングがなされているわけです。

そうした中でも特に気合いが入ってできたものを「WHQL版」と覚えておくといいでしょう。これはWindowsの製造元であるMicrosoft社で動作検証を終えた、お墨付きのドライバーとなっています。こちらのリリースは検査が入り頻繁にはできないため、かなり間が開くというわけです。興味がある方は最後にリンクを張っておきますので、ダウンロードして実行すれば最新版へと切り替わります。

・・・けど、自己責任でお願いしますね。基本は「安定している環境で、無理に入れる必要はない」ものとなるため、です（でも、裏側ではWHQL版は自動的に「Windows Update」にて更新、適用されているのです）。

ざっと触れた感じでは特に不具合が残るという感じはありませんでしたけど、いわゆるビデオ再生の時、でしょうか。無駄にGPUが動いているようで、発熱がひどくなっていますね。フルパワー動作が多くなっている印象です。

このあたりは新しく出た「GeForce GTX 600番台」のチップとなる「Kepler」の兼ね合いなのかはわかりませんけど、WHQLという割には以前の290番台よりも動きに無駄があるようにお見受けできます。4Gamerさんにも600番台の最適化、とあるのでそれ以前のカードの方は無理にされなくていいのかも。

最近のNVIDIAさんのドライバー作りが迷走している感もあるため、様子見がいいのでしょうけど・・・新しい物好きな方は入れてみるといいかも。著しく悪化する、ということはないようですので。

PSO2においても同じことがいえ、特に300番台にあげたからといってキャラクタークリエイト体験版のスコアがよくなるですとか、メリットが出る・・・ということはありませんでした。ただ、300番台の公式ドライバーはこちらが初となることと、少なくともパフォーマンスダウン、という部分はなさそうですので、興味ある方は入れても損はないと思います。

また、様々なチューニングを与える SLI Profile も新しいものへと差し替えられており、PSO2においてもクローズドβテストよりも一歩手前のα2テスト時のプロファイルが同梱されています。NVIDIAさんでも動作を確認されているのでしょうね。

総じて、ようやく300番台でWHQL版が提供され、今後のベースとなるソフトにはなっているのかな・・・と感じました。

番外編：Dxtoryにて動画キャプチャーをする際、特定解像度や条件下で「著しくフレームレートが下がってしまう」「一定以上引き上げられない（だいたい20～30fps前後）」現象に遭遇された方は、「アドバンス設定内の『マルチGPU修正コード』にチェックを入れて」みましょうなのです。

どうやらこれはバージョン280世代以降でNVAPIの仕様が変更されていたのが大きかったみたいです。該当される方は試してみるといいのかもしれません。私の場合は具体例として、HD(1280*720)やアンチエイリアシングのCombinedモードを使用した際、60fpsに届かないという現象を回避できました。その様子は明日のサンプルにでも取り上げておきますね。

最新版のドライバーはこちらからどうぞ。

☆Windows Vista/7 - 32bit版 / 64bit版
★Windows XP - 32bit版 / 64bit版