Re:Package(初回限定盤) - 初音ミク

何かと話題性のあるキャラクタですが、初音ミクさんが歌い上げるCD、興味本位で買ってみました。


キャラメルボックスです私の好きな音楽ジャンルはテクノ、ダンスを主に好み、次点でジャズ、ピアノ曲、古典・・・といった具合になります。あまりに邦楽よりなら敬遠しましたけど、テクノの文字があったことと、ジャケットにも惹かれて買ってみました。元々VOCALOIDの技術自体は昔から知っていて(初代の頃から注目はしていました^^;)、DTMマガジンで紹介されていたことがきっかけです。・・・が、今みたいに本誌が台頭する時代が来るなんて想像もしませんでした(氏家さん、坂上さんすみません^^;)。ある意味、いろんな思い出を秘めたアルバムでもあるのです。


10年少々前はMIDI音源なりで制作することが多く、パソコンの処理能力も限られていたので音楽制作はDTM音源を使うことが主でした。そんな中でMMXテクノロジやHyperThreading技術などが生まれ、CPU単体でも音楽制作が可能になる時代が訪れ、インターネットの普及とともに現れたのがソフトウェア音源。


この初音ミクさんこそ、今のテクノロジの進歩にフィットしたキャラだったのかもしれません。


一聴すると「電子楽器の音声」になってしまうのですが、ここは制作者のlivetuneさんたちがこの方向性でチューンしているということから納得です。というよりも、無理に人間っぽくしないでこのスタイルで制作するのも十分ありじゃないかな、って思いました。


それでいてしっかりと「初音ミク」というキャラを具現化し、歌い上げさせさせる力量というものはすばらしいものがありますね。音楽制作のシーンを根底から変えかねない、ブレイクスルー的な作品だと感じます。


ヤマハさんが元々この技術を持っているわけですが、同社のFM音源を採用した代表的名器DX7のイラストなどもミクさんに描かれていたりで、とても印象強いものになりました。いろいろな楽曲が収められていましたが、お気に入りはラストを飾る「our music」


そのFMサウンドも入っていたり、ミニマルなトラック、短いけど凛と響く歌声と歌詞、夏の終わりをイメージさせる、スピード感ある一曲に仕上がっています。それでいて哀愁もどことなく漂う名曲、ですね。私はポップなど邦楽をほとんど聴かない人なので、このようにダンストラックとしても素直に聴けるものはうれしい限りです。後半のオクターブがあがった歌詞も一聴の価値ありです('-'*)


次点で「ストロボナイツ」、でしょうか。これもメロディーと歌詞の両立がいいですね。一番あげられている「Packaged」も印象に残る歌詞でいいのですが、私にとってはその2つが特に印象に残りました。大曲を感じさせないながらも、普通に、自然に聞けるテクノポップに仕上がっているのはお見事としかいいようがありません。楽器=機械、を忘れさせるひとときなのです。


our musicのイメージが何となくKeyさんのAIRあたりに重なるのは、私だけでしょうか。こういった想像がいろいろとできるのも、予備知識がない(YouTubeやニコニコ動画などは全くみたことがないのです)私なりの楽しみ方かもしれないです。にはは。


2008年9月 4日 14:26 | 投稿者:Lavendy

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