PCの冷却について

なんだか、このブログを検索される際の用語に・・・


「Coolviva Pro」「PC-AIRCON」の文字がありましたので(汗笑)、もう組み込んじゃっているからバラしたりはしませんが、使用感などをお伝えします。やっぱり本州は暑いんでしょうね・・・。ここはもう、日中もなかなか涼しくなりましたけど。


まず、「Coolviva Pro」について、こちらはビデオカードを冷却するための、VGAクーラーと呼ばれるものです。5千円程度し、このジャンルの製品としてはやや高めの部類。ファンが一体化していると思えば普通なのかもしれないですけどね。取り付けは簡単な部類になりますが、重量バランスのせいか、どうにも取り付けたあと外れてしまわないだろうかという、締め付け度の足りなさを感じてしまいます。一応、しっかりねじ止めすれば問題はなし。重さ的には大きさの割には軽く感じると思います。


詳細はこの名前の部分のリンクから参照してもらいたいですが、注意すべき点は「2Slot占有タイプ」の意味。これは、ビデオカードを含めた値ではなく、「クーラー単体としての占有スロット数」となっていることに要注意。つまり、ビデオカードもカウントしたら実に3スロット分も幅をとってしまっています・・・。普通は2スロットでもそこそこの冷却性能が得られるため、これは一体どういうことなのだろうと思われそうですが、一言で言ってしまえば「よく冷える」、そして「とても静か」ということです。



私のぱそ子さんはとにかく静けさにこだわっていますので、このクーラーのファンにはかなり満足しています。サイトのスペックシートを見ると「Fan Dimensions 74x74x22.5mm」とあることから、ファンのサイズは74mm角のものであることがわかります。厚みがポイントで、ブロアーファンとしては標準的な22.5mm。そして、ブレードの数がかなりあるわけですが、基本はこの「Fan Speed 700-1800rpm±10%with PWM mode Noize 20dB(A)」という部分に集約されます。


PWM制御のファンで、厳密にはコア部の温度がしきい値を超えていくと回転数がじわじわと上がる仕組みになっていますけど、基本の回転数がとにかく抑えられているため、とても静かです。わずか700rpmというその回転は、他のファンがあればほぼかき消されてしまいますね。


残念なのは、ボールベアリングの軸受けが、わずかながらするということ。これは高熱を発するパーツにスリーブベアリングなどを用いることができないことからやむを得ないものかとは思いますけど、ここまでやるのでしたら、磁気浮上タイプのものですとか、摩擦音がしないものを選んでほしかったように思います。


ただ、冷却性能はかなりのもので、3本連なったヒートパイプが運ぶ熱量は限りがあるものの、そのキャパシティーは高いように思えます。室温28度の環境下で、Radeon 1950 Proですが、フルロードでも70度は切ります。このボードの回転数は80度以上からあがるように設計されているため、つまりほとんど最低回転数で駆動できてしまうということです。恐るべし・・・! なのです。


ファンをわずかながら上側に持ち出すことで、基板部分の裏側、つまりケースから見たら上側の部分になるわけですが、そこの空気をも取り入れるタイプとなっていて、これはNvidiaのGeForce 8800 GTXに採用されているタイプと同じ機構のものです。あらゆるところから風を拾うことが、功を奏しているのでしょうね。


また、同社はNvidiaの2スロットクーラーも手がけていて、その静けさと冷却性のバランスの取り方は見事なものです。軸受けについては近いうち改良版のSE(Second Edition)が出るみたいで、こちらは流体軸受けになるみたいで期待できそうですね。ただ、ファン制御がPWMではなく1600rpm固定になってしまっていますので、どう反映されるのかが気になるところです。


静かで、よく冷えて、本当にいうことがないVGAクーラーに巡り会えたかなと思いますが、難点はやはり2スロット占有と、静かすぎて軸受けの音が聞こえてしまうこと、あとはせっかくここまでやるのでしたらダクトをしっかりと作って、直接熱風がケース外に出るようにしてほしかったこと。この作りでは途中までしか風がいかないため、回転数が少ないと逆に滞留しやすいのです。そのため、風の対流が起こらず熱が滞留することになり、本格的に冷却するには・・・ということで、次のPC ARICONになるわけなのです。



PC-AIRCON」を買った理由は、上の続きとなりますが、そう。ケース内にたまる熱を補助ファンで排気しようということです。この手の商品は数多くあり、いろんな製品がありますが、選んだ理由は1スロットタイプであること、直接外へ熱風を排出できること、おまけとして付属されたもう一つのファンを、自分の自由な角度にセットできること、ですね。AeroCoolブランドのファンであることもポイントでしたけど。


こちらも約70mmのファンなので大きさはさほど変わらないのですが、やはり回転数がこちらは厚みが15mmということもあり高めに設定できるということ。どうやらこの2つのファンもボールベアリングの軸受けみたいで、低回転ではシャラシャラした音が鳴るのが残念。私が外れを引いただけなのかもしれないですが、回転数をしばらく高めにして慣らし運転をしておいた方が良さそうです。また、回転できるファンはその構造上、斜めにも出来るわけですが、した場合はやはり軸受けが天地に対して水平とはならないため、ものによっては異音がしてしまうかもしれないです。


ただし、このデュアルファンの効果はかなりのもので、回転数を任意にセットも出来ますから、自分で冷却と静音のバランスをとれるのが大変魅力です。きっと気に入るポイントが見つかると思いますよ。さすがに最高設定にするとかなりの騒音になりますので、よくて七分くらいがいいと思います。これをCoolViva Proの下の段につけて、補助排気を行った結果、68度あったコア温度が61度まで下がりました。7度も下がれば上出来でしょう。2500円程度の投資で、ここまで静かに、そして冷やすことが出来るのであれば、下手に静音電源なりに投資するよりも一度やってみる価値はあると思いますね('-'*)


2007年8月28日 19:42 | 投稿者:Lavendy

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コメント

すみません、読んでいて私には
ちんぷんかんぷんでした。orz

パソコン詳しいですねー
私は仕事でMacを使っているのですが、
ハード面のことはさっぱりですw(キッパリ)
思い起こせばパソコンデビューはMSX10(古!)
そこからMSX2、2+、X68000
んで初MacはLC575でそこからMacオンリーです。
初代G3、iMac、G4CUBE、G4DTと
ずーーーっとアンチマイクロソフトでしたw
でも、もうMacにこだわる意味がなくなってきたので
次に購入するのは100%ウィンドウズPCでしょう。

正直、今のアップルにはなんの魅力もなくなってしまいました。

投稿者:simone | 2007年8月29日 15:09

にはは。

いえいえ。パソコンに詳しいお友達さんが高校時代の頃にいたものですから、いろいろ教えてもらって、そのあとは自分で興味があるところだけ調べていった、という感じです。

幼い頃ピアノをやっていたこともあり、絶対音感があるにはあるのですが、それ以上に単純にいい音で聴きたい!という欲はあるものですから、できるだけパソコンのファンの音をカットしたいという希望があるのです。ですから、このような話題を記しておいたのですけどね。割とここのブログは、URLのせいもあるのか、海外のロボットさんがサーチされたりもするみたいなので。もっとも、アクセスカウントには入らないのですけど。

むしろMSXなどから入られているとなると先輩ではないですか(^^; そのあたりはまだ幼かったですし。NECのPC-98シリーズあたりからがこの世界にふれていった時期になります。3.5インチFDあたりから、ですね。Macを用いられているとのことみたいですが、デザインワークの方でしたらまだまだ主流でしょうし。

最近のアップルさんに魅力を覚えなくなるという気持ちは、わからなくもないような気がします。勢いはむしろついているものの、オリジナリティーが打ち出せなくなってきているのは否めないような感じがします。とはいえ、iPhoneの斬新性や、iPhotoのできの良さですとか、ちゃんと評価できる部分もありますし。あとは好みの問題なのでしょうね。大きくなりすぎたが故に、昔のようなストイックさが感じられなくなった、という現れなのかもしれません。コモディティ化しちゃったのでしょう。

Windowsのいいところはやはり汎用性にありますから。ユニバースもできますし(笑)。今はVistaを動かしていますが、グラフィックスも刷新されていてかっこいいですよ(^-^) Macの真似だ~! はあまりいわないでネ(^^;

投稿者:らべ | 2007年8月29日 20:56

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