« 月見媛 vs ダルク・ファキス | メイン | 武器強化に思うこと ~ 後編 »

2011年02月16日

武器強化に思うこと ~ 前編

このシステムを見直せないのなら、PSO2に明日はないでしょう。
(長文ですので、読みたい人だけ・・・)


何度泣けばいいのでしょう
誰が得をするのでしょうか・・・?


この話題を書くために、今回思い切ったことをしました。以前紹介したエーデル・アーロ。絶対悲しい思いをしたくない、とGC強化を施したアイテムです。+8まで強化するのには無強化からですと720GC=円かかります。たかだかデジタルデータのために、しかも値を上げるためだけに・・・納得はいかないものの、自己満足の世界ですからね。やってみようかな、ということでつぎ込んだのでした。

しかしながらPSO2も正式に発表され、アルファテストの開始も告知され、いよいよ夏頃から本格的に移行期に当たってくることでしょうから、このタイミングで現状大きな課題となっているところをピックアップしていこうと思い立ち、今回・・・一か八か、強化を試みました。普通ならまず絶対しませんので。

その様子は動画に収めましたから、結果はどうぞ・・・。文字は小さいですけど、きっと見える範囲でしょう。この結果を「当然だ」「こんなの朝飯前」「日常茶飯事」「たかだか720円に四の五の抜かすな」など、いろいろな意見が出ることでしょうけど、私は断言します。

「このような要素、考え方、運営姿勢、つまるところ 浅ましいと思わせられる 心 が受け取れる要素を引き継ぐ限り、PSO2に未来はありません」、と。


きっとPSUが混迷を極めていたときに、ユーザーさんからの意見を募った結果、このような案ができあがったのでしょうね。無印版は強化に失敗したら「アイテムそのものが消失する」という、とんでもない仕打ちが待っていましたから。

素材を集めるだけでも大変で、現物ドロップすらほとんどなく、メセタも雀の涙ほどしか得られない世界。作成にも丸1日の待機時間を要するほどで、ハラロドウを艱難辛苦の思いで作ろうとして失敗し、モノメイトになって引退する人もいれば、成功して武器強化で破損して、同じく姿を消される・・・。つまり「アイテムを大切にする人」に、受け入れられなかったわけです。

その世界に「消滅しなくなる」仕組みを導入。
一見、この変更は一条の光が差したかのようでした。


武器の強化欄は以前までは強化値のみが表示される仕様でしたが、0/10といった強化の上限値が表示されるようになり、一目でどこまで強化したらいいかがわかる仕組みとなったわけです。

しかし今度は「武器が折れる」という、別の弊害をもたらします。
そして私にとってはこちらの方がより納得がいかないものとなりました。


武器は入手当初は0/10なわけですが、一度でも強化に失敗すると上限値が1下がり、0/9という表示に変わります。するとどんなにがんばってもその武器では最高のパフォーマンスを引き出すことができなくなります。

一部上級プレーヤーさんはGASのフルカスタムパワーなるものを狙うみたいで、10/10以外は武器ではないという人もおられるほどみたい(10/10でないと効果が出ないカスタムのため)。この時点で、前回のPSOにはないマイナスの要素が追加されたわけです。

この仕様変更は、ユーザーショップにおいて「傷物はその時点で存在価値が激減する」事態を引き起こし、「くたびれた武器」とも揶揄され、無傷品とはえらい違いで扱われるようになります。もちろん、貴重品を安く手に入れられるのはいいことですが・・・。


でも、そうして得られたものは「必死だね」と思われるような対象にもなるらしくて・・・やってられないです。お店には傷物が氾濫し、売れずにだぶつく、サーバーのデータをどんどん圧迫しかねないわけです。不要な品が蓄積されても今はユーザー数が激減しているでしょうから、それほどの重荷にはならないでしょうけど、

PSO2リリース時に同じ仕組みが残ってしまうと、二の舞になりかねません。過剰な品数は間違いなくサーバー管理を煩雑にしてしまうことでしょう。負荷も増大し、いいことはまるっきりないはずです。それが以前から口にしている「無駄な要素は徹底的に省くこと」。おもしろいゲームはシンプルに理解できるシステムが構築されているものです。


最近のゲームはいろいろと「予備知識」が必要となってしまい、これが実際にゲームを始める際の敷居の高さにもつながりかねない状況となっています。それがゲームを楽しくするために構成されていれば話は別ですが、結びついていないものが多くあふれているのが現状です。

PSUはPSOに比べると要素が大幅に追加されましたが、そのいずれもが中途半端なできばえとなってしまい、それらを統率できず、結果3ヶ月でユーザーを半分以上失う結果となってしまったわけです。ログインできないという事態も引き起こし、イチローオンラインなどという言葉まで作られましたしね。

PSO2もそんなゲームにしたいですか? ・・・いいえ、でしょう。
でしたら、このような悪しきシステムは、今作で終わりにしましょうよ。

なぜいけないのかを箇条書きにすると、このあたりではないでしょうか。


・自分に落ち度はないのに、傷物にされた時のマイナスの気持ちが強く残る
・最高性能にするためにお金がかかるようになった
・補正率の高いグラインダーでも、無傷品はほぼへし折られる
・属性率が高い品も同様に折れやすい
・折れた後のフォローが全くない


一番目が最悪な要素で、強化前にお断りはあるものの、グラインダーという強化する要素を各グレードに10個ずつも用意しながら、ほぼ+9や10でないとまともな強化ができない現状。+8以下に存在価値がないのです。それでいて+9や10を使っても、ほとんど失敗するようでは・・・これは大問題でしょう。

なにより、運営さんたちは「自分が大切にしてきたものを壊されて、気持ちよくなれますか?」ということ。さらにはそれを有料で救済しますとなると・・・。それを快く思う人がどれだけいるのか、考えられたことはあるのでしょうか。

二番目はGCに「リペア」という武器修復の要素が追加されましたが、あえて記載はしません。詳細を知りたい方はこちらをどうぞ。まず使わない項目だと思います。というのも、9、10の武器を作るには結局運の要素が絡むため、最悪お金がいくらあっても作りきれない恐れがあります。何より料金が高すぎるため、属性変更と並んで利用されていないのではないでしょうか。

三・四番目はにているところですが、心持ち無傷品や高属性の品(30%以上)はかなりの確率で4、5段階目あたりで折れる印象を受けます。以前紹介したラヴィス・アーロでさえ、2>3の強化を+10で折られてしまいましたからね。かと思えば、一度折れると+3で3へ強化できたり。あんまりすぎます。

五番目は、お店にくたびれた品であふれかえっている現象が物語っていることでしょう。救済策はGCリペア・・・お金を使わないと解決できません(最初はこの要素すらありませんでしたが)。PSPo2iでは武器を重ね合わせる要素はできたみたいですけどね。


つまるところ、せっかくグラインダーや生産の概念を導入しながら、すべてが運任せになってしまい、がんばった分の努力が見返らないシステムになってしまったことが最大の過ちでしょう。

PSOは鑑定士に100メセタを支払い、鑑定結果に納得がいけば了承、不承なら100メセタ没収。何度も繰り返し、やがて納得いく結果に巡り会えたら確定。これで十分ではないでしょうか。

今後はオンラインゲームとして「運営」していかないとなりませんから、どこかしらでお金を入れる要素も作りたいのは仕方のないところです。しかし、現行の仕組みをそのまま引き継ぐようでは、間違いなく受け入れられません。それは今の人口が物語っています。

PSPo2/iにはそのあたりを改良したシステムが導入されていますが、極論として、強化の概念に有料要素を入れる理由は見当たりません。それなら、グラインダーを導入する以前に「武器をより強くして使いたい人は、有料での強化サービスをご利用ください」でいいはずです。


(後編に続く)

From : lavendy | 07:48

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://lavendy.net/mt/mt-tb.cgi/497

コメント

コメントはご自由に




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)