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2010年10月14日
続・PSUでアンチエイリアシング(NVIDIA Inspector 1.93)
ほぼnHancerの代わりとなるソフトになってしまいましたね。
バージョン1.94についてはこちらをどうぞ。
前回記した話題のNVIDIA Inspector。これはGeForceなるビデオカードを使っている人にとっては、画質を改善できる機能を持つなかなかのソフトになっているのですが(最初はそんな機能がなかったみたいですけど)、先日公開されたバージョン1.9.3から、待望のプロファイルエディット機能が追加されました。
これにより、Geforce SLI Profile Toolが極論では不要となりまして(バックアップを取る人には必要(後述))、Inspectorのみでアンチエイリアシングを含めた、NVIDIAカードの隠しパラメータを自由に操ることができるようになっています。これは画期的・・・!
ぶりちゃんさんのソフトも一足お先に汎用化を果たしており、国内のプレイヤーさんも安心して使えるはず。・・・というよりも、PSUプレイヤーさんって各分野において明るい人が多いのでしょうか・・・('-'*)
それに伴ってNVIDIAさんのGeForceドライバーも260.89へとバージョンアップしているため、わずか2週間足らずで再度書き直しを強いられてしまいました@@ うう・・・。でも、これでほぼ完成といえるでしょう。
後このソフトに足りないものといえばプロファイルの書き出し、読み込みくらいでしょうが、それは自分でGeforce SLI Profile Toolを用いればいいだけですので。いずれ、実装してくるようにも思います。
Inspectorは画質周りを司るアンチエイリアシングやテクスチャフィルタリング、最近話題の3D VisionやSLIにおけるアンチエイリアシングといった、豊富なパラメータを簡単にセットできます。とはいえ、すべてのパラメーターを解析・解説はできません@@ 私は技術者でも何でもありませんので・・・。
あくまで、このソフトを探求されるということは画質面にこだわりのある方でしょうから、それに見合ったパラメーターのセッティング方法を記しておきたいと思います。基本的に、すべて画質面で有利になる設定となっているため、重たさなどは考慮していません。そもそも、そのあたりで気になるようならこの項目をいじることはないでしょうからね@@
ゆえ、「大幅に動作速度が変わる部分」については注釈を入れることにして、あとはいつものように、画面を追って設定できるパートをご用意しました。以下のページを別ウィンドウなりで開いて、軽く読んでいただければと思います。
必要なソフトなどは前回の記事にありますので、用意しておいてくださいね。ドライバーも最新版のものへ差し替えています。
1.まずはエディット画面を開きましょう
2.新規プロファイル作成ボタンを押します
3.ここでは 001 PSU としています。001を入れるのは、プロファイル選択時に一番上に出るようにするためです
4.アンチエイリアシングフラグを決めます。ぶりちゃんさんのお言葉もあって、ほぼ 0x40000243 でいけると思います。ゲームごとに異なる部分もあるため、あわない場合は情報収集を。DirectX10対応ソフトは DX10 のところに入力してください(PSUはDX9です)
5.アンビエントオクルージョンフラグを決めます。詳細は応用編(最後のところ)を参照してください。ここでは0x00040011としています
6.ここからアンチエイリアシングの詳細設定になります。フラグ部分はnoneで問題ありません
7.ガンマ補正はオンにすると最適な輝度で表示されるようになります
8.こちらは輪郭部分でのガンマ補正になります
9.設定内容をアプリケーション設定に上書きする。大切な部分です。これがあるからこそ、対応していないソフトにも強制的に効果をかけることができるようになるわけです
10.アンチエイリアシングの効果の度合いです。以前いっていたものですね。目指すポイントは初心者向けが「4x」、中級者以上が「8xSQ」あたりを。お好みで、いろいろ試してみてください
11.半透明(トランスペアレンシー)アンチエイリアシングにおいてMSAA(Multi Sampling Antialiasing)を使うかどうか。こちらをEnabledにした場合、次の項目(12)を Off / Multisampling に設定する必要があります
12.半透明(トランスペアレンシー)アンチエイリアシングにおいてSSAA(Supersampling Antialiasing)を使うかどうか。Off / Multisampling 以外に設定している場合、こちらの値が優先されます。Sparse Grid Supersamplingは画面全体にアンチエイリアシングをかけます
13.ここからフィルタリング設定です。異方性フィルタリングを ユーザー定義 にします
14.異方性フィルタリングの細かさを16xにします。きれいに描画される反面、重たくなります
15.フィルタリングの精度をハイクオリティー(最高品質)にします
16.コモン項目は一般的な設定部分となります。こちらはアンビエントオクルージョン(自然な陰影をつける)の動作を高品質設定にします
17.アンビエントオクルージョンを使用するか否かとなります。こちらを Disabled にした場合、16や5の設定は無視されます
18.ビデオカードの動作モードをシングルディスプレイ(1台のモニタ)に最適化します
19.電力管理の設定をフルパワーで動作するように設定します(省電力をお望みなら Adaptive を選択)
20.トリプルバッファをオンにしてちらつきを低減します
22.Deep Color(ディープカラー)に対応したモニタをお持ちの場合、ENABLEにセットすることでより細かい色彩で描画されるようになります。対応モニタでない場合は設定不要です
23.ダイナミックタイリングをオンにします。効果は不明ですが、オンが推奨みたいです
・・・といった感じですが、いかがでしょうか@@ 長いですね・・・。それ以降はPSUないしほかのゲームの実行ファイルを関連づけて、Apply changesで保存をすれば見事設定完了となります。お持ちのソフトで動作を確認してみましょう。
応用編に記してあるのは、フラグを自分で探してみたい人向けの内容で、すでに発見されているフラグの一覧表を取り寄せるというものです。それにより、対応ゲームが表記されていればタイトルをそのままチェックすればいいですし、、、
もしもそれでうまく表示されない場合は、複数チェックを入れて動作を調べるですとか・・・かなり大変です。PSUにおいてはそれを、ぶりちゃんさんが第一発見者となったわけで、さすがと思う次第です('-'*) この値はいろんなゲームに使えるあたりもすごいと感じます。
アンビエントオクルージョンは正直、入れても入れなくてもあまり大差はないですけど、入れると細かい部分で違いが見えてくる、といったところでしょうか。でも動作に支障を来すようなら無理に使う必要はありません。描画速度とのバランスをとりたいところです。細かいことについてはこちらの記事をどうぞ。
NVIDIA,“HD 4890キラー”の「GeForce GTX 275」を発表。対応ドライバ「GeForce Driver 185.63」の新機能,アンビエントオクルージョンを試す
・・・これでNVIDIA Inspectorの紹介もとりあえず一段落。ほかにもSLI AAフラグですとか、いろいろな隠し要素はありますけど・・・このソフトのおかげでそれもご自身で興味を持った場合、いろいろ試しやすくなったのではないでしょうか。
nHancerを用いた従来のドライバーバージョン 197 以前の場合は、同ソフトがレジストリに設定値を書き込む仕組みを取っていたため、「アンチエイリアシングがきかなくなってしまう」場合がある問題をはらんでいるところもありましたが、Inspectorはスマートな方法で対処できていると思います。ドライバーの仕様が変わったところにうまく対応させていますね。効果のほどなどの考察はこちらをどうぞ。
nHancerの新版を待つ前に、こちらで完成された印象です。バックアップについてはおわかりでしょうが、Geforce SLI Profile Toolで設定後のプロファイルを書き出せば、自分で登録した値が必ず見つかるはず(このあたりがご不明な場合は、前回記事の最後あたりに記してあります)。
後はそれをメモ帳なりにテキストファイルで保存しておき、次回以降ドライバーが更新された際は「更新後のベースファイルをエクスポート>自分の値を貼り付けて上書き保存>そのファイルをインポート」すればいいと。ドライバーがアップデートされてもこの方法で対応できるはずです。
そのあたりはInspetor側でも機能をつけてきそうな気がしますので、ご自身でこの先はトライしてみてください。こうして細々書いていくと・・・お休みが丸一日つぶれちゃうのが難点ですね。今日はメンテナンスなので、ちょうどよかったともいえますけど・・・。
・・・さすがに疲れますす@@ 利用者の一助になると幸いです。
おまけ:今回の設定を踏まえた私なりの使用パラメータをこちらに上げておきますね。16xS、半透明AAはなしです。参考にされたい方はどうぞ。
[ PCセッティング ]
From : lavendy | 17:02
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