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2013年12月08日

東芝レグザでPSO2を楽しむの巻(前編) ~ REGZA 55Z8レビュー

先に、最新液晶テレビの印象でも記しておくのでした。


(今回はそんなお題なので、ご興味ある方はご覧ください。補足のページなので、やや長文となっています・・・)


みなさんはPC版のPSO2って、パソコン用のモニターで楽しまれていらっしゃいますか? それとも、最近話題の「液晶テレビにパソコン画面を映し出す」方法で遊んでいますでしょうか。

らべは~・・・そう、後者なのですd('-'*)
初代のPSO時代から、ずっとその方法で楽しんできています。


大学生の頃からPSO/PSUシリーズを楽しんでいますけど、最初の頃は学生会館ということもあって大きい画面をおけなかったこと、テレビとパソコンの画面を2つ用意するのは大変なことから、特殊なコンバーターを用いてブラウン管ディスプレイでゲーム画面などを映し出していました。そう、マイコンソフトさんのXRGB-2 plusでしたっけ。こちらにゲームキューブやDVDレコーダーのRD-X4EXなどをつないで遊んでいました。その頃から録画などもできるようにはなっていたのです。

次第に液晶テレビが普及してきたことや、最後に用いていたブラウン管ディスプレイ、EIZOさんのT961が故障してしまったこともあり、同社のGAWIN M-10やシャープさんのマルチメディアモニター・IT-26M1を試していきます。

そして社会人になって会館を出た後はとりあえず大きいものも置けるよね、ということで。その頃にはテレビにHDMI端子を搭載するのが増えてきたことと、パソコン接続をサポートしたものも増えたことから・・・その点を注視していくと東芝さんの液晶テレビブランド、REGZA(レグザ)に目がとまりました。


というよりは、実家で父の勤務先で社内販売があったことから、47Z1000なるモデルを詳しく調べて興味を持った、というのが本当のところです。実家に置くということで、不慣れな人にも優しいモデルになっているかな、と。実際には発色の良さ、で選びましたけどね。地味ながら、美しい色合いでした。

最初はパナソニックさんやシャープさんくらいしか目にとまっていなかったのです。が、レグザのすごさは回を追うごとに「これは・・・半導体の力?」と感じさせられるのが多く、42Z2000から使い始めるのでした。

その後いろいろあって、同社製品を複数試していきますが(42Z8000/46F1/47ZG2/47Z7)、今回の55Z8で自分なりに「これで当面やっていけたらいいな」というモデルに仕上がっていましたので、奮発して手にするのでした。Z7はすごく気に入っていたのですけどね。さすがにもう、買い換えは4Kモデル普及までしませんのです@_@) (細身の私では、一人で設置するのも大変なので・・・)

こんなに試す数が多くなっているのは、お仕事の兼ね合いもあったからなのでした。


そんなこんなで「パソコン画面をテレビへ映し出す」方法は今日のテレビならほぼサポートしてきていますので(HDMI端子経由がほとんどですが)、ご興味のある方は新調される際に、最寄りの家電量販店・テレビコーナーの方にでも聞いてみましょう。

パソコン用の小さなモニターで精緻に見るのも一つありますけど、やはり「大画面の感動」は何物にも代えがたいものなのです。こんなムービーを目の当たりにすれば、「おおっ」と思われるのではないでしょうか('-'*)

大きさの比較として、右下にある雪ミクさん 2012年ver.の高さが約8cmですので、どれだけの大きさか・・・をご想像いただけるかと。撮影はauさんのスマートフォンとなる、HTC J Butterfly HTL21にて行っています。

今回はそのモデルとなった55Z8のレビューを載せておきますね。気になる方、多くいらっしゃるようですので。PSO2における使いこなしは後日載せますのでお楽しみに。

東芝、“フルHD集大成”の直下LED/広色域「REGZA Z8」
プレミアムな“フルHD”テレビ「REGZA Z8」が目指すもの


∮ ∮ ∮

現在、年末商戦ということもあり、そして昨年のモデル「Z7シリーズ」が併売されていることもあって、どちらがいいのかと迷われる方もいらっしゃるようです。そこで、考え方が2つあるということを、まずお伝えしておきます。


「画質をとるか」「デザイン=インテリア性をとるか」

この2つです。人によっては必ずしも前者ではなく、後者と考える方もいらっしゃるはずです。なぜなら、「ぱっと見でほとんど差がなければ、テレビの電源が入っていないときにオブジェ、インテリアの一つとなる」ことから、「美しいフォルム、デザインのテレビがほしい」方も確実におられるからです。

Z7はいわば後者となっており、コストをかけたのがデザイン面にあたるモデルです。対する最新のZ8は、前者にお金をかけており、デザインは次点となっています。

ゆえ、「インテリアの一つとして、そしてテレビとしても活用したい」という方は在庫のある今のうちに、Z7を手にされることをおすすめします。本当にZ8より質感高く、インテリアとしても上等ですので。Z8もがんばってはいるのですが、いかんせんコストの制約を感じる外装となってしまっています。


ぱっと見た目の画質がそれほど差がないと感じられるのでしたら、優美なデザインのモデルを手にする方が満足度はきっと高いはず。Z7は重量がある反面、画面全体をガラスパネルで覆っており、細めではあるもののアルミフレームでしっかりと四辺をかたどり、そして台座もガラスを綺麗にカッティングしたものとなっていて、「美麗」の言葉があうテレビだと感じます。洗練されているのですよね。

加えて、発熱なども抑えられており、冷却ファンも搭載していないファンレスモデルとなっていますので、たたずまいとしてはZ7が好ましいものを持っています。ゲーム機器の接続性も上だったりしますので、このあたりはお店で実際に比較してみるといいかもしれません。

Z7は生産終了品となっているようで、後は市場在庫のみとなります。デザイナー界・北欧の巨匠として有名なJacob Jensen Design(ヤコブ・イェンセン・デザイン)を銘打つだけあっていい品ですので、インテリア性を求められる方は、お早めに店頭でご検討を('-'*)

REGZA Z7シリーズの実力は? 東芝「55Z7」


・・・で、某所からお越しいただいた方もこちら以降が興味ある部分でしょう。が、待ってましたの人気レビュアー/ジャーナリスト・西川善司さんの大画面☆マニアで先日ようやく公開され、私の持つ55Z8をプロの鋭い視点で探求されています。ゆえ、まず細かい部分はぜひそちらをご一読ください。

高輝度を武器にした映像表現新提案。東芝「55Z8」


横幅は1.2m!私はおそらく普通の人よりは東芝さんのREGZAを数多くトライしている人だと思いますけど(特にレグザエンジン搭載後モデル)、その中でもZ8は何が違うのか、といわれましたら。「色彩と輝きがひときわ違う機種」だと評したいと思います。つまり、「鮮やか、明るい」を通り越して「鮮烈な、まぶしい」に近づいたテレビなのです。

といっても、目に優しくないという意味ではなくて、あくまでも「より自然界の表現を自然に行うための性能を有したテレビ」と考えていただければ。実際、上記であげたF1のモデルよりは、目に突き刺さる痛みはなくなっています。

F1はデザインこそは一番優秀でしたけど、パネルがサムスン社製の明るいパネルを用いていて・・・しかし、私の目にとってはかなり悪かったのか、毎日目薬をさしても充血が治まらないという難儀したモデルでした。目に対してパネルが合っていなかったのでしょう。


その後紆余曲折でZG2に東芝さんで機種変更をしていただくことになりましたけど(詳細は明かせませんが、別件で同社の方といろいろやりとりをした、ということです)、ZG2に搭載されているのはF1以前のモデルと同じ、LG社製のパネルということで、私にはこちらがなじむようでした。LEDバックライトになったからといって、違和感がありません。

Z8はその流れを汲み、Z7がZG2の小改良、Z8は新世代版のパネルとなっていて、そのパネルに組み合わせたLEDバックライトを独自のものとした結果、発色が今までのどのモデルよりも鮮烈になっています。

PSO2プレイヤーでいえば・・・そうですね。Z8はクーナさんモデルといえるのでは(笑)。「明るく、激しく、鮮烈に!」・・・がウリなテレビなのですd('-'*)


ゆえ、らべとしては各所で「非常に明るい、まばゆい」「直下型バックライトで目が疲れるのでは」という評に対して、「調整をしっかりと行えば、従来のモデルと何ら変わりませんよ」と記しておきますね。ミソはレグザならどのモデルにもついている、省電力モードです。

このモードが「標準」「減1」「減2」と3段階に分かれており、標準状態では確かに明るすぎますので、その明るさで違和感がない方ならそのままでいいでしょうけど、減1にするだけで大幅に輝度が落ちます。かといって、発色が鈍くなるわけではありませんので、お好みで設定しましょう。

また、標準モード時は消費電力が平均150W前後なのに対し、減1では90W前後、減2では60W前後まで低減できます。「直下型バックライトは消費電力も激しい」なんていわれているようですけど、世代を重ねた分の着実な技術の進化は、Z8に宿っているといえましょう。

同社では「Z8はレグザのZ系で最強の画質を実現した」と謳うわけですが、その数々の新機能が効を奏し、「その言葉には偽りなし」と、視力0.3の私でさえいわせていただきます。その実力はビジュアルグランプリでも評価されています。

VGP2014 総合賞:広色域LED採用直下型バックライトの自社開発に対して。
VGP2014金賞受賞メーカー特別インタビュー:東芝
東芝 液晶テレビ“REGZA”「Z8シリーズ」レビュー - Phile-web


直下型バックライトとはなんぞや、になりますけど。LEDをバックライトに使った液晶テレビは従来、画面の上下や左右にLEDを置き、導光板と呼ばれる文字通り光を拡散させる板を使って画面全体に光を行き届かせています。

この方法をサイドエッジ方式のバックライトと呼んでいます。LEDの個数を減らせて消費電力の低減を図れるのがメリットですが、画面全体に光を均一に行き渡らせるのが難しくなります。現在ではほとんどの他社で、この方式を採用しています。

対し、Z8で採用されている直下型バックライトというのは文字通り、液晶パネルの真後ろに光源となるLEDを置くので、配置の兼ね合いなどもあって明るさが段違いになります。導光板もシンプルにできるため、色の均一性も有利です。それらによって、目の悪い私でさえ、「おお、なかなか綺麗かも」と感じさせられるのでした。


そしてその光の素となるLEDですが、こちらも今回新たに自社開発。青色LEDに組み合わせて白色を得る赤と緑の蛍光体を吟味し、広色域が実現できるバックライトを完成させ、視野角に有利なIPSパネルと組み合わせた結果、隅々まで色鮮やかな発色を実現するに至ります。

らべが見た印象では、まず赤色が鋭いです。「深紅」を描けるようになっており、今までのZモデルではどうしても朱色~赤色、止まりだったのが、より深い赤色を表示できるようになっています。

暗い部分にかけての階調性も優秀で、つられて青、緑も深く描かれるようになりました。色域が14%拡大・・・という、摩訶不思議な数値ではありますけど、つまりは「数値以上に、見た目の差も(落ち着いた環境下で比較できれば)十分感じられる」ように思います。

PSO2でいえば・・・そうですね。新規に実装された海底エリアで青の深さを、浮遊大陸で緑のきらびやかさを、それぞれ実現しています。赤色は・・・ダーカーさん?をより引き立てている印象です。新クエスト・闇のゆりかごなどが鮮烈に再現されますね。いろんな部分に役立っているのです。

LEDバックライトと、従来のCCFL(冷陰極菅)バックライトとの違いはこちらでも。

液晶テレビのバックライトが「LED」になった理由 ~利点や、CCFLとの違いを解説~


そして、明るさ。Z7に対してこちらは75%と大幅な拡大ですが、海岸エリアのコントラスト感改善や、テクニック使いの方のエフェクト。これらがより鮮烈になっています。特にナ・グランツの光源はまさしくまばゆいの一言。

しかし、そちらに対しても新機能を用いることで、「自然に見せながら、よりダイナミックに」描かれるようになります。

今、フルHDテレビに注目する理由──レグザ「Z8シリーズ」に見た色と明るさのブレークスルー


その新機能というのが・・・「広色域復元」「ハイダイナミックレンジ復元」になります。どちらも「より日常目の当たりにする、自然界の色彩に近づけるための技術」とお考えいただければ。

前者は文字通り、従来表示されていた色をより拡張して表示する、というものです。ただ、それも「現実的に起こりうる色」にとどめるように最適化されており、PSO2に限らず通常の民放放送やアニメ、映画、いろんなソースで破綻のないように万全に調整されている印象です。

こちらはじっくり見て、微妙な差異を感じるといった機能でしょうか。見分けられるのはお仕事などで色を扱う業務に就いていらっしゃる方であれば、見極めやすいのかもしれません。らべはパソコン画面として使うこともあり、静止画表示などでその差を実感しています。


後者の機能が・・・西川さんも太鼓判を押している「現実世界の光を疑似再現」するための機能となります。PSO2ではテクニック使いの方にとってうれしい機能となり、その他PS3やXbox360などのゲームでも効果を発揮。とにかく明るいシーンが、より明るく、リアルに再現されるようになります。これはすごいことです。

なぜなら、今までのテレビでは「明るいシーン=白へ色を飛ばしてしまって表現する」部分だったのが、「再現できるものはそのまばゆい中にも描ける色を再現する」ようになっていますので、この差はかなりあるのかなと感じています。

イメージしやすいのが公式サイトにもある、真夏の情景。青い空、深い海、そしてまばゆい太陽。織りなすシーンで破綻なく、それぞれが輝きを持って表現されるのはすごいの一言です。

沖縄人(うちなーんちゅ)なのでご当地の海も把握していますけど、まさにZ8はそれを再現してくれるテレビだと感じます。いや、ここまでいうならもはやモニターといってしまっていいでしょうね。それくらい、テレビだけで使うのがもったいないモデルとなります。

らべはそのモニター的な活用をしていますので、PSO2プレイヤーさんは次回記事を参考にしていただければ('-'*)


本当、色についてはいくら文字にしてもしきれないところがあります。なぜなら「見え方は、人によって異なるため」。ただ、視力がかなり悪い人でも色の良さを感じられるということは、皆様でしたらその差を実感しやすくなるのではないでしょうか。

人はテレビ、モニターでまずは「画面を見る」わけですから、その発色が綺麗になるというのは大切なことですよね。ただ、重ねて記しますが「一定以上の品質があれば、人はそれほど気にならなくなる」のも事実ですので(ブラインドテストなどをされたらなおのこと)、

旧機種Z7にも良さはちゃんとありますから、デザイン優先される方はお早めに店頭で比較されることをおすすめします。間違いなくインテリア・オブジェとして両立させたい方にとっては今がチャンスだと思いますので。F1はもっと高かったものです・・・(ただし、Z7よりももっとインテリアしていました)。


音についてですが、こちらも従来機種のいずれよりもだいぶよくなっている印象で、イコライザーをはじめとした音質補正を駆使すれば、ご自身好みの音には作り替えられるだけの力はあると思います。とはいえ、きっとこのあたりを熱心に探索される方は、耳についても肥えていらっしゃるものと思われますので、

くれぐれも「AVアンプが~」といった比較だけは、絶対されませんように。したら負けるのは当たり前なのですから。あくまでも「液晶テレビ内蔵の、正面を向いていないタイプのスピーカー=インビジブル型スピーカー」での評価として、注目しなくてはならないでしょう。

そうした点で評しますけど、初代モデルのZ1000は正面に向いていることや、音響メーカーとなるONKYOさんと共同開発したスピーカーということだけあって、未だに一級品の音を出してくれます。Z8はなかなか、そちらに近い音を再現してくれるのである意味びっくりです。

LEDバックライト搭載モデルの従来機種のいずれよりもよくなっていると感じますので、一時しのぎに使うには十分な品質だと思います。もちろん、より綺麗な音を追い求める人はAVシステムを別途導入検討されることをおすすめしますけどね。

「大画面に組み合わさる音がよりよくなれば、感動もまた深まる」のがAVのおもしろく、楽しいところなのです。


色も自由自在に作り替えられますその他の高画質化回路はすべてZ7と共通で、レグザで代名詞となった超解像技術も、7世代目のレゾリューションプラス7が搭載されています。ゲーム機などで1080pに対応していないものであれば効果が顕著に認められますので(もちろん、PSO2でも有効ですよ)、必要に応じてOn/Offを使い分けられるといいですね。一度使うと良さがわかるはずです。

倍速処理については従来機同等レベル・・・としておきます。顕著な差は認められません。そちらを優先される方はソニーさんのブラビアシリーズがいいでしょう。ただ、パネル自体が新しくなり、鮮明に描写しますので、若干なりははっきりしたような画面にはまとまっていると思います。

あと、レグザのいいところとして「ご自身で色を細かく作り替えられる」機能があること。「カラーイメージコントロールプロ」と呼ばれる機能ですが、これだけでも選ぶ理由になってしまうほどです。

こちらも詳しいことは次回のお題にまとめますが、そうですね。わかる人はこの言葉で意味がピンとくるはずです。


「淡泊な発色のNVIDIAグラフィックスカードを、暖かな色彩のATI/AMD RADEONシリーズの色に染めてしまう」ことも、いとも簡単にできてしまいます。

そんな大画面で高画質な、大好きなマイキャラのいるPSO2を楽しむ・・・やってみたくはありませんか?('-'*)

その実力は、色のプロたちも納得するほどのお墨付き部分となるのでした。

4K/60p制作本格化へ、IMAGICAと東芝のコラボの理由
アニメ大量放送時代に対応するIMAGICAのポスプロ拠点「荻窪アニメーションハウス」を見て来た


直下型バックライトによって黒の表現はどうなったか、となりますけど・・・今回はどちらかというと明るさを主眼にしているようなので、「Z7と同等レベルの表現力」と記しておきます。ただ、エリア駆動と直下型の効果によって、より狙った場所を明るく、そして暗くできるのかな、といった印象です。全体的にはっきりと見える、のがポイントでしょうか。

また、静音ファン搭載となってしまったZ8ですが、テレビの音が鳴っていればまずかき消されるレベルの静けさなので、気にされる必要はありません。外付けHDDなどがあれば、間違いなくそちらの騒音が聞こえることでしょう。こちらではレグザブルーレイ・DBR-Z410の排気ファンやドライブ音の方が圧倒的にうるさく、ほかの環境においてもほぼ「レコーダー系が騒音は勝る」ことでしょう。心配は杞憂に終わるはず。

何より、流体軸受け静音ファンというのもこだわりのポイントだと思います。なぜなら「温度管理が徹底できない機械に、流体軸受けは御法度だから」なのです。流体軸受けは羽を回す回転軸の部分に文字通りオイルを充填させているものですが、温度が高い状況が長年続くと、オイルが揮発し、最悪動作不可能になるためです。自信がなければ、なしえない業だといえるでしょう。

発熱については、標準モード時はそれなりの熱量にはなるものの、省エネモードの減1/減2状態ではほぼZ7と同等で、ファンいらないのでは?といったレベルにまとまっています。心配されるほどの熱さはなく、ここは展示場では確かめられない部分となるかもしれませんね。

首振り機能・・・スイベルと呼ばれる部分ですが、Z8は完全にがっちりと固定するタイプなので、向きを変える予定のある方はZ7がいいかもしれません(ターンテーブルなどに乗せなくてはなりませんから・・・)。

あと、一部で話題になっている「電源ランプのリングが下半分しか光らない」のは「仕様」です。故障ではありませんので(汗笑)。「ボトムポイントインジケータ―」と呼ばれるリング状のランプですが、確かにそのコンセプト通り、主張しすぎることがなくいい感じです。このあたりはZ7に通ずるものがありますね。


閑話休題

レグザといえばゲーム、ゲームを映し出すテレビといえばレグザ、といえるほど、レグザのゲーム表示性能はずば抜けています。それは、PS3を作っているソニーさんのブラビアでさえ、やっていないことをレグザはやってのけていますので(汗笑)。それだけ、こだわりのある部分です。

ゲームを遊ばれる際はなんといっても「遅延=ラグが発生しないか」に注目が集まります。液晶テレビはどうしてもブラウン管ディスプレイと構造が異なりますので、表示までに時間がかかる仕組みとなっています。

そしてコントローラーから入力を受け付け、表示するまでにどれだけの遅延が生じるか、になりますけど。レグザはなんと1フレーム以内というすさまじい値を達成しています。これは約12ms(=1000分の12秒/60Hz時に約0.7フレーム)というかなりのもので、ほとんどのプレイヤーさんならその遅延を意識することはないでしょう。


これはゲームモードを有効にした際ですが、有効にしながら倍速表示(動きをなめらかにするモードのこと。PSO2向けに次回に記しますね)などをしたとしても約19ms(=1000分の19秒/60Hz時に約1.1フレーム)と優秀な部類。

西川さんのZ7レビューではそれどころか、業界最速のZP2と同等(2.97ms)の画面写真まで出ていますので、極めて優秀といえるのでは。らべ程度のプレイヤーでは遅延を感じることは全くかなわないのでした。

また、ゲームモード以外の通常モード(ライブプロなど)で倍速補完を入れた際でも、気になる遅延は感じられず、動きを最大限なめらかにしながらゲームを楽しめるという、一石二鳥のメリットがあります。

商品にはダイレクトモーション480という、大仰な数値になっていますけど。通常の倍速液晶プラスアルファくらいのなめらかさは確保しつつ、遅延を感じないゲーム体験ができる、と考えていただければ。パソコンに限らず、ゲーム機も同様なので安心ですね。一番いいのは、店頭でゲーム機をつないでいるコーナーがあれば、いいのですけど・・・。


そうそう、気をつけてほしいところとして、Z8では長年使われてきた「D端子(コンポーネント接続端子)」が撤廃されてしまいました。ゆえ、PSPやゲームキューブ、PS2をそちらにつなぐといったことができなくなります。意外に侮れない部分ですので、過去のゲームをまだまだ存分に楽しみたい、という方はZ7をお見逃しなく。

ちなみに、らべはヤマハ社製AVアンプ、RX-V3067のコンポーネント/D端子経由で昔の機器群をつなぐことも可能にしています。RXからZ8へHDMI接続をしているため、西川さんのレビューにあるDVDファインをそちらに適用し、ゲームキューブやPSPも問題なく遊べているのでした。このあたりは裏技的な使い方ですね。にはは。

ほか、タイムシフト機能はテレビを自由な時間に視聴できるようになるメリットがあったり、その録画した番組を声で検索したりなど、本当に多機能で、すべてを紹介するのは困難です。ご興味のある機能などがある際は、ぜひご自身でインターネット検索などをがんばっていただき、あう機種なのかどうかを見極めてくださいね。


らべとしてはやはり、パソコン兼用モニターにできること、ゲームなどで入力の遅延を感じることがまずないこと、何より「発色が歴代で最も綺麗なモニター」として一押しの部分を存分に感じていますので。Z7がなくなってしまった際は、ぜひお店でじっくりじろじろと、眺めていただきたいと思います。

「ゲームをする際に大切なのは何か?」・・・それは遅延、といってしまいます。レグザはZ7/Z8ともにほとんどラグを感じない優秀なスループット回路=半導体を持っており、これは他の追随を許さないすばらしいものとなっています。

もちろん液晶特有のボケ(応答速度)などもあるでしょうが、ゲームをするときはやはり入力遅延のない方が遙かに快適である、と断言します。それはタイミングがシビアなゲーム・・・シューティング系や音系=音ゲーと呼ばれるジャンルで効果覿面(こうかてきめん)ですので。


∮ ∮ ∮

・・・といった感じで、某所から来られた方もこれで「Z8の、ユーザー目線での疑問点」がある程度は払拭できたのではないでしょうか。録画機能周りはおそらくこちらで語ることではありませんので割愛していますけど、タイムシフト機能は本当に便利で、「見たら、消す」派の私にとっては必要十分です。

テレビで楽しい番組をしていることに気づかされる仕掛けもちゃんと用意されており、インターネットに接続することの意味をちゃんと持っているテレビに仕上がってます。一度使ったら、もうやめられなくなることうけあいでしょう。

また、その気になれば(編集はできませんが)パソコンのBDドライブに無線で焼き込むこともできてしまったり、別室のお部屋で録画した番組を視聴したりと、多機能なのもZシリーズの特徴。

調べれば調べるほどに奥が深いのがREGZA・Z系の魅力なのです。まさにスルメイカのような存在。使い手の欲求を高次元で満たしてくれる、いい機種だと思います。

テレビの「原点回帰」を謳うZ8シリーズは、見とれる画質も有している優秀なモデルなのでした。開発者インタビューも読み応えがありますので、興味のある方は、ぜひ。

「キーワードは“原点回帰”」 ー 東芝REGZA「Z8」開発者インタビュー

オーディオ・ビジュアル界の大御所、麻倉怜士さんのレビューもご参考に。

別次元に踏み出した“プレミアム2K”テレビ「REGZA Z8」--麻倉怜士氏レビュー


PSO2での使いこなし例は、次のお題にしたいと思います。
長文のご精読、ありがとうございました('-'*)

東芝 55V型地上・BS・110度CSデジタル フルハイビジョンLED液晶テレビ(別売USB HDD録画機能搭載) REGZA 55Z8

TOSHIBA REGZA 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ 47型 47Z7


『PHANTASY STAR ONLINE 2』公式サイト
http://pso2.jp/

液晶テレビ|REGZA:東芝
http://www.toshiba.co.jp/regza/

From : lavendy | 18:00

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コメント

55って事は55インチ?買い換えたの!?
いいなぁw 僕も46インチのブラビア使ってるけど転勤族なので、これ以上大きくすると引越しが大変だから出来ないんだよなぁ、いいなぁw

From : ULICUL | 2013年12月08日 22:23

うりさんへ

前にロビーでお話ししていたあのときこそ、決断時だったのです(汗笑)。まさに啓示、神のお告げ。いいタイミングで手にできて、ほっと一安心なのでした。

「いつ買うか? ・・・今でしょ!」(by林先生)


コクコク、55インチなのですd('-'*) 47インチは見慣れてしまって、価格差も昔ほどなくなりましたから(3万円以内ならサイズアップを狙いたいなって)、トライしてみるのでした。55インチはさすがに大きいと感じる部類で、もう見慣れていますが、それでもこのサイズにしておいてよかったなって。

先月実家に戻っていた際、サンエー那覇メインプレイスに展示されていたので見てきたのですが、ほかのテレビと比べて南国の情景の映し出し方が圧倒的だったのですよね。何よりも太陽の照りつけ方。ここにエネルギーを感じ、沖縄を再現できるテレビなのかな、なんて思ったり思わなかったり。

こればっかりはご自身の目で見つめるしかないですから、店頭でご確認ください、としかいえませんけどね。いいソース(しかしソニーBRAVIA用だったり(笑))を流していてくださったEDIONさんに感謝なのです('-'*)

そうだったのですか・・・。私は転勤がないようなお仕事なので、今回の導入に至りました。一応、元箱はずっと捨てずにとっておいてあるのですよ。にはは。


細かいお話は次の機会にでも。

From : らべ | 2013年12月09日 12:49

こんばんは。以前はメールでお邪魔しました。

レグザに映っている起動画面、すごく惹かれました。なんか大迫力な感じですね。

エルダーさんが大きく見えて楽しそう。

From : ラミア | 2013年12月10日 22:53

ラミアさんへ

こんばんわなのです('-'*)
いえいえ、たぶん逆にメールが読まれると思います。
ログウィンドウが邪魔ですぐに消去するものなので・・・。

にはは。あえて映し出してみました。
最初はこの画面に未来を感じたものです。


今は後編をかきかき中ですが_〆(. .*
その画面も収めてありますので、後であげますね。

やっぱり大画面は楽しいのです。

From : らべ | 2013年12月11日 18:44

コメントはご自由に



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