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2011年08月12日

NVIDIA GeForce 280.26 Driver(WHQL)での動作確認

バグフィックス版みたいですけど・・・。


前回記したようにNVIDIAさんのグラフィックスカード GTX 570 を使っているわけですけど、先日9日に最新版の制御ソフト=ドライバー「280.26」なるものが公開されました。詳しいことは4Gamerさんに書いてあるので、興味ある方は一読されることをおすすめします。

Release 280世代初の公式最新版グラフィックスドライバ「GeForce Driver 280.26」が公開に


数字は上がり続けるWHQL版のみを私は取り上げていますが、基本的にはその手前に公開されるベータ版とさほど変わりはありません。今回の場合でしたら280.19というものが手前にこっそりと現れているのでした。

ドライバーは新しいものにすることで性能がより発揮できたり、新機能を追加できたりなどメリットもありますが、場合によっては不具合を来してしまう恐れというものも「全くないとは言い切れない」部分が残るため、ゆえ「自己責任」での適用となってしまいます。

ただ、正しく動作するか否かだけなら私でこうして調べはしますので、もしもご自身でトライするお気持ちがあれば、私の環境では動くことは確認できましたよ、ということで指標の一つにはなるでしょう。


WHQL版というのはOS=Windowsの製造元となるマイクロソフトさんのお墨付きドライバーとなるため、基本的には導入しても問題ないソフトウェアとなります。今回は前回紹介した275.33と比べ、多数のバグフィックスに焦点を当てているようで・・・でもPSUにおいては何ら変化があるようには見えませんでした@@

むしろ、ほかのソフトと併用した場合に若干問題が発生したりしましたし、今回新たに導入された「Dynamic GPU Performance Mode」なるモードですが、こちらも問題の一つになっているような印象を受けました。

横文字ですけど要はグラフィックスカードの心臓=計算装置の部分をGPUコアと呼んでいますが、そのコア部分のスピードを臨機応変に制御することで、ゲーム時のフルパワー動作と、インターネット閲覧時のアイドル動作を素早く切り替え、電力消費のロスを避ける・・・というのがウリみたいです。

が、、、!


私が見る限りでは、どうにもこの新しい機構、ぴたりとはまれば相応に役立ちそうですけど、あまりに敏感に反応・動作をするのか、確かに立ち上がり、立ち下がりは素早くなっているのですけど、少々の負荷ですぐに最大クロックへと切り替わった後・・・

では立ち下がりもすぐなのかなと思えば・・・「割と最大クロックの状態が長めに続いた後、ようやくピピッと下がる」といった感じなので、かえってロスが増えているような印象です。

その証として現在夏場ということもあり室温が30度あまりありますけど、コア部の温度が280.26の場合は52度前後、275.33の場合は42度と、10度近い差ができてしまっています・・・(汗笑)。何のためのダイナミック制御なのかさっぱりなのです。

むしろこれはゲーマーさんで「常時最大稼働にしている人が、ちょっぴりだけ省電力・温度を下げたい」という人に向いている機能なのでは、と感じます。なお、この機能はドライバーを入れた時点で「すでに適用済」となります。無効化する方法は特にないようです・・・(あるいは「最大パフォーマンスを優先」しかないですからね)。


アンチエイリアシングは格別立ち上がり、立ち下がりの先鋭化自体はよりCPUライクになっておもしろい試みなのかなとは思いますけど、どうにもFermi世代になっての250版ドライバから、その制御方法で迷いがあるように感じてしまいます。

ドライバー開発の方にご意見出した方がいいのかはいざ知らず、消費電力よりも気になるのは温度だったりしますので・・・夏場くらいは焦らなくていいかな、ということから、私は275.33を使い続けるのでした('-'*)


最新版のドライバーはこちらからどうぞ。

☆Windows Vista/7 - 32bit版 / 64bit版
★Windows XP - 32bit版 / 64bit版


(10/23 9:30 追記分)
なんだかとても検索が多いようなので@@ 私においての確認できた不具合を記載しておきますね。なにやら280世代からNVAPIの処理手続き方法が変わったらしく、よく利用している動画撮影ソフト Dxtory において正しく撮影が行えなくなっているのが痛いのでした。

具体的には、何もアプリケーション側に手を加えなければ問題ないのですけど、NVIDIA Inspectorなりで独自にアンチエイリアシングの設定を施している際、そのモードによってはパフォーマンスロスが発生したり、最悪何も映せない・・・といった恐れもあります。

確認しているモードは


「16xS(Combined 2x2 SS + 4x MS)にて動画撮影中に静止画キャプチャーを実行すると、録画部分にて1秒間に4~5fps程度ドロップ(連打するとどんどん落ち込みます・・・静止画は問題なく撮影可能も、やはり同じようにフレームレートが低下)」
「32xS(Combined 2x2 SS + 8x MS)にて静止画キャプチャー不可(撮影はできても、画面は真っ黒。動画キャプチャーは問題なし)」


・・・の2つです。

それ以外は特に問題ないようでした。が、これは275.33では起こらない問題なので、Dxtory側に抱える問題ではなく、280世代からの新たな症状といえるのかもしれません。この2つのモードを使わないのであれば280.26も使えるのかもしれませんが、これだけ検索される(本サイトはマイナーな部類と思いますが、それで200以上ともなるとかなりのものと推察されます)事態ですと、相当問題を抱えたドライバーなのでしょう(汗)。

これは私の小言になってしまいますが、「たとえWHQL認証を取得したドライバーであっても、問題があるように感じられるなら使わない、以前のものに戻す」方が精神衛生上でも好ましいと思います。何となく新しいドライバーが不具合つぶされ動作速度、安定性も上がる・・・と捉えられがちですが、、、(特にグラフィックスカードはそのように考えがちですよね)

ご自身の利用するアプリケーションソフトにおいて明確なパフォーマンスアップやバグフィックスが謳われていない限り、むやみにあげる必要もないと思います。現在は少なくなってきた各種拡張カード増設時に起きるハードウェア的な問題。そういったのをドライバーでFixするといったケースではなさそうですし、何より「ドライバーを更新して問題が出てきた」ようであれば、できることは「戻すしかない」ワケですので。


ゆえ、「何でも最新版にしなければならないと気が済まない」人でない限り、私からのおすすめは「290世代まで様子見でいいかも」ということです。BATTLEFIELD 3向けに最適化された285.38なるドライバーも現在出ていますが、数字が多いように見えてもそのベースは280.26となっているものと推察され(上記問題が解消されていません)、根本的な作りは280世代そのまんまといったところです。

私は現在275.33を用いていますが、代表的な3Dソフトのベンチマーク周り(3DMARK系ほか)でのスコア差はほぼ誤差範囲にとどまっているため、当面こちらで様子見するのでした。下手にクロック変動を機敏にせず、アイドル時温度も低めに推移するので私としてはおすすめですけどね。

Release 275世代初の公式最新版ドライバ「GeForce Driver 275.33」。275.27 Betaからバグフィックスが進む

From : lavendy | 23:59

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