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2011年04月30日

零距離

それは・・・居合いの術。


なれれば大丈夫
極意は距離をコントロールすること

かっこよさそうな名前ですが(汗笑)、零(ゼロ)の意味をとらえられれば、別に普通の言葉ではと思います。私にとっての 零 とは「物事の起点となること」=「距離を制御すること」から始まり、適切な距離感覚、すなわち間合いをとることであらゆる動作へとつなげていくことができる・・・それを零距離と呼んでいます。

あたかも敵さんと全く間合いが離れていない=ゼロの距離と考えられてしまいそうなところもあるでしょうが、それは正解でもあり、必ずしもそれだけにとどまらないのです。あらゆる攻撃の起点にするポイントとなるところを、零距離としています。

そのためには「自分で動ける限界」を見極め、「敵さんの行動パターン」を把握し、それらを組み合わせた結果「どのような行動をとれるか」「そのあとのリスクはどのようなものが残るか」・・・という、取捨選択を重ねた上で一番理想とされる動き方。それへと導いていくのが零距離なのです。


今回のサンプルは炎のオルゴーモンさん。無印版からずーっと「理不尽な敵の筆頭候補」とされるゆえんは、その鬼のようなフォイエの速さと威力。もはやメギドと何ら変わらないほどです。強化版なら有無をも言わさず食らうとほぼ即死でしょう。

しかし、彼もパターンを分解していくと、このように分けられるのです。


遠距離:ひたすら突進
中距離:いったん立ち止まったあと、左腕を素早く振るってのフォイエ ないし アグタール
近距離:両手でひっかき ないし アグタール


おおよそ上記のようになりますが、遠いときは特に何かをするわけでもないので落ち着いていられるでしょう。それでも走る速度が並でないため、あっという間に中間距離へと移行。ここで苦手となるクイックフォイエが左手から一瞬で放たれます。

こちらが何かしら攻撃のモーションをとっていたらほぼ食らうのは確定。つまり見てから動くようではもはや間に合わないのです。

そこで、零距離を意識すると・・・そう。実は「中距離にさしかかるときに何かしらの攻撃を受けると、そのままターゲットに直進する」という性質を有しているのです。つまり、「ひたすら攻め続けることが、彼らにフォイエを撃たせない」という、一番の特効薬となるわけですね。


このムービーはまさにそのパターンを網羅しています。最初の部分はあえてバータを遅れがちにさせ、魅月さんを前へと立たせています(ゴメンね)。そして、中間距離を割らせるように攻撃にディレイをかけると・・・ご覧の通り、まっしぐらにフォイエが飛んできます。

そこで、ムービー後半の時は途中出るバル・ソーザさんの倒すペースを調整し、彼らが出るタイミングを見極めて・・・そう。バータは貫通する性質を有するため、倒したあと出現する直後の彼らに牽制をまずは見舞うのです。

すると彼らは(遠くても索敵能力は高いですが)まっしぐらにこちらを目指してくるので、そこでバータを常に連発するのです。そうすることで中間距離にさしかかる手前にバータの連続攻撃が押し寄せるので、彼らは「近づくしか術がなくなる」わけです。


そうなればこちらのもの。近づけばクイックフォイエは放たなくなり、ひっかきしかしなくなります。そうすれば、うまく立ち回ってギ・バータの餌食にすることも可能です。ただ、ムービーは後続の敵さんが多かったり、全員強化版の敵さんが現れることから、博打はせず、デモンストレーションらしく、そのパターンで突破する方法をとっています。だいたいの方ならこちら、高台の上からノス・ゾンデやメギドで攻略されていると聞きますし。

また、クイック能力がなかったり、テクニックレベルが低くてそこまでのスピードがない場合はどうするか? つまり、自分が同じ位置にいては危険になるため、そのときの零距離はまさに「自分から近づいていき、相対的な遭遇スピードを上げる」ようにすれば、たとえフォルテクターさんであっても同じ道理です。それこそが「距離をコントロールする」・・・零距離となるわけです。ただ、あのシーンはフォイエ砲台があるため、その近づく身動きが封じられます。なかなか憎らしいですね(笑)。


いうなれば、「敵さんにとって私があたかも憎らしい相手=強敵のように見えるよう、距離=レンジを調整していくこと」。「すべての動作の起点とするため、その間合いを調節すること」。

これが私のいう零距離、なのです。


スヴァルタスさんの場合はまさに近接で距離もゼロとなっていたわけですが、それは「遠いと強烈な牽制の衝撃波を放ってくるため、こちらの身動きが封じられやすい」。ゆえに、懐に忍び寄り、彼らが攻撃をしづらい環境を作り上げる・・・それが距離ゼロの零距離といえるわけです。

あのラグナスさんのムービーで苦労したのは、そのスヴァルタスさんが2匹いること、ラグナスさんが遠距離から突進やブレスをかけてこないか。その全体を見る必要があるため、本当でしたら側面取りや背後取りをして攻撃なんてもらいたくないわけですが、敵さんに背を向けるとこちらがピンチになりかねません。

それゆえ、あえて剣を受け止めて我慢をし、あのシーンで一番手強い「連続で彼らの攻撃をもらって、なすすべもなく袋だたきに遭って倒される」最悪のケースを、事前に回避しているわけです。これも零距離を意識しての芸当といえるのです。

実際に遊んでみればわかりますが、あのシーンをノーミスで突破できる人は、相当の手練れさんだと思います。もちろん近接で。かつ、スヴァルタスさんを全員倒して。本当に凍結さえなければ達成できたでしょうが、そこまではできませんでした。

レジストつければよかったかなとは思いますけど、カウンターもそこそこ決めていますし、自分なりにがんばったムービーにはなったかなと。間違いなく、他の人の誰とも違う作品になったかなとは思っています。緑丸の意地なのです。


∮ ∮ ∮

私の場合はこのように、敵さん1匹に対してもいろいろなことを考えて挑んでいきます。あらゆる可能性をイメージし、そして組み合わされる戦力=メンバー構成、武器、スキル。これらを総合的に判断して、冒険らしく感じてもらえるようにはどうしたらいいかな・・・ということまでいつも思っています。

きっとそれは、一緒に遊んだ人なら何かしら、感じていただけるものかなと。願わくば、PSO2はこんなことまで考えなくても、みんなで協力して困難を突破していけるような、そんなゲームに仕立ててほしいですね。


追記:Wikipediaさんには 零距離射撃 という、実在する用語があるみたいですけど、本稿はあくまで私独自の用語、設定であることをご理解くださいませ。

From : lavendy | 22:00

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