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2011年04月12日

何かがズレてる現状報告

読んでいて思ったのは・・・。


「PSO」と「PSU」の世界のつながりも描かれた「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」。「PSO」10周年の展開を含め,開発秘話をセガの酒井智史氏と寺田貴治氏に聞いてきた


この土日月はちゃっかり駆り出されまして、いつも便利屋さん扱いされているのが難点です@@ 土日は普通のお客様からのお問い合わせがひっきりなし、週明け月曜日は法人さま個人さま問わずコールが多く・・・。帰ってきてもぐったりなのでした。なむなむなのです。明日、明後日はお休みなのでゆっくりしたいのです。

上記は4Gamerさんのサイトに長いインタビューが掲載されていたので、取り上げておきます。インフィニティ、PSU、どちらのプレイヤーさんも読んでおいて損はないと思います。プロデューサーの酒井さん、シニアディレクターの寺田さんのお二方と対談形式で綴ってあります。


どちらかというと私はPSU寄りなのでインフィニティについては詳しくは記しませんけど、眺めて思うのはPC版のお話はなんだかコメント少なし、といったところ。もちろんインフィニティの発売記念でのインタビューですから、比率がそうなるのは仕方がないのですが。

ただ、自信を持ってPSU作っている、運営しているのであれば、必ずアピールするべきポイントが相応にあってしかるべきだと思うのです。PSO2も控えているわけで・・・しかしながら、触れられていないのには何ともいえない部分があります。

それは、そう。「GCミッション まずい」なんて語句で、プレビュー部分からみんな指摘しているわけです。そもそも、こんな検索でたくさんコメントが見つかる時点で、PSUはもはや無視を決め込んでいるような感じで・・・。これではまずいのです。

「目に見えないからって下方修正を平気でするなんてあり得ない」

・・・見て見ぬふりはPSUでは通用しても、PSO2で通用するのでしょうか。それだけは、肝に銘じておかないとならないと思いますよ。そのような儲け方ばかり考えると、後で信用をなくして無視されちゃいますから。ついて行けなくなる人の末路は、そう。やめていっちゃうのです。収入のチャンスを減らすわけです。そういった意味では、ガチャンを直したいのなら皆で不買運動を起こさないと無理ではありますけど・・・。


ただ、こちらにも書いてありますね。PSPo2で衣装の売り上げは正直厳しい、と。逆に言えば衣装よりも、まずはゲームが楽しくあるべきという現れだと思います。今のファンタシースターシリーズに携わる人たちは、まずはこの点をしっかり見つめないとならないように感じます。ZEROはすばらしかったとうかがっていますけど・・・。

なぜPSOが神聖視されているのか(私はそこまでみてはいませんけど)。それは、絶妙なバランス、どんな職業を使っても、どのような組み合わせになっても、一人で充実させることもできれば、四人で破綻なくパーティープレイをすることも可能。アイテム掘りの意味もあって、何よりストレスのたまる現象がほとんどなかった。この部分に集約されているように感じます。


PSUは以前から記していますが、「PSOをいろんなパーツに分解し、それら一つ一つに細分化した仕組みを持たせた結果、有機的に結びつけられず、まとまりがなくなってしまった。そして各々の存在理由も中途半端なものとなり、おもしろみがほとんどなくなってしまった」と。

一例を挙げると、星霊運システム。これは彼らのいう「毎日起こるサプライズ」の原点みたいなものでしょうが、パーティープレイをする際、リーダーをいつも固定の人にするのではなくて、その日の運勢によって変えよう、という試みでしょう。

しかしながら、元々このゲームは最終的にレアアイテム掘りへと集約されるのに、PSOはID別にいつも一定の確率へ挑むスタイルだったのが、こちらは超星霊の日にがっつり周回をし、そのほかの日はろくに探す気にもなれない・・・さらにはそれが最後の箱にしか用意されていない。もはや冒険をする意味すらなくしているわけですね。PSOは道中の1匹1匹に固有のレアがあったものですから・・・雲泥の差です。


結局何が言いたいのかとなりますと、「長続きさせようと延命させる考えを安易に発想したため、素材一つ一つを麺棒でのばしすぎた結果、薄くなりすぎて引きちぎれてしまっている」ということ。構成される部材にうまみがないわけです。

合成システムも現物ドロップで意味をなさなくなりましたし、出品されている強化アイテムも、リアルのお金で解決したものかどうかも不明のまま。ソニチさん自身で自分たちが築き上げたものを崩壊させているわけです。本末転倒ですよね・・・。


そして、独特の表現がありましたけど・・・「フォースがちょっと強いくらいがちょうどいいんだと思っています」ですとか「結局剣が好きな人は,絶対に剣を持って戦うんですよね」という言い切り。もはやこれはバランス調整は放棄しています、といわんばかりのようなメッセージにしか、私は受け取れなかったのですが・・・。どのような真意が隠されているのか、謎のままです。おおよその、いわんとしていることは理解できなくもないのですが・・・。

ユニバース系列はテクニックの威力がPSOのそれとは比べもならないくらい上がっており、マスターフォースさんなどは見ての通りです。イベントミッションでは殺戮の限りになってしまいますし(イベントは敵さんを弱体化させることが多いため=誰でも倒せるように配慮はしている=パーティーの意味がなくなる)。

たとえばそれでも、パーティー人数が増えたらHPもその分倍加させるなりのシステムがあればいいものの、現状ではもはや手付けもままならないという、あり得ない状況が何年も続いています。補助、回復をしている間に倒される(そもそも、それすら不要ですよね)。こんな現象はPSOにはありませんでした。「人を助けるテクター」の位置づけが、ほぼなくなったわけです。ゆえ、乱入もする気になれません。疲れるだけなので・・・。


確かに、バランスって言葉を並べるのは簡単でも、実際にその拮抗する難易度、緊張感を構築するのは並大抵なことではできません。それこそ入念なゲームデザイン、システムの設計、そして裏付けるだけの膨大なテストプレイ。それらを丹念に繰り返すことで、職人芸とも呼べる結晶ができあがる。

それがPSOだったのではないかな、と。オフラインパッケージとして売るためにそうしたことでしょうけど、ゲームキューブ版などはあれ以上はないと実感できるほどのすばらしさでした。ゆえに、皆さんの記憶に残るわけです。

こういったことを考えると「自動生成ダンジョン」は厳しいようにも感じます。マップは職人さんが手塩にかけておもしろみを打ち出せる舞台ですのに、それを機械で構築する・・・となるとよほどすばらしいルーチンなりが備わっていないと、無理のような。それは「亜空間のパスポート」が物語っていますし・・・。難しいテーマになりそうです。

ほかのゲームでも自動生成系のもので傑作と呼べるものはごく少数なのでは、と思います。ジャンルは違うものの、任天堂さんなり、他社さんなり、いくつかそういったケースのもので遊んでみましたけど・・・やはり人の手で設計したものにはかないません。おもしろさが、全然違うんですよね。機械で設計されたものには限界がある、と。


ですので、私はあのPVから読み取れる文字、あまり期待してなかったり。項目だけ見ていれば おお~・・・ と思うところはあっても、現状のPSUすらロクにまとめ切れてないのに、あれだけ実装するなんて夢物語のようにしか感じられません。おそらく別設計にはしていることでしょうから、同列に論ずることはできないでしょうけど。

PSUでも散々「小出し運営」は批判されているのに、また繰り返すのかな・・・と感じずにはいられないのです。今回の3rdアップデートでも、そんな予感が先に出るあたり、自分が厭になります。まとめてドカッと出してくれると、見返す部分ありそうなものですが。また、新スキル、テクニックも条件を意地悪にしないか。そういう姿勢を見せるようでは、すみませんが「なっていない」といわせていただきます。

つまるところ、肉付けも必要ではありましょうが、一番大切なのは「現状のPSUにプレイヤーが何を求めているのか。また抱えている不満点の一つ一つを、丹念に取り除いていく姿勢を打ち出し、可能な範囲でもかまわないので、とにかく実行していけるかどうか」。

これこそが、現在のプレイヤーさんの信用、信頼を勝ち取り、PSO2に向けての期待を膨らませられることだと私は思います。そしてアルファテストで意見を伺う、とありますけど、その言葉を自分たちで裏切らないように、ちゃんとテストの目的、意義を明確にしておくこと。

製品版では異なります、は仕方がないにしても、ユーザーをがっかりさせる修正であっては意味がないのです。その部分は見落とさないようにしないと、ですね。PSUもベータテストは相応に評価はあったみたいですし。なぜこうなったのか、はしっかり考えないと・・・。


「PSO」という響きは当時を知る人ならなおのこと。PSO2はそれを越える作品にしなくてはならないという宿命。プレッシャーはとてつもなく重たいことでしょう。名を汚すような作品にしてはならないはずです。ただ、その「今」を占うPSUがご覧の有様では・・・。

今はおられないのでしょうが、見吉さんがプロデューサーだった頃、こう話してましたっけ。「もう、裏切れませんから」。・・・しかし裏切りまくりな上にプレイヤーを考えない発言三昧だったので、失笑しか買っていなかったのですけど(汗笑)。

なら、今のうちにしておくことは「現在のPSUプレイヤーを信用させること」。しかしそれも今までの積み重ねで失っているわけです。取り戻すにはどうしたらいいのか。真剣に見つめ直さないと・・・。それこそが、「誠実な運営」と私はいうわけです。


正直、アルファテスト開催時期、リリース時期、どれもこれもがまだまだ準備不足な感しかありません。未だに何も公開されていないわけですからね。内部で着々と進めている部分はあることでしょうけど、3rdアップデートは2ndよりも中身が相応に濃くなっています。

ですので、PSO2を焦る理由はどこにもありません。イルミナスのリソースは少ないとも明言していますし、それならじっくり今回のアップデートを、みんなに楽しませなくては、という考えにシフトできるよう願っています。これをしっかりさせれば、別に来年に延びようともみんな待つはずですから。「PSUだってまだまだいけるんだぜ!」って。今残っている人は、みんなきっと同じ思いのはずです。

例の不具合2つの記事の監視はかまわないですけど、それならなぜこのような問題が起こらないように、事前にチェックをしなかったのでしょうか?と。そういった体質から抜け出せない限り、PSO2に明るい未来は・・・。「不透明のまま」としかいえなくなってしまうでしょう。

少なくとも、無印PSUにおいて延期を重ねたあげく未完成のまま発売し、そのパッケージの中に「イルミナスの野望、発売決定!」なんてビラを入れるような真似は、二度としてほしくないものです。してしまったら・・・どうなるかくらい、もうわかるでしょう。


ここが正念場です。かっこいいロゴマークも作ったわけです。
ぜひ、がんばってください!

次なる10年へ

From : lavendy | 01:05

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