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2011年03月03日

パソコンの授業 ~ 4時間目

今日は頭脳役となるCPUについてのお話です。


(5/6 注記)
私の勘違いで、Core 2 DuoのE6300を、その後に出た Pentium Dual-Core E6300とを間違えるという、してはいけないミスをしました。大変申し訳ありません。該当部分には訂正を入れていますが、全体の文脈を変えるわけにもいきませんので、2.8GHzは1.86GHzと読み替えていただければと思います。

ただ、その部分を訂正するから全体が大きく変わるというものではなく、基本的な考え方は別に補足を入れていますので、参照していただけると幸いです。


lecture.jpg

現実の学校なら4時間目ってだいたいお昼休みを取った後ですよね。眠たくなる時間帯ですが、そうならないように進めて参ります。

前回までに5つほどの押さえるべきポイントをお伝えしました。覚えていますか? 文字だけ並べると「CPU」「メモリ(RAM)」「ハードディスク(HDD)」「グラフィックスカード(VGA)」「電源ユニット」。

CPUが人間さんにあたり、いろいろ処理を行う装置。RAMはその処理するデータの置き場で、広いほど快適。HDDはそのデータをしまっておく場所。VGAは次回お話ししますが処理した内容を映像として書き出す機械、電源ユニットは心臓部分で一番大切。


3回目でそのうち三つに答えを出しましたよね。「RAMは4GB」「HDDは1TB」「電源ユニットは500W以上」。数値だけで覚えるなら、これだけ押さえておけば問題ありません。少なくとも、今のあなたはスペックシートを見るとき、この3つだけは確実にチョイスできるようになっているはずです('-'*)

では、今日は計算を集中してこなす人間の頭脳に当たるCPUについて記載していきますね。多少難しい部分もあるかもしれませんが、結論はまた「とある語句を覚えればOK」というものに落ち着きますのでご安心を。

少々長くなるので、あくまで結論だけ知りたい方は、また一番最後の三ヶ条の部分へ移動していただいてかまいません。


∮ ∮ ∮

CPUは「Central Processing Unit」の略称で、日本語で表すと「中央演算処理装置」と呼ばれるものです。とはいえ、難しく考える必要はありません。プレステ2よりもプレステ3の方が賢い!みたいな感覚でとらえていただければ問題ありません。

ちょうど先日、PSO2のスペックシートが公開されて、その中にあった文字・・・「Intel Core 2 Duo E6300 以上」という意味さえ分かればいいわけです。では、この文字は何を意味するのでしょう? ということで、まずはご自身のCPUは何が使われているか、を確かめてみてはいかがでしょう。


OS名のところにWindows XP 32bit版、の文字はありますけど、以前記したようにXP自体は2001年に発売が開始されています。さすがに当時のパソコンを今でも使っている・・・という方は少ないでしょうけど、先ほどあった「Intel Core 2 Duo E6300 以上」というCPUは、実に2008年の後半に発売されたもの。そして、その頃にはすでに後継となるWindows Vistaが出ている時期なのでした。

<(5/6 訂正)
大変申し訳ありません。私が記載していたものは「Pentium E6300」と呼ばれる、その後に出てきたモデルです。Core 2 DuoのE6300は2006年8月に発売されたモデルで、当時の市場で画期的な製品として迎え入れられた製品です。

こちらのスペックは正しくは「1.86GHzの2コアモデル」となります。謹んでお詫び申し上げます。>


ここからうかがえることは、あくまでXPを「サポートする分にはするけど・・・」という位置づけが大きいように感じられるのです。なぜならXPを搭載したパソコンで、このE6300と呼ばれるCPUを積んでいるものはほぼ聞いたことがありません(あるのかもしれませんが、ごくわずか、ということです)。

なので、CPUが何か分からない、という人はこう読み替えましょう。「あなたのぱそ子さんは、2008年の後半以降に購入したモデルですか?」と。まずはその年代に合わない時点でアウトということになってしまいます。つまり、XPが最初から入っているパソコンの場合、高確率で対象外になりかねないというわけです。なぜなら、XPはE6300より手前に出荷が完了しているから。

<(5/6 補足分)
つまり「2006年後半のCPU」なので、その当時のパソコンのスペックではたいそうな品物でしたが、今となっては何でも問題ないといえるでしょう。しかしながらあの頃はメモリが256~512MB、多いもので1~2GBあたりだったと思いますので、たとえCPUをクリアしてもメモリがきつい、という話になってくるのです。

そのあたりが緩和されてくるのが2008年後半以降・・・からメモリ搭載量において1~2GBが見えだしてくる頃です。いずれにしても、使い続けるには相当な補強をしなくてはならないでしょうから、基本的な考え方が変わることはないというゆえんなのです(昔のパソコン用のメモリは今現在ですと高くついてしまいます)。>


CPUはどこかな?では、XP、Vista/7のCPUはどこで確認するのか? それは前回記した「システムのプロパティ」や「コンピューターの基本的な情報の表示」に、書いてあるのです。よ~く見ると「プロセッサ」と書いてある場所が見つかりますでしょうか。この写真の場合なら「Intel(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz」がそれに当たります。

CPUには2つの大きな製造元(メーカー)があって、一つはIntel(インテル)、もう一つはAMD(エーエムディー:アドバンスト・マイクロ・デバイセズの略)という2大メーカーが作っています。その中でもIntel製品が多く採用されているため、こちらの記載となっています。

では、その末尾にある「Core 2 Duo E6300」とはなんぞや?~? となってきて、このあたりでちんぷんかんぷんになる方が多いと思います。でも、まず押さえておいてほしいことをもう一度記しておきますね。


「2008年半ばより手前のパソコン、ないし、ご自身で意味を理解していないままXPを搭載したパソコンは、ほぼNG」と思ってください。


CPUがクリアできたとしても、メモリやグラフィックスカードなどを増設しないとまともに使えない恐れがあります。また、それだけでなく、グラフィックスカードのときにお話ししますが・・・「画面=モニター自体にきれいに表示できない」可能性があるため、です。

いくらパソコンがクリアできても、映像を表示する部分=モニターが100%表示できないのでは本末転倒ですよね。そうなってくると、一式買い直した方が早いというお話しになってしまうのです。


CPUはパソコンの中枢に当たるため、ユーザーでの交換はほぼ難しい内容です。そのため、今から新たに入手される人は十分な性能のものをチョイスしておく必要があります。「Core 2 Duo E6300」の文字は2つに分解して読むとわかりやすくなるかもしれません。

Core 2 Duo、というのはブランド名。CPUの中で2つの物事を同時にこなせるタイプのもの(Duo=2つ)を指します。上位はQuad(4つ同時処理可能)というものもありますけど、そのあたりを選ばれるということはご自身でパソコンを把握されているはずです。

このブランド名にはいろいろ種類があって、Pentium、Celeron、Atom・・・などあげるとキリがありません。ですので、本講座はあくまで「新規にパソコンを購入したい方向け」の内容ですので、現在発売されているもので、私が一番最適と思うものを取り上げておきますね。

あと、AMDさんのCPUについては申し訳ないですけど割愛しておきます。そちらを望まれるということはすなわち、ご自身で標準とは異なるものを選びたい、という現れだと思いますので、あしからずご了承ください(どうしても、という方のために補講で軽く触れておきます)。


2011年3月現在、そのIntelブランドは現在 Core i(コア アイ)と呼ばれるシリーズに変わっており、その i の文字の後に、わかりやすいよう「7 5 3」の3つの数字のいずれかが冠されています。

同社の方が曰く「七五三と覚えればわかりやすいでしょ(笑)」と。つまり、パソコンって数字が多いほどいいイメージがあるように、こちらも7が上級者向け、5が中級者、3が初心者向け、といった感じです。

そして、現在のCPUであればどれを選んでも問題はないのですが、一つ押さえておきたいポイントは「セガさんがなぜ、E6300を指定してきたか」ということにあります。


ここも詳細を話すと長くなるので、結論を言いますと「ゲームソフトだけではなく、実際には裏で複数のソフトが同時に動く」という考え方をしましょう。つまり、PSO2で一つ計算し、もう一つの計算部分でウイルスソフトやその他を動かす、のような発想です。

そのとき、先ほど「Duo」という文字がありましたけど、そのCPUは計算する部分が内部に2カ所、内蔵されているのです。つまり一つでゲームを動かし、もう一つでほかの作業を並行できる、と。中に小人さんが2人いると考えたらいいのです。二人が独立して作業をするので、効率もいいわけですね。


PSUをすでにぱそ子さんでプレイされている方でもよく「動作が重たくなるときがある」こと、ないでしょうか。その場合はだいたいウイルスソフトがパソコンをスキャンしていたり、ほかの内部のプログラムが動いたりなど、別の部分にCPUががんばってしまい、PSUが影響を受けてしまうのですね。

昔のCPUは計算部分が一つしかないものが普通でした。そのため今のようなインターネット時代にマッチしなくなってきている部分もあり、そちらに最適化した新しいシリーズがCore iだ、と。


そしてその数字が7/5/3の順に並んでいて、数字が多いほど高性能。ここで、私がおすすめしたいのはつい最近、いろいろな問題を乗り越えて販売を再開した「Core i7 またはCore i5」のシリーズです。強く言えばCore i7。もっと具体的にいうと、私が先ほど取り上げたCPU。あれを狙ってほしいです(笑)。

ただしお値段も上がるので、基本的に予算面で苦しい方はi3/i5を、少しゆとりを持たせたいならi7がおすすめです。


そして、その後には「モデルナンバー」と呼ばれる番号があります。セガさんの例では「E6300」ですよね。それが今のCore iシリーズであれば、i3の後には540や550などの5x0、i5の場合は7x0または2x00、i7なら8x0または2x00、9x0といった文字が並びます。基本的には3桁の数字が並んでいます。

うむむ・・・混乱してきたよ~@@ という方は、こちらのページでもご覧ください。おそらく、直感的でわかりやすいのではないでしょうか。

まだ文字の意味するところは分かりづらくても、このページの一覧表で、真ん中あたりまで下げていくと水色の帯で「CPU」と書いてあるところがありますよね。まさにそれなのです。


右に行くほど高性能。そしてそれは七五三の関係で、3が低く7が高いこと(5は記載がないけど、モデルをクリックするとみられるはずです)、わかるのではないでしょうか。そしてその中にあるi7の中でも8x0よりは9x0が上に位置する=数字が多いほど高性能、と。

ここで一つだけ2600という見慣れない文字がありますけど、4桁モデルのものは最近発売された最新鋭のCPUです。私はまさにそれを使っているのですが、もしも予算にある程度ゆとりがあるのでしたら、こちらで少なくとも故障まで堪能できると思います。それくらいに基本性能は高いです。


技術的な部分になりますが、Core i3とi5は計算する部分が「2~4つ」、i7は上位モデルで「4~6つ」あります。そしてi3とi5はその内部の細かいところで違いがあり、中でもi5が高性能、と。そのことを「何コア」という呼び方をしていますが、2コアなら計算部分が2つ、4コアなら4つ、より上位は6コア=6つ、なんてものもあります。つまり、いいCPUほど小人さんがたくさんいるのです。

コア数が多いほど同時に処理できる内容が多くなるため、システム全体にゆとりができます。ただ、基本的には今のCPUならどちらを選んでもほぼ問題はないため、予算に応じた選択を・・・というわけです。


(余談:よくスペックシートのCPU欄の末尾にある「何GHz」と書いてる部分はクロック周波数、といって、計算するスピードのことです。こちらも数字が多いほど高性能なのですが、ヒントは「E6300は2コアの2.81.86GHz」という性能なので、その値は今のCore iシリーズ、すべて満たされているのでした。ですのであまり気にする必要はありません。

もしもシートをご自身でじっくり見られるのであれば、コア数とクロック周波数に着目すると、2コア/2.81.86GHz以上のものを選べばいい、という判断ができますよね。これならわかりやすいでしょう)

∮ ∮ ∮


少々長くなりましたが、CPUは奥が深いです。ただ、今は技術的に洗練され、何を選んでもほぼ問題ない性能を有してきてはいます。あとは予算に見合うものを選ぶだけ。そしてセガさんとしては2コアモデルを推奨していることから、PSO2以外の部分の性能低下を抑えておきたい、という思惑があるようです。

そこから私なりの結論を導くと、こんな感じにまとまります。


・現在のCPUは Intel Core i7/5/3(七五三)で、数字が多いほど高性能
・CPUは交換が利かないため、長期間使うならいいものを選んでおけるとGood
・ズバリのおすすめは Core i7 2600 または Core i5 2400


Core i3を選ぶ選択肢もありますが、こちらは最低限の内容にとどまるため、よほど予算にゆとりがない、という方以外はできればi5/i7を選んでおくと、CPUでストレスを覚えることはなくなるでしょう。i3は言い換えれば、E6300の延長線上なのです。なので、ぎりぎりで動かすことになる恐れがある部分を考慮しておいた方がいいかも。

いいCPUを選ぶということはそれだけ長年愛用できることをも意味しますので、予算に応じて、最適なCPUを見つけてみてください。


次回は一番要になるグラフィックスカードについてお話しします。
それでは、お疲れさまでした('-'*)

From : lavendy | 00:00

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