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2010年10月24日
PSUの轍を踏まないこと
あれは今から1月前のコトだったわけですが・・・。
(長いので、読みたい人だけどうぞ)
早いものでPSO2を正式発表をしてから1ヶ月あまり過ぎていますけど・・・情報は、もちろんなし。来年以降いろいろ動きがあるのでしょうが、インフィニティ自体がまだ発売されておらず、PSUも更新を重ねないとならないですしね。でない方が逆に気が楽というものです。
こちらの画面は・・・そう。インターネットエクスプローラにて、契約しているレンタルサーバーさんのアクセス解析画面を開いてみたところです。頻繁にチェックをしているわけではないですけど、先月はファンタシースターオンラインシリーズについて話題が事欠かない時期でもありましたから・・・調べてみると9月全体での統計がそちらになっています。
ちょこっとだけお見せしますが、PSO2のそれは1000アクセスを超える話題になっているわけです。サイト開いて4桁に達した記事はこれしかありません。ある意味記念碑的な話題です@@
私のページはあまりよそで告知しているものでもないので、外部からこられるとなると検索やブックマークがほとんどみたいですけど。ゆえに1日20アクセスもあればいいかなといった感じなのです。それが・・・ここまでなのですから。すごいと感じるものです。一番下にも見えますよね。そちらも500目前なので相当な数に上っています。わずか10日少々で・・・ですから。
公式サイトやランキング関係、リンク集に参加しない理由はいろいろありますけど、一つは公式関係に載せられるとネガティブな話題が記せなくなること。・・・もちろん、そんなの記したくもないですけど(汗笑)。ただ、悪いところはちゃんと悪いと記せるサイトでありたいですから。もちろん、なすべきコトはしっかりなした上で、ですけどね。
PSO/PSUにおいて知る人は不満をどこかしら抱えているわけで、代弁するとなるとオフィシャルサイトに登録するのはいかがなものかなとも思うので。私から・・・申請するつもりはありません。内容も今ひとつと自分では思いますので。
ランキング関係に載せたくないのも、争うものでもないと思う故です。あまり順位付けとか好きになれないのです。かつてPSOで私にも友達のランクみたいなものはあるだろう、っていわれたことがあるんですけど・・・そういうのが好きになれないのですよね。
「Aさんも、Bさんも、Cさんもみんな大好き。それではだめなのですか?」・・・と。結局不毛な論争で終わりましたけど、確かにプライオリティーをつけることはできるかもしれません。親友、お友達、知人。でも、私にとってそれは問題ではありません。そういったしがらみから解放されるとなると、結局行き着くのは自由気ままな一冒険者がいいのかなって。
遊んで長くなりますけど、親友さん、と呼べる人がいないのは確かに残念なところがありますけど・・・でも、それもみんなの姿勢がそうなこともありますしね。もう、深くは関わらない、と。いろいろと痛い目に遭ってきた部分もありますので、今はライトに接することができればなと思います。昔に比べるとドライになってしまって申し訳ないですが。もちろん、一番はいろんなコトを共有できる人が見つけられれば、とは思います。それがネットのおもしろいところでもありますしね。
なぜこんなにもPSUに移行してから余計に一人で遊ぶようになっちゃったのかな、って思うと・・・それはPSUが初期から本当にバランスも何も、ゲームとして遊べるものであったものではないからじゃないかなって。身辺周りのこともあるにはありましたけど、何かとお互い気遣いすぎる部分が多すぎて、ゲーム以外の部分で苦労を強いられることが多かったように感じられます。
今遊びはじめた人は知らない方もおられると思いますけど、昔のPSUは誰か1人死亡するだけでも評価が下がったり(NPCさんすら、です)、メセタがろくにたまらないので装備も何もそろえられず(武器ドロップなんて夢のまた夢でした)、精魂込めて集めた素材と基板で1日以上合成時間がかかったあげく、モノメイトになったり(汗笑)、成功しても強化でどごぉ~んをし(=その時点で武器が消失)、何をするにしてもストレスがたまる仕様にしかなっていませんでした。そもそも、こんなムービーが未だに拝めるあたりで、昔がどれだけひどかったがおわかりいただけるかと・・・。
それを紛らせるのは、パーティーでそつなく遊べるごく一部の人たちだけ。ブルース・ダンジョンを知る人はよく思い出すわけですが、あのあたりが分水嶺になっているような気はします。そして、ゲームの仕様からテクター系がほとんどお役ご免になってしまっていたのが切ない限りでしたね。スタートがそちらだった方は大変だったことでしょう。
時も流れ、だいたいの方がネット慣れをし、礼節のあり方も変容しつつある中、私はついていくことができなくなって・・・Xbox版にいったり、こちらでのんびり遊んだり。結局気楽なのは一人お気楽に遊ぶことなのかな、と。
評価ができるのはマイペースに、短い時間でもさくっと遊べる点。イルミナス以降はそれが顕著となり、ほぼ一人でもクリアできるバランスになってしまい・・・逆に、それが助け合いを余計になくしてしまう、皮肉な結果ともなってしまいましたけどね。昔とは異なる点で居心地が悪くなってしまいました。
とはいえ、適切なレベルと装備、助け合いの心があれば遊べるのが本作の魅力。でも、敵さんのAIやシステム周りの仕様のおかげで、よほど創意工夫を重ねる人でない限りは、ボタン連打ゲームで終わりがちなのが難点です。元々は「2年持たせられたらいい」という発想だったらしいので、これだけ長持ちさせられているのはある意味すばらしいとはいえるのでしょうけど・・・。
今回あげた3枚の写真も、一応ストーリーを持たせたものにはなっています。こんな風に、自分なりに目標を立ててこつこつと遊べるのはいいことだと思います。もちろん、ほかのことをしている方が有意義なのもあるでしょうけど・・・いうなれば、携帯電話機のアプリなどでペットさんなどを育てているあちらににているわけです。ここでキャラさんを育てることと、本質は変わっていないって。それがゲーム機なのか、携帯機なのかの違いだけなので。
でも、皮肉なものですよね。オンラインゲームで人と遊ばないで何のためのオンラインなんだろうって。もちろん一人で遊べるのもいいことではありますけど、それではオフラインのオンラインとなってしまうわけで、あまり意味はないように・・・。
ひっくるめると、キャラクタを育てるという点では評価できる部分は大いにあると思います。容姿も細かくカスタマイズでき、技を磨いたりアイテムをそろえたり、それらを人に伝えあったり、と。だから、それにはまった人はいつまでも続けられるだけの魅力はあるものと感じています。
それが、「助け合わなくても終わる難易度に終始してしまっている=プレイヤー側が複数人になるだけで、敵さんのAIがばらばらになる=極端なパラメーターの無理矢理なキャラができがち」「無駄が何かと多い」PSUのゲームバランスは、正直前作PSOよりも破綻してしまったといえるかもしれません。でも、昨今のオンラインゲームはだいたいがそのような傾向にあるらしく・・・つまるところ、絶えず継続的進化を与えるようにしてしまった結果、礎となる部分がどのあたりに存在しているのか、を見失ってしまっているのではないかなと。
平たく言えば、オフラインで終えられることを前提に設計したPSOと、オンラインで拡張を入れることを前提に設計したPSUとでは根本が異なると。そして無印版PSUからイルミナスにアップすることで、穴埋めをはかろうとしたもののそれも失敗に終わってしまう・・・まさに現在FFXIVがたたかれている「見切り発車」の先駆者的存在でもあるわけですが(汗笑)。
ここでわかることは、「オンラインにて、後で拡張しよう」という発想は通用しない、ないし、「よほど見通しを立てた上で決定できない限り、それは危険な考え方である」と。PSUも結局は、PSOに勝るようなインパクトを伴ったエリアがないように感じるのも、マップが無駄に長かったり、だだっ広いだけで特徴のあるポイントがなかったり、マップの数が多すぎてまとめきることができなかったりetcetc...。
PSOを神聖視するつもりはありませんけど、あちらはたったの4~8つのマップだけというのに、遊んだ人はみんな記憶に残っているはず。それは一つ一つを構成するパーツを、的確にまとめ上げられている=よい素材を、よい調理人が、よい料理へと仕立て上げられた。だから成功したし、人々に印象づけることができた。それがままならないのが、継続的進化を伴っているはずのPSUで、未だになしえているとはいえないあたりが物語っているかなと。
いおんさんが以前話されていた「聡明な人ならオンラインゲーム事業には関わってないよねw」という何気ない一言。それは同じシステムを何年も引きずるゲームに腐心するのは時間と労力の無駄になりやすい=新たなことにチャレンジしにくい、お金を以前より無駄に使えない現在の環境、ということをうまく言い表しているのかなと感じた次第です。
だからいうのです。「オフラインとして完成された作品を、最悪でもベースにしておかないと無理ではないのかな」、と。形にならないものに肉付けをしても、形をなしえないように感じます。PSUは確かにストーリーモードで、最低限のことはなしえたと思います。ただ、遊んだ人ならわかるわけですが・・・トルネードダンス1本で終わるバランスでは、先がしれているというものです。
また、オフラインのドロップ率や育成率を味わった後、オンラインでその効率が1/10以下にも落ちるというのを味わうと・・・途中で投げ出したくなりますよね。これではいけません。ユーザー体験は劣化するわけです。今時のプレイヤーさんは、物好きさんでない限り早々に見限ってしまうことでしょう。
今はいろんな意味で効率化を求められる時代になってきていますが、見失わないでほしいのは「自分たちが、どんなゲームを遊びたいのか、追い求めたいのか」「それをうまくプレイヤーたちに伝えるにはどうしたらいいのか」を、しっかり考えられるようにすること。そのためのビジョンや、下地、をどっしりと構えるためには・・・周到な計画と、練りに練って、そして遊びに遊んで。テストの積み重ねをする以外、道はないと感じます。
私が、お金を一番使ってほしいと思うところはそこにあります。決して、コラボや著名声優を起用するなとはいいません。インパクトはありますしね。ただ、それでは一過性の話題作りに終始するというものです。長くは続きません。ゲームをおもしろくする部分はそういったところにお金をつぎ込んで得られるものではないということを、切実に見直していただきたいものです。それこそ「費用対効果」に逆行するものだとは感じますので。・・・なんていう時点で、私もだめなわけですが。
テストプレイヤーさん、デバッグの方。こちらをたくさん起用して、完成度を高めてほしい。最悪でもローンチ時点で、オフラインレベルで、その時点でカンストまで破綻なく遊べるレベルのものを組み立ててほしい。オンラインという枠が重くのしかかるものの、PSOにはそれができたわけですからPSO2でもなしえることは不可能ではないはず。
よかった部分はどこにあるのか、悪い部分はどのように直せばいいのか。まさに10年の集大成が、PSO2には求められています。このタイトルを選んだ以上は、後に退くことはできません。今回のイオタのシーン5と同じように、前へ、前へと突き進むのみです。ぜひともがんばってほしいですね。
追記:このお話でイルミナス販売前後の話題に興味を持った方は、下記リンクを見てみるといいかも。発売におけるプロモーションムービーを一望することができます。「故きを温ねて新しきを知る」なのです。
From : lavendy | 01:00
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