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2010年06月21日

PSUでアンチエイリアシング(RADEON編)

PSUにアンチエイリアシング・・・今回はRADEON編です。


これはGeForce系です過去記事にも取り上げたアンチエイリアシング(AA)設定。「キャラクタやアイテムなどのオブジェクトの輪郭に現れる、ギザギザの斜線(ジャギーといいます)をなめらかにする機能」をさします。つまり、よりキャラクタさんなどがきれいに見える効果があるというものですね。

ただし、何でもかんでも有効にすればいいというものではなく、小さな画面で小さな解像度などで楽しまれる場合、あまり意味をなさないこともあります。なぜなら、表示面積そのものが少ないため、ギザギザを知覚できない場合もあるということです。

つまり、アンチエイリアシングが意味を持つのは「ジャギーが明らかに見える場合にかけると効果が顕著に現れる」ものであり、すなわち家庭用テレビなどの大画面モニターに映し出す時、威力を発揮することでしょう。私の場合液晶テレビに画面を映し出しているので、とても重宝するわけですね。


アンチエイリアシングは奥が深く、いろいろな技法や効果の度合い、メーカーごとの実装の相違などもあって、同じ土俵で比較が単純にできないのが悩みの種。ただ、昔はNVIDIAという会社が作るGeForceのみでしかアンチエイリアシング設定を施すことができず、もう一つのメーカーであるATI社は蚊帳の外でした・・・が。

PSU愛好家のKawasemiさんがなんと、効果を無理矢理かけるソフトを開発されてしまいました。その名も「Forcing AA in PSU」

このソフトは一言で言うと「PSUを他のゲームソフト(bioshock)に見立てて起動することにより、ATIのドライバソフトにてbioshockの記述があるため、PSUをそのソフトとして認識させアンチエイリアスをかける」という方法をとっているみたいです。

このため、いつ使えなくなるかわからないという部分をはらんでいますが、ここまでのものを創り上げたわけですから、簡単につぶすようなことは・・・しないですよね?>関係者さん(汗笑) 本来はソニチさんでやるべきお仕事だとは思いますので・・・。


それましたが、このソフトを使うことでATI RADEONの方にもAAを楽しめるようにしてしまいました。実に画期的・・・! 発色はRADEONが色鮮やかな色彩をしているため、待っていましたという方は多いのではないでしょうか。

実際の使い方もnHancerほど難しくなく、Kawasemiさんのサイトから同ソフトをダウンロードし、PSUをインストールしたフォルダに置くだけ。あとはそのソフトから起動させることにより、PSUにアンチエイリアシングをかけることができるようになります。

RADEONを使う方はきっと制御ソフトである「Catalyst(カタリスト)」の使用方法はきっとおわかりかと思います。デスクトップ上で右クリックすると「Catalyst Controll Center」(通称CCC)の文字があるはずなので、そちらを選び、タブで「3D」の項目を開けば各種設定部分が現れます。


左から「AA(アンチエイリアシング)」「AAA(適応アンチエイリアシング)」「AF(異方性フィルタリング)」「Catalyst A.I(プロファイル読み込み最適化)」「MIPMAP(ミップマップ)」「Vsync(垂直同期)」と並びますが、要となるのは最初にあるAAの部分です。

2x~8xまで3段階あり、かけ方の種類がBOX、Narrow-tent、Wide-tent、Edge-detectの4通り、つまり12程度のかけ方がありますが・・・正直、いずれに切り替えても画質の差があまり感じられませんでした@@ ちなみに私の環境ではNarrow-tent、Wide-tentを選ぶとぼやけた画像になったため、BOXかEdge-detectのいずれかで試す事態に。

このためアンチエイリアシング設定を「2x、4x、8xのBOXモード」にて比較してみると・・・こんな感じなのです。・・・正直、どれがどの程度変わっているのかさっぱりわかりません(汗笑)。わかる人がいたら教えてください・・・。

2倍設定4倍設定8倍設定

nHancerを有するNVIDIA系とは異なり、あくまでbioshockを模してのドライバ指定ですので、掛かり具合などに差が出てくるのかもしれないですね。適応アンチエイリアシングも有効にはしてみるものの、負荷の度合いがさして変わるような印象がないので、正しくかかっていないのかも・・・?

わかりづらいです唯一重たさを感じたのは、8x設定時にEdge-detectを選ぶとかなりフレームレートが落ちました。文字通り、輪郭検出をして何かしらの処理をしているのでしょうね。

手持ちで試したカードはHD4850と、一世代前のカードになっていますが、それほど不満を覚えるレベルではありませんでした。かけると確かにギザギザ感は低減しますので、相応の意義はあるみたいです。こちらの写真でわかるかはいざ知らず・・・元画像を2倍まで拡大しているのですけどね。


きいていないのですそれを物語るのがこちらのショットになります。媛さんがいつもきているメイディスーツですが、後ろにあるリボンの部分、これはNVIDIAさんでも苦手とする部分です。微妙な斜めの角度にリボンが垂れるため、多分にギザギザ成分を含んでしまいます。

nHancerでは柔軟に調整することでそのリボンも満足いく表現にできるのですが、こちらのRADEONでは・・・ご覧の通りです。つまりテクスチャ(=服の柄)部分にはアンチエイリアシングがうまくかかっていない・・・つまり技法としてはMSAAで輪郭のみのアンチエイリアシングを行っているのかな、と感じる一コマです。

そのあたりの詳細はマイコミさんのこちらの話題が詳しいと思います。読む限りではMSAAがベースになっている模様ですね。半分以降の後半あたりに記述があります。


前回の記事でもあげましたとおり、MSAAは目につきやすい輪郭部分のアンチエイリアシングを行うため効果的ではあるものの、テクスチャまでには適用されないという点は気にとめておくべきでしょうね。それに対しSSAAはテクスチャにも効果が及ぶため、画面全体を見てもよりなめらかな印象にまとまります。

今回比較をして感じたのは、ドライバのでき以前にツールの有用性=ソフトウェアの充実さでは、NVIDIAさんに一日の長があるのかなと。すでにたくさんのデベロッパーさんを味方にはつけていますからね。最近はRADEON有するAMDさんが元気づいてきているので、こういった状況を打破していってもらいたいです。


Kawasemiさんの大変有用なソフト、RADEON使いの方は一度試す価値がありますよ('-'*) ちなみに、今回試したドライバは Catalyst 10.6 です。

(NVIDIAさんのは後日まとめたいと思います)

From : lavendy | 22:00

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