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2011年10月19日

「誠意」が何よりも大切なワケ

例の新生FF14の話題を通じてお話ししておきたいことです。


「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー(前編)
「まだやってるの?」とはもう言わせない。サーバー、マップ、UI全差替えで挑む新生「FFXIV」の全貌を聞く

「FFXIV」ではプレイヤーのために運営継続と新生の双方を達成。目指すサービスに向けて吉田プロデューサーが語る今後の展開

ゲーム関連の話題に興味ある方はすでに覗かれていることと存じますけど、国産オンラインRPGの一つの雄、ファイナルファンタジーシリーズ。あちらは 吉田さん がプロデューサーとなるわけですが、聞いてびっくりされたのではないでしょうか。一度失敗したMMORPGを、現行サービスの運営を最大限こなしつつ、実は裏側で 新生 クライアントを作り上げていたという事実。

これは並の会社ではできない、スクウェアエニックスさんならではの力業といえましょうけど、これらの文面を読んでいて一番感じたことはとても誠実、かつ「プレイヤーの皆さんにこのような世界を体験していただきたい」と、訴えてくる力のある文章かなと感じました。


ご存じのようにFF14はスタート時点での完成度がかなり低かった模様で、国内外問わず評価は低め、何より「遊んでいて楽しさが伝わってこない」という評価ばかりがついて回ったため、新規に入りづらかったようです。また、高いパソコンを用意しても得られる体験が伴っておらず、失望という名の下に人を日に日に減らしていくという・・・まさにPSU初期を思い起こさせる状況のようだったと聞いています。

しかし、現在はこのままではいけないという部分に重点的にてこ入れするパッチを継続的に投入し、年末にかけてライブ感のあるイベントを開いていくのだとか。そして、新生につなげていくための「一度しか味わえない出来事」を、今遊んでいるプレイヤーさんたちには体験していただきたい、と、「今、できること」を精一杯実行しているように感じます。

直接のプレイヤーではないのでこれ以上は語れませんけど、4Gamerさんのレビューを見ても「今後に期待したい」という前向きな意見が、最近のレビューにはちらほら見えているみたいですね。吉田さんが就任した頃私がとても気になっていたのが、彼自身がいろいろなMMORPGを遊んできているがためコンテンツ作りの造詣が深いであろうということ。そして「確実にできるようになったこと以外は、お答えしない」という明確な姿勢を持っているということ。実現するために日々奮闘しているということはいろんなところから窺い知ることができるようです。


これらから受ける印象は「とても誠実な方なのですね」ということでしょうか。今回のインタビューはかなり長いものとなっていますけど、一例を挙げれば「ようやく夢の一端を実現できる入り口までやってくることができたのも皆様のおかげ。この先を実現していくべく今のタイミングにはなるけど、お金を頂戴することは可能でしょうか」。そちらに加えて「現状では、月額以上の課金などを考えられる段階ではありません」と、あくまで月額型にこだわっている・・・つまりゲームの本質で勝負をしていく姿勢がうかがえるということです。

これだけで判断はできませんけど(FF13-2はいろんなアイテムに分散させているらしいので)、少なくともFF14というオンライン部分に限ってみれば、プレイヤーに対し実直に考え方を述べられていて、評価できることだと思います。今後1年間のスケジュールも現段階で公表するなど、とても他社では真似ができなさそうなところまで公開していてスケール感が異なりますけど、文章を読んでいて「この人なら信用してもいい。今後ついて行ってみたい」と感じさせてくれるのに十分な内容でした。


PSUにおいては残念ながら「推して知るべし」。・・・ガチャンをはじめとした不確定要素満載の課金方法に加え、今までレア掘りをがんばってきていた人たちを引退させるきっかけとなった武器属性率/強化の有償化。あの日を境に半分以上のお友達さんがやめていかれました。本システム上でロールバックも2度起こっているわけで(それも、今年に入ってから・・・最近のことですよね)、体制がなっていないといわれても仕方がないことでしょう。危機感がないように感じてしまうのです。

当初は酒井さんのコメントに「お客様から(月額以外の)お金をいただくのはとても後ろめたいこと」と話されていたのが、いつしか味を占めてドロップ率の下方修正なりも有料ミッションでさえ平気で行うようになっていた事実があるわけで・・・(そして理由も闇の中)。こういったことを幾度となくされてしまうと、本当にフォローしたくてもできなくなってしまいます。

つまり、現在のような状況になってしまったのも、私がうまく言葉を紡げなくなってきたのも、「後ろめたさの残る日々の積み重ね」がそうさせてしまったといえる部分が大きいのです。信頼関係って、こんな状態では築き上げられませんのに。

昔から本サイトをお読みの方はわかるはずですが、いつも口にしているのは「たとえゲームシステムが破綻していたとしても、運営が救いようのないくらいにだめなものだったとしても、(PSUをよりよいものにしたいという)心は偽りなく伝わってくる」、と。それすらなっていないように感じてしまうので、もう何も言えないわけなのですよね。


ただ、すべてはPSO2へ結実させようと今がんばっておられるはずなので、あまりああだこうだはいいたくありません。でも、PSUは現行サービスなわけで、「もうちょっと、がんばることはできないのでしょうか?」というところは皆さんどこかしらに感じるものはあると思いますから・・・。直接運営さんに言葉を送るのもあるでしょうし、このようにどこかしらの場所でつぶやいたりですとか、いろんな形はあると思います。

さすがにクライアント総入れ替え+現行サービスの改修/補強を同時にやってのけるパワーはスクエニさんくらいしかないことでしょうけど、PSUも見直せる部分をスマートに見直すことができれば、まだまだ遊べる内容だとは思うのですよね。人によってはインフィニティがアクション周りなど強化されていてあちらで遊ぶ、という方もおられることでしょう。

そちらに比べれば、PSUは「お手軽簡単アクション」といった内容なので、独自の路線として生き残れる道はあるはずです。本格アクションはPSO2で達成できればいいはずですしね。先日のラムダはちょっと強く言いすぎたところがあって、不快に思われた方がおられましたら申し訳ないのですが、しかしながらあの内容でよしとする人はきっとそんなにおられないと思いますので・・・がんばってほしいのですよね、正直。

本当に嫌いなら、無視しますから。何事もなかったかのように、無言で去って行くわけです。それが一番、運営側としては怖いといいましょうか、してはならないことでしょう。大切なお客様を失うわけです。

私としては「いいものをよりよく伝えられるようにお手伝いしたい」って考えなので、PSO2が出るときは本当に導入部分、丁寧にやっていけたらいいなと思っています。と同時に、その前身となる本作も長くお世話になっているところはありますから・・・。


心は伝わるのですそれちゃいましたが、いいたいことは「お互いの素の心を通わせあうとき、一番大切なのは誠実さ」だと思うわけです。真剣に話している人に対してぶっきらぼうに答えたところで、通じ合わないですよね。それと同じで、プレイヤーとしてはPSUって世界を楽しみたいのに、運営さんが裏でこそこそとそのようなことをしていたりされては、イコールの関係で結べなくなるわけです。

ラムダの件も、ラストコンテナのドロップアイテムが要となる現行システムで、テストプレイをしていないことが明るみになって指摘される事態となったわけですから、やっぱりそこは「自分たちがプレイヤーとなっての視点」が、まず必要ではないかなって。

お互いに同じ視点を共有できれば、「なるほど、ここがこうあってほしいのね」という部分も見えると思いますし、同時に運営/制作者さんたちもプロなわけですから、ご自身たちの理想とする世界観はしっかりと持っていただきたい。その上で歩み寄れる部分がないかどうか、などを一つ一つのミッションを作ることから導き出せていけたらいいのでは・・・と思います。

このサイトも、PSUってなんだろな?という方の道しるべとなればいいかなと思い、自分なりに、こうすれば楽しくなるのではないでしょうか、という部分は丁寧に記しているつもりです。それは、いつも変わることはありません。


満たすためには「相手に対する思いやりの心」・・・すなわち「誠実さ」が必要となるはずです。誠実さは技術や環境などに左右されることなく、間違いなく心の内へと伝わってくるもの。それを一番大切にしてほしい、というのが切なる願いです。

5年間かけてなしえていないものとは・・・そういうこと。
私が一番納得いかないのは、その部分に進歩が見られないからなのでした。


このブログが未だにその当時を物語っているはずなので・・・>バランスボール、のコメントが初期の皆さんの意見ということになります。最近の方でしたら発見できる部分もあると思いますが、内容が過熱気味なところもあるので・・・興味ある方だけどうぞ)


追記:どうやら重たいと評判のグラフィックス周りも大幅にてこ入れするみたいで、32人+8エネミーという相当なものをPS3でやってのけようとされています。あの映像は明らかに別格のものと感じました。UIカスタマイズまで許可するなど気合いの入り方が並ならないものを感じます。PSO2も負けていられないですよね。ぜひがんばってもらいたいのです('-'*)

From : lavendy | 23:59

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