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2010年09月13日

PSO・・・それは、過去の栄光

「PSO2」での検索が多くなっていますが・・・(汗)。


この事務所(ではないですが)の最近の検索ワードの一つで賑わっているのが PSO2 ・・・その数ざっと×××・・・というあたりで(^^;

カウンターもちょこちょこ上がっているわけですが、やはり何のかんので前作PSOことファンタシースターオンラインは名作であったということが伺えるものです。

私自身もあのゲームに出会っていなかったら、このような人生を歩むこともなかったのでは、という位に影響を受け、とあるお友達さんからは「第2の学校」と言わしめるほどのものでもありました(その方は現在お偉い役に就いておられるみたいです)。

そんなPSOですが、掲出された当時からこれらのブックマークは常につけておきましたが・・・いつ、どのタイミングでこの話題を出そうかと、かなり悩んでいました。というのも、続編となるPSUが大幅にコケてしまって、人にお勧めできないタイトルと成り下がってしまい・・・そんな中で「昔はよかった・・・」などと話したところで後の祭りですしね(当時は残って遊ばれる方もおられましたし)。


しかし、週末には今年の東京ゲームショウが開催されることになり、きっとサプライズが待っていることでしょう。インフィニティ以外にも何か隠し球があるかも・・・というのが真(まこと)しやかにささやかれているためです(3つの重大発表があるのだとか)。

皆さんおわかりの通り、「期待」と「失望」は表裏一体。大きな期待を寄せるほど、裏切られたときの失望たるや大きいものとなってしまいます。ですので、最近の動き具合を見ていて、もうソニチさんには信頼はできないかな、ということで冷めた目で見ているのがこのブログです(ああ、いけないですね@@)。

でも、あくまでそれは裏返しでの期待はしているということ、もっとよくなってほしいから願うことであって、本当に心底嫌いだったら最初っから見限っていますし、こんなに長く続けることもありません。

そんなPSU運営スタッフの中核となる、酒井さんのインタビューが細かく書いてあるページがありますので、載せておきますね。

<ゲームに起きた歴史的瞬間> 『ファンタシースターポータブル』再び輝きを取り戻したその理由と真実
<ゲームに起きた歴史的瞬間>『ファンタシースターポータブル』再び輝きを取り戻したその理由と真実 第2回
<ゲームに起きた歴史的瞬間>『ファンタシースターポータブル』再び輝きを取り戻したその理由と真実 その3


これらを読めば、なるほど、真剣にがんばってはいるのね、ということは十分伝わると思います。運営的に資金面で苦労していたところもありますし。ただ、現状の運営内容を見ていれば・・・推して知るべしですよね。決して、4年間で信頼を勝ち得たかというとそうでもないような。

何より、ユーザーエクスペリエンス(とかマイクロソフトさんがいうわけですが)=得られる感動については、むしろ退化しているように感じられるから。ゆえ、私の周りのお友達さんは結構やめられてしまっています。それでも、気になってはいると思うのです。「印象づける」点では間違いなく成功しているでしょうから。いろんな意味で。

ふむう・・・遊び尽くしたから、ではなくって、単純に現状のハイブリッド課金についてもうまくアプローチできていないように感じます。こんなスクリーンショットが物語るわけですが、、、今週いろいろ追加されたということで4回ほどトライしましたが、運勢いいときにいっても全然品物が出ない有様。

一応ほかのお友達さんはいくつか出た、と話すので運が悪かっただけでしょうけど・・・。つまるところ、同じお金を支払うのにこれだけ差がつくのはなぜでしょう、と。ユーザー体験としては向上しているとは言い難いのですよね。むしろお金が絡んでいる分余計に性質(たち)が悪い、と。劣化しているようにも思います。

無念なのですそれどころか、携帯側のファンタポ2なら300円でお目当ての品が必ず手に入りますし(これはこれで難点がある部分もありますけど>武器系は最終状態にはなっていないため)、強化しても壊れることはない。みんなみられるetcetc...クリアできている部分は確かに多くなっています。しかし、なぜそういったいい部分を運営版にフィードバックできないのか。不思議でなりません。救済措置が一切ないのもだめな雰囲気です。


あるいは、前々から指摘している「こちらにてこ入れするにはあまりにも改善点が多すぎるため、別の作品でリトライするのか」という部分。それを思うと・・・そう。PSO2が思い浮かぶわけです。

実は、かな~り前の記事になるのですが・・・こんな話題をみたことある人はいますでしょうか?

国産オンラインRPGの先行者「PHANTASY STAR ONLINE」成功を支えたバックエンド(前編)
【ゲーム情報局】国産オンラインゲームの先行者「PHANTASY STAR ONLINE」成功を支えたバックエンド(後編)


この中ですでに「PSO2」の構想は語られているのです。しかし、読めばわかるとおりそれは「PSU」となりました。・・・さらにそのPSUには「ズレ」が上層部とあり、なれていないストーリーモード作成に工数をかけすぎた結果、両方ともまとまりがなくなってしまった、と。皮肉なものですよね。

しかし酒井さん率いる新たなファンタシースターオンラインチームは体制を立て直し、ZEROを作り上げて土台を敷き、それをファンタポ2へと昇華させた。そして細かい部分をチューンするであろうインフィニティへとバージョンアップさせ、一つの理想形を・・・ほかで、物語る日が来るのでしょうか? それがあのドメイン取得にかかっているのかは・・・まだ、わかりません。


こうして俯瞰してみると、いかにして会社内でも意思疎通をとれるか、コミュニケーション効率を高められるか、というのが今の景気を反映しているように思います(無駄なく作れ、と)。

さすがに前回の話題でアメミヤさんも話されていた 費用対効果 をあれだけセッションの中で話し、服のパーツ分けを断念した、というのは残念な話ですが、それなら服も色ごとに1アイテムなんて無駄を作らないでよ、などツッコミどころが満載なのもPSUらしいといえばらしいのですが(汗笑)。

(>衣装は1着でカラーリングのコードを解放する方法でいいと思うのですけどね>倉庫の圧迫も省けるし管理もしやすい、選択しやすいetcetc...=キャストさんだけその仕様なのが。。。)


私が現状で一番不満なのは「ファンタポ2で蘇った一定の快適性を、なぜ1年近くかけても何一つ反映できていないのか」という部分。ハイブリッドにしておいてこれではさすがに・・・なのです。本来でしたら月額課金の中で最低限の遊び、は提供するべきですし。

フリーミッションも後期に2、3新しいのが追加されたわけですが・・・今回の中継ロビー、ハクラ寺院ですか。あれってPS2のROM内にあらかじめ用意していたデータなのでしょうか。あるいはサーバーのプログラミングで、うまく生成できたものなのでしょうか? ・・・となると亜空間のパスポートが答えになるわけなので、言わなくてもわかりますよね。

PS2ベースでもある程度のことはできるのでしょうに、それをしないという姿勢が切なく思います。発表当時は「最新の技術を用いて、PS2のメモリ内だけでも十分にゲームデータを更新することが可能になった」とアナウンスがあったと思うのですが・・・さてはて(ただ、亜空間が事前に仕込まれていた・・・などとなりましたら話はまた変わりますけど)。


待っていますよと。愚痴はこんなところで(汗笑)。いいたいことは「みんな、何のかんので期待しているんだから、10周年となる今年は期待を裏切らない、おもしろいサプライズを楽しみにしていますよ」ということで。こんなおみくじを作ったのも、ソニチさんなのですから。


振り向かせる=信頼を勝ち取るためには、並ならぬ熱意がないとだめです。今のチームでどこまで突き進めるのか、見守りたいと思います。

・・・でも、昔ほど過剰には期待はしませんけどね。


追記:PSUにおけるネットワークの構築は、こちらの話題が詳しいと思います。上記のPSOのサーバー構築例と比較するといいのかも。酒井さん・節政さんの変わり具合?もわかるような。奇しくも、この翌日にとんでもない事態となるわけですが・・・それはまた、別のお話。

[CEDEC 2006#03]発売日前日「ファンタシースターユニバース」。開発5年間の歩み
[CEDEC 2010]ネットゲームの裏で何が起こっているのか。ネットワークエンジニアから見た,ゲームデザインの大原則

From : lavendy | 17:32

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