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2011年11月22日

Core i7 3930KとP9X79-PRO ~ 概要

まずは大枠でもお話ししておきますね。


結論から記しちゃいますと「今お持ちのパソコンにて性能面で相応の不満な点があり、何が何でも改善したい、お金を惜しまない人」にはおすすめできるものの、「何となくいいものがほしい」ですとか「長く使いたいからいいものを」という方には向いていません。

なぜならその半分の価格で普通に使いこなす分なら十分な性能の品が、手に入ってしまうからです。そしてそのサイクルが止まることを知らず、毎年何かしら性能は向上し続けていること、再来年にはまた大きな波が訪れるであろうため、それまで待てない人でもない限り選ぶメリットに乏しいのです。

確かに現時点で最高のパフォーマンスが得られるのは間違いないのですが、いわば「その膨大な性能を引き出しきれるか、使いこなせるか」が一番の問題であって、つまりクリエイティブワークなどをされない方にはオーバースペックとなる部分があるためです。それは、Core 2 Duoで十分、と感じられる方ならほぼ「何がよくなったの?」となりかねないような部分なのです。

言い換えれば・・・そう。「使い手が試されている」ようなステージに上がってしまっているように感じました。それほどまでに性能が突出しています。車でいえば大衆車ではなく、明らかにスポーツカーやレーシングマシンの領域だと思います。操るのにも一苦労してしまうのです。乗りこなさないとその良さがわからない・・・そんなイメージです。


高耐性なコスタリカ製・・・今述べたのはもちろん きつめに見た場合 のコメントですので、あまり深くは気にしないでくださいね。買わない方がいい、とは思いますけど、決して悪い製品ではありませんので。

ただ、本製品を選ばれる方は「限界まで使いこなそう」としないと宝の持ち腐れとなってしまうかもしれません。お金にゆとりがあるのでしたら、確かによい品となっているのは間違いないのですけどね。いわゆる「コストパフォーマンスがよろしくない」部類の製品なのです。

なぜオーバークロックなどに興味のない私が、こんな方面に走ったのか・・・といえば、もう、あれだけしかないわけです。PSO2が出たときにフォローできないかな、と。間違いなくこのクラスは所有される方が少なくなりそうですので。

また、明らかにPSO2はGPUイーターなソフト=典型的な3Dゲームですが、それ以外の部分でボトルネックにならないように、ないしAdobe社製品を持っているため(PhotoshopやAfter Effectなり)活用できないかな、と。そういった、いろいろな思惑が重なって手を出してみた・・・というわけです。型番の語呂いいですしね。ミクさんオッケイ、なんて呼ぶのは私だけでしょう・・・(汗笑)。

巨大さ加減にびっくり!CPU表面のヒートスプレッダーもきっと皆さんいろんなサイトでご覧になっていると思われますが、実際自分の手のひらで見てみると・・・かなり大きなCPUであることがうかがえます。昔はPentiumからPentium IIに変わったとき、ファミコンと同じようなカートリッジ方式となるSECCに変わって大きなパッケージがあったことはご記憶の方もおられるでしょうけど、そちらからPentium 4、Core Duoなどの世代をへてLGAパッケージへと変更。小さくなりましたねえ・・・と思っていました。

ところがどっこい、本製品、Sandy Bridge-Eは元々ワークステーション/サーバー向けのXeon E5シリーズがベースとなるため、巨大なパッケージになってしまいました。偶然なのか何なのかはいざ知らず、LGA2011というすばらしいピン数に。本来は1365なんて予定されていたみたいですけど、こちらになったみたいです。


巨大なベース部それはマザーボードを見てもソケット周りが明らかに変わっており、いわゆるシンメトリー構成・・・メモリをCPUに対して左右対称配置としたわけです。こうしないと配線周りでも苦しかったのでしょうね。でも、私はこの方が好みだったり。いつもCPU後方部から背面ファンの間のスペースがあまりにも広すぎて、静音化を目指す人はその無駄なスペースをどのようにして気流を生み出させるか・・・という部分で悩みの種となるためです。これならその部分が多少なり変わってくれるかな、と。

結局、そちらには例のNH-D14 SE2011を購入して、うまい具合に解決できました。今もまだ、各種パラメーターを煮詰めあげるのに時間がかかっていますけど、それは私の持つメモリーにも問題があったり。その問題があるだけならまだしも、今回は4chインタリーブ・・・クアッド構成という途方もないものになっています。

取扱説明書を読むだけではわからなかった部分が次々と明るみになり、間違いなくいえるのは「自作PC大好き人間にはたまらないプラットフォーム」じゃないかなと思います。それくらいに調整のしがいがあるのですよね。こういった、外観の変化だけでなく内面の変化も想像以上に大きく、そしてそれに応えるだけの素質を秘めた内容・・・いわゆる初心者お断り!な中身となっています。

膨大なパラメーター自在に操れるかな?

あ、でも誤解してほしくないのは「細かい部分まで極めようとした場合」そうなるだけで、逆に言えば「最初にこれを買えるような人は、間違いなく故障するまでパソコンを買い換える必要はないでしょう」といえるくらいのパフォーマンスは秘めていると思います。それほどまでに、使い手を試す性格が強い品に仕上がっているように感じました。

今販売されているX79マザーボードはIntelさんのガイドライン通り8層基板を駆使した質の高いものになっているはずなので、エントリークラスであったとしても将来に渡り長く使えるはずです。私はCPUの型名のこともあって、当面これでいこうかなと思っています。

Haswellは確かに気になるものの、あちらはLGA1150/2ch DDR3-1600であることが予告されていますし、今この品を手にして感じているのは「いつになったらフル稼働させられるおつむになれるのかしら」・・・と(汗笑)。


検証は欠かせませんまだBIOSそのものがこなれていないため、今からあれやこれやで限界まで詰めるようなことはしていませんが、私にとって一番楽しみなのはメモリーのレイテンシーを削減できるかどうか。もちろんそれだけでしたら明らかに今までの2000番台が短縮できるはずです。

が、メモリー自体を高速にすることでも削減はできますし、12MBものL3キャッシュとうまく掛け合わせて処理を高速化できないかな・・・と、対応ソフトを持つ人にはおいしい要素がいくらかあるわけで、いわゆる「ハードとソフトの両面から探求できる」ことがSandy Bridge-E、X79プラットフォームの楽しみなのかなと思います。

そして、いろいろいじっている中で「牙をむいて襲いかかってくる」ほどの潜在能力があることに驚かされ、以前私は「DDR3 2666なんて内部にPLLがある限り、無理でしょ」なんていっていたのが、完全に追い越されてしまって・・・。設定には2666も用意されており、さらにはBCLKをいじることもできますので 底なし という言葉が的を射ているのでしょうね。


どれほどの内容なのか、はこれから記していきますのでお楽しみに、なのです('-'*)


つづく

投稿者 :lavendy  |  2011年11月22日 22:55

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