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2011年07月17日

Sandy Bridge-E は年内発売を目指している

のだそうですけど・・・。


Intel might yet get Sandy Bridge-E out this year

こちらの記事、かなり詳しい内容がありまして・・・あくまでそれは販売遅延のことであって、目新しい情報は・・・となりますと、X79チップセットにはいくつかのバージョンが用意される?らしいような。

現在の遅延(delay)で行くと2012年1月のCESと同時にお披露目・・・今年1月のSandy Bridgeと同じようなケースになりそうですが、AMDさんの新FXがかなりの高性能に仕上がっているらしいですから、IntelさんとしてはSandy Bridge-Eを早めに出して手綱を緩めたくないところでしょう。


Xeonを例にとっているようですけど、「Patsburg-X」と呼ばれる概念があるみたいで、そのSKUとして「- A, -B, -D and -T」の4タイプが設定され、最初に登場してきたフィーチャーを総て有するのはType-D、Tとなるみたいです。AやBはPCI-E 3.0を生かした高速ストレージ機能を割愛しており、SATA3.0 6Gbpsのポート数も減ってしまうのだとか。

中央にある大きな図が鍵を握りますが、強調されているのはSandy Bridge-EとPatsburg Xとを結ぶところに従来のx4 DMI Gen.2に加えてx4 PCI-E Gen.3がある点。こちらがないと10ポートものストレージやSAS/RAIDなどを十分に生かせなくなってしまうということの表れなのでしょうね。


しかしながらその要となるPCI-E 3.0周りや電圧問題?が残されている模様で、さらには3.0対応のデバイスがほぼ皆無の状況のため、テストしようにもできないというのが難点みたいです。確かにこれではどうしようにもないでしょうしね。

LGA-2011 platform is meant to last until at least the second half of 2013 ・・・とあることから、本格普及するのは2013年の後半頃・・・らしいのですが、こうなると今度はメインストリーム向けには次々世代CPUとなるHaswellが登場するのかもしれませんし、これでは現在のX58 vs Z68といった状況が再現されないかで心配になりますね。

高価格プラットホームでありながら、実性能はメインストリームとさして変わらない、と。変わるのはコア数とそれを生かせるアプリケーションのみ。普段使いはメインが強い・・・なんてことになりかねません。


個人的に魅力と記していたDDR3 4chインタリーブというのも、結局それらのストレージなどを生かすための仕様なのでしょうし、今のところDDR3-1866 8-9-8-24-1T/1.5Vといったスペックで動かしていますけど、帯域幅が20GB/sをも超えると普段使いで不満を覚えるようなシーンはないですからね。どのような価格に応じたプレミアが返ってくるのか、期待したいものです。

そうなってくると、一番賢いのはP67にそのままIvy Bridgeを乗せること・・・で十分なのかもしれません。いずれにしても、Sandy Bridge-E、Ivy Bridgeともにパフォーマンスがどの程度になるのか予想できませんから、今後の動向を見守りたいですね。


(でも、今時のアプリケーションがそれほど今のCPU性能を超えるような、超大規模なものがなくなっていますから、コア数は4程度で、高クロックに振ることで実性能を上げていく手法も、まだ生かせるのかなと感じます)

投稿者 :lavendy  |  2011年07月17日 08:18

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