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2011年05月17日

Z68を選ぶ意味 前編

こちらも検索項数が多いので、ちょこっと記しておきますね。


XEGASYさんからもリクエスト?をいただいたチップセットのお話です。専門家の意見でも何でもありませんので(汗笑)、一個人の意見として読んでいただければ幸いです。


私として現在の自作において楽しいと思うのは、I/O周りの進化がSSDをはじめ、数百MB/secというHDDから一回り進化したパフォーマンスを、メーカー各社で模索している部分。ここが楽しいと感じるわけですね。

もちろんCPU単体の性能向上も重要ですけど、Core iシリーズを有する方ならNehalemアーキテクチャであっても、SandyBridgeアーキテクチャであっても、実使用時のパフォーマンスで「絶対に不足している」と感じることは、もはやほぼないのではと思います。実際、私が乗り換えてSandyBridgeでよくなったなと思うのはエンコード時の処理速度くらいで、その他の日常使いで体感差を得るのは、なかなか難しくなってきています。


そうなってくると、毎回行う操作で時間を感じるのが「起動時間」であったり「シャットダウン速度」、アプリケーション単体での起動、動作速度などに移ってきますが、このあたりになるとストレージからデータを読み出す速度なり、メモリの帯域幅なり、コンポーネントにまたがるお話になってきます。

ですので、「テクノロジーの進化を大きく感じ取れる領域」が、CPUからマザーボードに移ってきてはいないだろうか・・・というのが私の思う部分です。特にI/O(Input/Output:入出力)周りは全体の体感速度を支える部分となるので重要視したいものです。


Z68は発売前からこのサイトでアクセスがすごい数を出していたわけですけど、実際発売されてみると・・・なるほど、今のところ一番パフォーマンスを気にされる方は「従来通りのオーバークロック(OC)=外部PLLのサポート」をした製品がないかどうか? に集約されるのでしょうが、いろいろなサイトを見ても残念ながら「現状、サポートしている製品は皆無」となっています。

普通でしたら他社と差別化するため、早く盛り込みたいところでしょうけど・・・Intel社から圧力がかかっているのか、新規に回路を起こすのに苦慮しているのか、どのあたりでネックが生じているのかは知るよしもありません。ただ、いえることは「SandyBridgeアーキテクチャはPLLを含めたコンポーネントの操作をCPU側からスマートに行えるようにしている」ように思われ、その従来から大幅に変わった仕様面が、各社のBIOS熟成に時間をかけさせているような・・・そんな感じもします。


そのため、OCのワールドレコードを持つduckさんがGIGABYTE社のマザーを選んだのも、枯れた旧来のBIOSを選べる部分であったりするのはある意味自然なことだと思います。新しいものを複数試されているのがSandyBridgeであり、今問題を抱えているのがIntel Rapid Storage Technology(IRST)であったり、解決しなくてはならない部分がまだまだ多いように感じられます。


私は今回ASUS社のマザーボード P8P67 を選んだわけですが、最初の頃のBIOSはこなれているとはいえませんでした。特定のレイテンシー(tRCDを8にした途端動かなくなる)で動作しなくなったり、突然再起動を繰り返す症状が何度も現れたり(この場合はほとんどがメモリ起因だと思います)、少なくとも「フルオートで快適に動かせる」という状態ではなかったためですね。

その問題が最新BIOSとなる1503/1506で一定の解決を試みるかな・・・と思ってはいましたが、中にはこちらでもまだ動かしづらい方もおられるようなので、こなれていないところがあるのでしょうね。このあたりは自分でも操れるパラメーターはとことん追い詰める姿勢は持っておきたいものです。

実際、メモリも2枚差しと4枚差しとではメモリーコントローラーにかかる負荷の兼ね合いなのか、動作クロックに差異が出てきてしまっています。具体的にはほぼ同じレイテンシーを保つDDR3-1866(8-9-8-24)とDDR3-2133(9-10-9-24)ですが、周波数の高い後者は4枚差しでは実現できません。それだけ管理するコンポーネントが増え、ASUSさんでも注意書きにある「2200MHz以上はCPUのOCマージンに左右される」部分となるのでしょう。


こうなってくると、新しいZ68を選ぶメリットはどこにあるのか。果たして買いなのか? となると、私には「う~ん・・・」と考えてしまう部分があります。安定性が現状のP67並にあればまだいいのですが、RST周りが問題を抱えていたり、現在もドライバーを頻繁に更新していたり、現在出た10.5.0.1027(実際のドライバー内部は1026だったり)でも安定性の面では ? となるところもあり、信頼性が以前より薄らいでしまっている感がぬぐえません。

これはCPU周りの問題というよりも、SSDなどを含めた未知の新しいテクノロジーが一堂に会する状況となっているため、個々の整合性やバリデーションを通すのに時間を要しているのでしょうね。Intel天野さんも 先の夢 と表しているわけなので、安定するには・・・う~ん。夏頃、ないし夏開け頃になるのではないでしょうか。メモリ周りはだいぶFIXされてきているので、時間が解決しそうですけどね。


それましたが、オーバークロック目的の方には「現状、外部PLLがサポートされた製品が何一つ出ていないので、P67と変わりなし」といえるでしょう。むしろ新要素がまた山盛りになっているので、そのあたりを自分で徹底的に検証できる人でない限りは、下手に手を出す必要はないでしょう。結局、P67使いの人にとってはH67のQSV(Intel Quick Sync Video)機能を活用した、ハードウェアエンコードに集約されると思いますから。

メジャーなPEGASYSさんの TMPGEnc Video Mastering Works において、QSV使用時はVBR1パスでしかエンコードができないので、画質重視派の人にとっては見送られる部分ともなるでしょうし。そうなると、純粋にCPU演算能力であったり、メモリの速度・帯域幅であったり・・・つまり基礎体力がしっかりとしたパーツを選びたい、という思惑につながると思うのです。それが、私のいうZ68は見送って、X79をチョイスしてみたいかな・・・というところです。


(続きは明日に記しますね)

投稿者 :lavendy  |  2011年05月17日 09:37

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