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2011年03月31日

X79チップセットについて

Sandy Bridge E(LGA2011 - Socket R)に対応する、X58チップセットの後継品です。


Intel X79 Roadmap leaked

X58チップセットから3年を経て、後継品は沈黙していたX68チップセット、という名称ではなく、X79へと変わるみたいです。これは来年初頭に現行新製品のSandy Bridgeを支えるP67/H67チップセットがP7x/H7xへと変わる見込みのため、そちらに合わせたのかもしれません。そうなると22nm製品もこちらでサポートできそうな予感はしますね。・・・というよりも、できないと困るでしょうが@@

製品内容を記載してみますと、こんなところみたいですね。


Intel X79 Express Chipset

・Supports Sandy Bridge - E(Enthusiust) Processors
・Chipset supports Performance Over Clocking in processor
 - Processor Core & Memory
・PCIe based Uplink to processor
 - Option to use 4 additional lanes to PCH that is dedicated to storage BW
・8 PCIe Lanes from PCH
・Integrated Audio Codec
 - Supports dual stream HDMI & DP Audio
・14 SATA connections
 - 10 ports at 6Gb/s
 - 8 ports supporting SATA and SAS
・Intel Rapid Storage Technology enterprise(RSTe)
 - Enables RAID 0/1/5/10
・Integrated Gigabit Ethernet MAC(Lewisville PHY)


メモリ周りが記載されていませんが、すでに出ている情報としてはDDR3-1600の4chインタリーブということで、既存Sandy Bridgeの2倍もの帯域幅を獲得しています。L3キャッシュ並みの幅をメインメモリへ広げることで、大量のアクセスにも耐えられるようにしているのでしょうね。

情報元には4ch DDR3-2666MHzなんて記していますけど、懐疑的な部分となっているみたい。「でも不可能ではないだろう」ともありますが、PLLを内部に持つようであれば、ほぼ無理でしょうね。

低電圧版となるDDR3Lタイプのもの(動作電圧は1.35V)は1333MHzへ落とされてしまうなど、細かい部分はまだはっきりとは見えていません。最近になってサーバー向けのレジスタードメモリとして扱いは始まったみたいですけどね。品質に定評のあるKingston(キングストン)さんのKVR1333D3LD8R9Sシリーズです。

■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ PCI Express Gen3とDDR3-1600をサポートするSandy Bridge

気になるのはやっぱり、外部PLLをサポートしていないのでしょうか、これ・・・。近いうち記載したいと思いますが、どうやらP8P67が不安定なのではなく、うすうす気づいていましたがCPU内部のメモリーコントローラーがあまりにも弱いのでは、というところが浮かび上がってきています。

2枚であれば相応に動かせるメモリも、4枚へするだけでかなり電圧を上げるなり、クロック下げるなりしないと安定してくれません。それが電圧なのか、クロックなのかも毎回変わるため、総じていえるのはPLLを内部に移したことで、i7 8x0なりの良さがなくなってしまったかな、って。不慣れな部分をまた盛り込もうとしているのかと思うと心配になります。従来通りの構成をサポートしてくれるのか、気がかりな部分です。餅は餅屋でしょうに・・・。


6GbpsのSATA3.0ポートはなんと10基も搭載可能としており、そこまで使う人はいないでしょうが、上位チップセットの貫禄を見せつけられますね。RAIDも一とおり押さえてあるようで、ストレージで超速にしたい人は注目かもしれません。SASも標準でサポートするみたいですしね。

その中でも「Option to use 4 additional lanes to PCH that is dedicated to storage BW」の意味がよくわかりません。ストレージ帯域として4レーンをPCHに専用で(直結して?)割り当てることができるような記述があるのですが、意味するところは何なのかしら・・・。


あとは40レーンものPCI Expressを生かせる部分としては、ビデオカードをSLIやらCrossfire Xを2wayないし4wayで行う際、2wayならフルの帯域幅で、4wayなら8xで、といった構成をとれるのは現行のX58でも実現していたりで、それほど大きなポイントではないのかも。そこまでカードを、CPUを使うと消費電力が余裕で1kw(=1000w!!)を超えそうですけどね@@ 計画停電が行われているさなかでこれはあり得ないような・・・(汗笑)。


おまけとしてオーディオコーデックに「デュアルストリーム」とあるのですよね。これってオーディオに詳しい方なら「映像と音声を別々のHDMIで通す」ことを確かめられるでしょうけど、もしかするとそれをパソコンへ展開するということなのでしょうか。これも気になりました・・・。


どちらにしてもいえることは、22nmプロセッサに移行する来年2012年の頭頃は、さらに自作市場において大きな特集なりが組まれそうだということです。願わくば、支えるX79/P7x/H7xなりのチップセットで今回のような不具合がありませんように。

投稿者 :lavendy  |  2011年03月31日 12:15

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